石丸伸二
東京都の都知事選、今年は50人を超える人が立候補してるみたいですね。
(なんでそんな数字になってるのかは調べるとわかりますが)
圧倒的1番人気は小池さんなんでしょうけど、そのなかで2番人気くらいなのが、多分元安芸高田市市長の石丸氏でしょう。
先日あがっていた暇空茜さんという方との対談がかなりインパクト強かったらしく、トレンドにあがっています。
彼、どうなんでしょうね!
例の対談については、暇空茜っていう人のムーブが(恐らく意図的ではないんだけど)石丸さんの評価を逆に上げてしまうような感じだったので、一周回って支援してるのではないか??なんて思ってしまったのですが、まあそんなことはない・・・でしょう。
改めてSNSはろくでもないところだと思いましたが、目立つ意見がそうなのか、私のタイムラインに入ってくるツイートがそうなのかもしれないのですが、とにかくみんな「ダメな理由」を探している。
実は今、私町内会で会長を(一応)やっているのでほんのわずかだけ分かり合えるというか、感じる部分があるのです。
日本人がそうなのか知らないけどとにかく新しい事を嫌う。
高齢化の側面だとも感じますけどね。結局、政策がどうこうというよりも「安心感」に票を入れるという感じで、国がどうなる未来がどうなるっていうところにあまり関心を持たない。
自分があれこれやろうとしたり、考え方を少し投げてみても、レスポンスはよわい。
しかし、不正があったとかどうとかいうことがわかっていくと、それみたことかとバッシングするわけです。
何を勘違いしてるのか知りませんが、不正がない政治家などいません。
清廉潔白に見える政治家がいるのだとすれば、それはその方が非常に頭が良いのです。どんな人間であっても、傷ひとつない人生を送った人などいないはずです。どんな人にだって、アンチはいます。扱う組織が大きければ大きいほど、お金が多ければ多いほど埃はでてきます。
わかりませんが、今の人たちは「責任を取りたくない」のではないでしょうか。例えば石丸さんに投票する!と公言して、仮に彼が当選したが、おもいのほか役に立たなかったとか、実は悪かったみたいなことがわかったとき、自分の身のやり場に困る。
アメリカではかつてトランプの「隠れ支持者」がメディアの予想を覆す結果をもたらしたと言われていましたね。表向きには支持してると言えないけど、実はこっそり応援してる人がいた、みたいな。まあ石丸さんとトランプはタイプとしても全く違うとは思いますが、隠れ支持者は意外と多いかもしれませんね。
また、「〇〇氏と協力関係にあるからダメ」みたいな投稿も散見されたのですが、感情的なものはおいといて、ある特定の主張を悪と考えるような思考は私は逆に危険だと考えています。突き詰めていくと、陰謀論の時に感じたような事がまた再浮上してきます。要するに、
「陰謀論を信じている人は陰謀が暴かれれば世の中がよくなると思っているが、否定する人はどうすれば世の中がよくなると思っているのか」
という、この問いの話です。
確かに、陰謀論の中にはまるっきり嘘だということも多いので、それを信じる人を頭が弱いと馬鹿にする気持ちがわからないわけではない。
しかし、「メディアは嘘をつく」という歴史が証明した事実があるにも関わらず(戦前戦後などを特に参照)、コロナの時にマスクだのワクチンだのという話に多くの人が肯定的だったのはなぜなのか私にはわかりません。
結局、どれだけの人間がコロナ禍を前に自分の頭でしっかり考えて動いたんでしょうか?
「それは間違っている」ということは、一定の知性があれば誰にでもできる事です。だけど少なくとも私の周りには「どうするのが良いか」を考えたり、それを行動に移したりする人はいない。
それって、私はフェアじゃないよな、と思うんですよね。
とはいえ、それが民主主義であるのも事実。
紆余曲折を経たとはいえ、やはり民に「考える力」を期待するのは厳しい。
この一見して「詰んでいる」ような状態が、大戦争や大災害といった巨大な出来事によってまたかき回されていく・・・そんな時代にならない事を祈るばかりですが、世の中そんなに甘くないですね。
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