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ただ愛されたかった「降り積もれ孤独な死よ」6話

ついに真相が明かされた6話。
主題歌である、あいみょんさんの「ざらめ」が冒頭から流れたことで、私の心はざわついた。なにかあると。
その予感的中のとても重く暗い回、しかし見応えと迫力のある回でもありました。

灰川邸事件の真犯人

ぷんぷんと怪しい匂いしかしなかった新人刑事の鈴木が事件の真犯人。
そして灰川の実の息子であることが明かされた。
児童養護施設で育った鈴木は、父である灰川に数回接触。
しかし灰川は実の息子を拒絶し、血の繋がらない子供達と生活を共にしていた。
そんな姿を見せられたら、壊れてしまうのは当然だった。
嫉妬に狂い、子供達を憎むようになっていた。
灰川も灰川だ。拒絶するならなぜ、毎年欠かさず誕生日に花を贈ってきたのか。
この行動はどうにも中途半端に感じる。
鈴木はただ認めて欲しかった。
灰川邸の子供達と同じように、愛して欲しかっただけなのに。

父の愛に飢えた男の行動

花音と蒼佑を拉致した鈴木。
13人の子供たちを餓死させた理由は、父の愛に飢えた自分と、同じ苦しみを与えるためと聞かせた。
さらに、2人を拉致した後も、いつもと変わらずに刑事課に顔をだす鈴木、なんという二面性なんだ。
鈴木を拒絶した理由は、父としての愛だと聞かされて、鈴木は少しの動揺を見せた。
しかし欲しかったのは、目にみえる愛だ。そんなものではない。
「暴力を受けて育った子供はまた暴力を振るうようになる。その負の連鎖を死ぬことで断ち切ったほうがいい。生きていること自体が間違っている。」
この鈴木の言葉は、とても悲しかった。冴木も蒼佑も花音もとても苦しんでいる、立ち直ろうとしているのにと。

ついに繋がる2017年と2024年

いつ繋がるのか、もしやこのまま繋がらないのかと思っていたが、ようやく2024年の話になるようだ。
灰川邸事件の最悪な終わり方、皆が口を揃えていうその終わり方は次で示されるのだろう。
冴木が刑事を辞めたのは、鈴木を殴りすぎたからだろうか。
そして五味と川和が出世できないのは、その最悪な終わり方が関係している。
「生き残った5人」は誰なのか。健流は?顔に傷のある男は?

まだまだ疑問は続く。
それにしても、佐藤大樹さんの演技に魅了されてしまった。二面性を演じるのが上手いし、失礼ながら闇堕ちした姿が美しかった。
あの溌剌とした鈴木からは想像もできないほどの、深い闇を見事に演じています。
他の作品も見てみたい。


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