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虚弱体質の生存戦略

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弱者には弱者の戦略がある。ということで、身体の弱い私の独特の世渡り術と、過去に出会った世渡りの巧者たちを取り上げ、この忙しい時代にどう「力を抜いていくか」を一緒に考えたい、という…
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#学校

目的さえあれば無能ではなくなる

ここまで、三人の世渡り上手を紹介してみた。 筆者も世渡り上手にカウントしていただけるなら、四人だ。 もっとも、私が出会ってきた中での話なので、皆さんの中にも「あの人は本当に世渡り上手だ」とおもえる人が一人はいるかもしれない。 全員、目的は違っただろう。「生きていける立ち位置の確保」「人気を保つ」「世間体を保つ」「別の道を切り開く」「アイドルの応援をする」といった具合に、進路も皆バラバラだ。しかし、全員がまず大前提として生きることを目的としている。その上で、どう生きていくかとい

突き抜けた短所は短所と言わない

再び、高校の時の話に戻る。 高校三年間は全てクラス替えがあったが、そのうち二年を共にした「久保田君(仮名)」という人物がいる。男性で、アイドルオタクだった。 この人物は、はっきり言って前項で紹介した中村、大村とは異なり、「巧さ」の点ではかなり劣った。口は軽いし、行動も軽かった。私たちが高校時代だった2011年~2014年は、AKBの全盛時代ともいえる時代で、前田敦子や大島優子といった今言うとレジェンドに相当するような人達がまだ現役だった。久保田君はこのAKBにのめりこんでおり

世渡りの天才と共に過ごした一年

高校時代の話をしてみよう。 高校三年生の頃、「中村君(仮名)」という男の子と私は仲が良かった。というか、私が中村君の側近、家臣のようなポジションだった。肥満体型の子で、私とは真反対の体格をしている。もう何年も会ってないので、今はわからない。 私は別に一人でも生きていけるタイプだが、中村君は違った。基本的に、誰かを伴っておきたい人だった。しかし、高校三年の頃のクラスには元々繋がりの深い男子が集まっており、たちまちグループを形成した。もっとも、文系のクラスだったので男子は9人し

「それっぽい」が活きる事もある

”従順である事”が会社でも学校でも一定の評価を得られるのは事実だろう。 もちろん、日本の学校である。他国の学校はよくわからないので、言及しないことにする。 「テストで点を取る」「授業中に真面目な態度にしている」といった目に見えたもので評価されるのはこのシリーズの冒頭でも述べた通りだ。 「真面目な子だった、そんなことをするようには見えなかった」 と、何かの事件を起こした犯人を周囲の人が評すニュース番組のシーンを一度はご覧になったことがあるのではないだろうか?人の評価というの

全ては居残り回避のために

今、これを書いている2020年3月は、コロナウイルスの報道で持ち切りだ。 学校が休みになったりと日常に巨大なイレギュラーが発生している。 「学校なんて行かなくていい」と声高に叫ぶ人達もおられる。これも、私は別に否定するつもりはない。最初の頃はそんな馬鹿な事を、と思っていた時期もあったが、自分が大概変人なのだから、人様の意見を否定してどうする、と反省した。 学校については色々語りたいことはあるのだが、全てを語ると脱線するので部分的に語ろう。 私は小学生の頃から居残りが大嫌いだ