見出し画像

理想の夫婦関係でいるためのレシピを書く


今年5月、「夫婦の"おわり"をイメージすることが、夫婦仲を深めてくれる」というnoteを書きました。

このnoteで僕が主張したことは、

夫婦お互いがこの世を去るとき、どんな夫婦関係でいたいか、そのときにどんな感情を抱いていたいかをイメージしましょう。それが夫婦生活のゴールであり、ゴールが明確になれば実現のために日々の暮らしを気をつけて、互いを思いやるようになりますよね!

でした。

おそらく、ほとんどの人はパートナーのことが大好きで、一緒にいるだけで幸せで、この生活が未来永劫続いたらいいなと思って結婚すると思います。結婚のスタート地点ではお互いが、「大好き」の気持ちを抱いているのです。では反対に、ゴール地点はどうでしょうか。端的に言うと、結婚生活をどんな状態で終えたいかを考えたことはあるでしょうか。

結婚生活のゴールは何ですか?


おそらく、

この人とどうして結婚するのですか?

の質問に答えることはできても、

この人との結婚生活のゴールは何ですか?

の問いの答えには窮するのではないかと僕は思います。

しまった。考えたこともない。と感じられた方がいるかもしれませんね。大丈夫です!かく言う僕も、妻と結婚しようと思ったときに結婚生活のゴールなどみじんもイメージしたことはありませんでした。好き!とにかく好き!の気持ち一本槍で同棲、入籍し、結婚生活をスタートしました。

結果どうなったか。僕ら夫婦の場合はいろんなゴタゴタがあり、夫婦関係壊滅の危機に直面したこともあります。その後なんとか持ち直し、おかげさまで現在では僕ら夫婦は子どもが2人いて、多少のケンカはしますが夫婦仲は良好です。

振り返ると約6年の結婚生活でやばいくらいの離婚危機を筆頭に、様々な困りごとを経験しましたよ。数々のドタバタを通じて、僕は「こうすればよかった」「こうすればきっとたくさんの夫婦が仲良くいられる」というアイデアを思いつくに至ったのです。それが、「夫婦のおわり」をイメージすることでした。

「○年後に離婚しよう」と思って結婚する人はいるのだろうか。


考えてみたら、大好きで仕方がない人と結婚したのに、どうして離婚してしまうのでしょうか。エン婚活エージェントが今年2月に発表した調査結果では、離婚は「結婚3年〜4年未満」でもっとも多く、離婚理由は「性格が合わない」がダントツでした。

離婚理由

(出典:エン婚活エージェント「2020年の離婚」より)

僕は離婚が悪いと言いたいわけではありません。夫婦によって事情はさまざまですし、離婚が夫婦の幸せに繋がることだってあります。交際時にはわからなかったパートナーの性格を目の当たりにして、「もう一緒に生きていけない」と感じたのかもしれません。僕が気になるのは、その夫婦は結婚するとき、「僕らは4年後に離婚しよう」というゴールを描いていたのか、ということです。

大好きでスタートした結婚生活が4年ほどで終わってしまう背景には、日が経つにつれて夫婦の中に「自分たちは何のために結婚したのか」との迷いが生じ、結婚の意味を見失ってしまったことがあるのでは、と僕は仮説を立てました。

これは料理でたとえるなら、「何かを作りたい!」と思ってはいるけど、「何を作るか」を決めていないため、そもそもどんな材料を揃えればいいかわからないし、材料が集められないので調理もできない状態と言えるでしょうか。

この「何かを作りたい」は「結婚したい」、「何を作りたい」は「結婚生活のゴール」と置き換えることができますね。つまり結婚生活をどう終えたいかのイメージができないのは、何を作るかを決めないままキッチンに立っているようなものなのです。

料理のように、理想の夫婦のレシピを書く


とはいえ恋愛中は気持ちがたかぶっていて、「あばたもえくぼ」に見えてしまうような時期ですからね。先のことをシミュレーションするには冷静さが求められるので、その段階で結婚生活をどう終えたいか、結婚生活のゴールなんて考えるのは難しいかもしれません。でも大丈夫です。結婚した後でも普段の生活の中でイメージし、ゴール設定すればいいのです。

ては結婚生活のゴールはどうやって決めればいいのでしょうか。これには夫婦で様々なやり方があると思いますが、ここではあくまで僕の例としてご紹介します。

手順は、まず夫婦でどんな将来を迎えたいかを話し合い、その後ノートでも夫婦共有のSlackでも、リビングのホワイトボードでもいいので、夫婦の理想の姿、理想の実現に必要なもの、理想の実現のために求められる行動がを書いていきます。

夫婦での話し合い、考えの共有の仕方として夫婦インタビューについて僕が書いた記事を載せておきますね!

