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フクダユメ
2023年12月3日 20:55
ざわついた商店街を歩く。ヘッドホン装着して顎を尖らせほんの少しだけ早歩きで歩く。所々解れているトートバッグに文具と本を詰め込んで歩く。又吉直樹の劇場を読んで流れた涙は透明で冷たかった。安達千夏のモルヒネを読んで流れた涙には湯気が上がり、梨木香歩の西の魔女が死んだを読んで流れた涙は渦を巻いていた。ツインテールが似合う女の子になりたかった。猫みたいな女の子になりたかった。真っ白く、かつ透