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3年ぶりのイタリア

2014年に約10年にわたるイタリアでの生活を終え(終えたのかはわからないけど)日本に帰国。それ以来、年に2回くらいイタリアに行っていたけど、2019年8月を境にストップ。。。

行けるタイミングをずっと探ってはいたたものの、
コロナが落ち着く兆しは一向にない。海外の往来も少しずつまた始まっている。
待ってたらもう行けないのかも。と
ユーロ高に、エアー高にと、とても厳しい状況だけど今しかない!と、
ピョンとうさぎのように!とはいかなかったけど意を決して渡伊。

イタリア通いの目的は
もちろんイタリア料理。イタリアの塩味の加減や、仕上げ具合は
こっちで舌と目で確認したい。もう3年も行ってない。
いろいろ軸を調整したい。

3年ぶりの国際線はまるで初めて国際線に乗るかのような不安と緊張で、
本当に行けるのかな。。。と、チケットを購入してからもまだイタリアに行ける気がしなかった。
ちなみに、不安すぎていつもなら値段重視でチケットを探すのに、
今回はなんかあったら怖いな。。。と、日本語で対応してもらえるJALにしてみた。それくらい不安だった。

久しぶりの海外は、もう、何をもっていったらいいのかぜんぜんわからなく、トリノについてスーツケースを開けてみると、あれもってくればよかった、これいらなかったの様相。ついでに、鍵も忘れた。。。
いつもだったら、
普段着、レストラン用、遊び服、靴、バッグといろいろ持ってきていたのに。。。
もうそんなことより
イタリアにちゃんと着けますように!しか頭になかったのが荷物からもうかがえた。

羽田発、ヘルシンキ乗り換え、ミラノ到着便。
夜発だったので、乗る前に軽く食べておくか。
と、3時間前には空港に到着したもののコロナの影響かわからないけど、
開いている店が少なく、どこも満席。
なんとか、お蕎麦を食べることができたけど、
待ち時間に時間を要し、けっこうギリギリになっていた。
化粧水とか買いたかったけど、そんな時間はなかった。。。

席を選ぶのにもお金がかかる時代になり、
どうせ寝てるだけだしと、座席の指定をケチってみたら案の定真ん中の席。
アジア人の若い女の子が両隣でまるでお母さんと娘たちのような構図になっていた。
二人ともとってもいい人たちで、私がちょっと動くたびに
トイレ?みたいな合図をくれた。そんなことがとても嬉しく、
緊張をほぐしてくれた。

いつもなら
あっさり寝るところなのに、
緊張していたせいかぜんぜん寝られず、4本も映画をみてしまった。

朝4時15分にヘルシンキに到着。
空港はとってもきれい。
久しぶりの国際線にドキドキだったけど、あれ、なんであんなに不安だったっけな?
と、思うくらい乗ってしまえばなんともなかった。(と、このときはおもっていた。。。)

EUに入るためのパスポートチェックに向かう。
朝便だからか人が少なく、EU圏外の人は私だけ。
こんなにガランとしている空港はみたことがない。

しつこいけどEU圏外人私だけ。。 

だからちょっと嫌な予感はあった。。。
これ、もしかして、めっちゃ質問されたりしないよね。。。と。。
そんな疑念が呼び水になったのかもしれない。
ビンゴ。。。

最初は笑顔でHelloといってみたけど
もうその数分後には顔が引きつっていた。

Q. どこにいくのか。
Q. イタリアのどこにいくのか。
Q. 何をするのか。
Q. どこにとまるのか。
Q. 友達とはどこで知り合ったのか。
Q. 友達のフルネームは
Q. 生年月日は
Q. 友達の住所は
Q. 友達は一人暮らしか?持ち家か?
Q. 友達と何をするのか 
Q. 友達の仕事は。。。
Q. 現金はいくらもっているのか、クレジットカードの限度額は
まだまだこれい以上に質問されているけど。。。

文字にしてみると、
別に普通の質問だった。
が、そのときは、
何をしりたいの?質問の意図はどこだ?
と、満点の回答をしなくてはというミッションに苛まれていた。

パスポートコントロールのカウンターは
背伸びをしないととどかないくらい高い。
検査官は椅子に座っているため、そのさらに上から質問がとんでくる。
誇張すると、2階の人と話すようなイメージ。
ついでに、コロナ対策なのかそうでないのかわからないけど
分厚いアクリル板で遮られている。
その為、ぜんぜん声が聞こえない。
(スーパーのオオゼキのあのレジのようなスピーカーがあったらな。と、思った。)
お互い何言ってるかわからない笑
英語の質問に、イタリア語で答え、
え?といわれ、それを辛うじて英語でいい直し。。。
優に30分は止められた。。。
そしてこの間もEU圏外人は私だけ。
もう、ほんと、誰かきて〜と、半べそだった。
もしかして、ここでハンコを貰えないとかあるの?
イタリア到着できないとかありえるの??と、軽くパニック。
もう答えることないないよ。。。と、思った時、ようやく
やっとハンコがもらえた。
長時間フライトの疲労に気苦労も重なり
乗り換えの3時間はただただ座って時間がくるのをまっていた。
あとで分かったことだが、ラウンジが使える航空券だった。。。。

ミラノ行きの登場が始まり、
ようやくイタリアに行ける!と、おもったら
私の番でゲートが閉まる。。。
えええ。。。また???私、なんかした?イタリア行けないとかやめてよ〜
と、キョーレツにこわばっていると、
なんか、レシートみたいなものを渡された。
(なんでもいいから機内に入れればよかった)
そのレシートを見てみると、
”New seat”
と、印字されている。
ん?席が変更になったってこと?
ついでに
”business"
と、印字されている。なんか、かなり前の席。

機内に乗り込むと
やはりビジネス席だった。

まだパスポートコントロールのドキドキを持続していたので
ココなはずがない。
と、CAさんに2回も確認した。

が、本当だった。
私の席だった。

ラッキー、泡が飲める♪
と、思ったのも束の間。
日本線で4本も映画をみたツケがここにきてきいてきた。。。
まさかの約4時間のフライトを爆睡してしまった。。。。

日本の家をでてから27時間。
ヘトヘトな珍道中でしたが、
なんとかミラノマルペンサ空港に到着。

Benvenuta Italia.
お疲れ様でした。




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