「TEAM OF TEAMS」
イラクでの話
2003年からイラクに入った特任部隊の経験を取り上げた話です。
当初は相手側リーダーを抑えて組織を崩壊させようとしたが、それがうまくいかず、自分たちのやり方を変えた、というものです。
私が気になった点は4つあります。
1.「クルー・リソース・マネジメント」
チームのリーダーがなんでも知っているという状況ではない、ということを認識したそうです。
2.MECE型と非MECE型
MECE型(階層と縦割りで整然と構成されているチーム)組織と非MECE型(チームがネットワーク状に入り乱れている)組織では、非MECE型組織が有効だそうです。この非MECE型組織を「TEAM OF TEAMS」と呼んでいます。
MECEはよく聞きますが、非MECEはあまり聞きません。きれいな図にならないのが原因なのでしょうか。
3.関係者外秘の誤り
全員と情報を共有することの重要性に気づき、毎日2時間の状況報告会を、オンラインを含め、最大7千人でやっていたそうです。
時間のムダ、情報漏洩のおそれあり、と呼ばれる行為だと思いますが、これが刻々変わる状況では役に立ったそうです。
4.「囚人のジレンマ」
情報共有が進むにつれ、協力することのメリットが意識されるようになって、縄張り争いが減っていったそうです。
何故この本が気になるのか
こうやって挙げてみると当たり前のようなことばかりですが、本を読んでいて、これは私がよく知る組織にも当てはまるのでは、と感じました。
1. 、2.までは意識しているが、3.以降が進まない、という組織です。
どうしたら良いか、答えはありません。
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