夫婦のゴールを考える際のフォーマットには、料理サイトのレシピを参考にすると良いと僕は思います。名付けて、理想の夫婦レシピ。

節約レシピ

これは僕がクックパッドに載せたレシピです。豚ひき肉と厚揚げ、ニラを使ったおかずですが、美味しいんですよ。ぜひ作ってみてほしいです。

レシピサイトには、出来上がり写真、材料、作り方という3つの重要項目があります。理想の夫婦レシピにも、理想の姿、理想の実現に必要なもので、理想の実現のために求められる行動を書きます。めちゃめちゃシンプルですよね!重要項目は、たったの3つです。

ちょっと立ち止まって考えてみてください。「よし!厚揚げとニラのひき肉あんかけを作るぞ!」と意気込んでクックパッドのページを開いたとしても、料理の完成写真がないと仕上がりがイメージできませんよね。卵焼きやお好み焼きならなんとなく想像はできますが、「厚揚げとニラのひき肉あんかけ」と料理名だけを見てどんな料理かを思い浮かべられる人は稀だと思います。

料理において、完成写真は極めて重要です。なぜなら出来上がりが想像できないと、何を揃えればいいのか、揃えたものをどう調理すればいいのかを想像できないからです。完成写真、つまり料理のゴールが不明確だと途中で「自分がやっていることは本当にゴールに向かっているのか?」と不安を感じてしまいます。人間、やっぱりよくわからないものに不快感を抱くと思うのです。

結婚生活も料理と同じで、仕上がり(ゴール)のイメージを明確にし、そこに到達するには何が必要でどんなことをすべきなのかを夫婦で考え、共有することが大切だと僕は思うのです。

夫婦のビジョンを決めておく


ここで参考までに、サンプルとして僕が作った理想の夫婦レシピを掲載します。

理想の夫婦レシピ.001

一つひとつ解説をしますね!まず一番上には、レシピ名(夫婦が目指すゴール)を書きます。夫婦ビジョンとでも呼びましょうか。僕ら夫婦の目標は「そのべ夫婦のワクワクが、周りの人も豊かにする」なので、そう書いています。

これはそのべ夫妻が目指す結婚生活のゴールであり、常にこうありたいとの目標でもあります。夫婦、家族が仲良しなことに加え、関わっている人たちにも前向きな影響を与えていきたいとの願いを込めています。夫婦ビジョンを作るメリットは、共通のビジョンがあると結束しやすいからです。

ビジョンの下には、理想の姿の写真やイラストを貼ります。視覚に訴えることで、目標が頭に焼き付きます。僕は夫婦が見つめ合う写真を選びましたが、結婚何年経っても、どんな状況になっても夫婦がニコニコして愛し合っていたいとの願いからです。そうそう、理想の夫婦レシピ用に写真を撮っておくと良いですよ!!

ビジョンと理想の姿を載せたら、「理想の実現に必要なもの」と「理想の実現のために求められる行動」を書きます。どうでしょうか。上に載せた理想の夫婦レシピはサンプルですが、イメージは湧いてこられたのでと思います!

ゴールが明確になると、毎日すべきこともわかってくる


夫婦のビジョン、結婚生活のおわりのイメージが明確になると、毎日何をしたらいいのかもわかってくるのがメリットです。たとえば結婚生活のゴールが「いつまでも仲良く」なのに、普段はお互いに挨拶しない、何かをしてもらっても感謝しない、それどころかやってもらって当たり前の態度では、「いつまでも仲良く」の実現は厳しそうです。

「いつまでも仲良く」を叶えるには、上で挙げたのと逆の行動をすればいいことになります。起きたら「おはよう」、何かしてもらったら「ありがとう」を伝え、「こんなふうにしてもらえて嬉しかったよ」などパートナーの存在に感謝する。そうすれば、夫婦がお互いに歩み寄っていける可能性は高いはずです。自分の存在を認められて嫌な気分になる人はあまりいないですから。

理想の夫婦を実現するために。自分にこんな質問をする


しかしですね、いくら理想を定めて紙に書いたとしても、書いたときの気持ちの熱量は同じレベルで続きません。

家族愛をテーマにした映画を見て心が震えて「絶対に家族を大切にするんだー!!」とその場では思っても、2日後には冷静になってることってありませんか?それは仕方がないことです。熱量は長持ちしません。なので僕は、自分で自分の熱量を高める仕掛けをします。

最近僕が実践しているのが、「今やっていることは、理想の夫婦の実現に役立つことか?」と自分に問いかけることです。

今やっていることは、理想の夫婦の実現に役立つことか?

妻に不満があってちょっとイラっとしたとき、思い切りぶつけてやるー!!と感じたとしても、「待てよ、ここで気持ちをぶちまけることが理想の実現につながるのか??」と冷静になれます。

「今やっていることは、理想の夫婦の実現に役立つことか?」を自分に問いかけることで、理想の夫婦関係を実現するんだ!といつ気持ちを思い出すきっかけをつくっています。

ぜひ試してみてください!

お読みくださり、ありがとうございました。

そのべゆういち
charoma0701@gmail.com

ライターとしての僕の実績はこちら。

記事のアイキャッチや記事中に使える写真を無償でご提供しています!


ご支援をありがとうございます!いただいたサポートは、子育てをテーマにした企画や取材費に充てさせていただきます。