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「一生懸命に頑張る」と予期せぬことが起きる素敵な事例

「一生懸命頑張る」

大切なことですができていますか?

私は「はい」と答えたいですが、大声で胸を張って堂々と「はい」と言えないかもしれません。

「一生懸命の時もあれば、そうでない時もあるので・・・」

なぜならば・・・

  • まだできるんじゃないの?

  • もっとできるんじゃないの?

  • 出し惜しみしているんじゃないの?

と言われたら「そんなことはありません」と言い切れないと思うからです。

でも「それではダメだ~」という自分への戒めを含め、この一生懸命の大切さについて事例を交えて、ここでシェアします。

しかし一生懸命やったからといって、必ず夢が叶うわけではありません。

一方で一生懸命という姿勢が、時として叶えたい夢以上の結果をもたらすこともあります。


一生懸命の与える影響

私が好きなエピソードをご紹介しますが、これはある塾の先生から聞いた話です。

そこは大学を目指す高校生が通う塾です。

有名大学を目指す高校生が多い中で、ある時新しい塾生(Iくん)が入ってきました

しかしこの時のIくんの学力は決して高いものではありませんでしたし、周りの高校生も特に気にも留めていませんでした。

すると新しく入ってきたIくんが、先生から「志望大学はどこなの?」と聞かれると、まっすぐ前を見て大きな声で「東大です」と答えたそうです。

先生も「えっ!?」と驚いて「東大っていうのは東京大学のことかな?」と聞くとIくんは「はい」と即座に答えたそうです。

しかし塾の先生にしてみると、受験まで1年ちょっとしか時間がない中で無謀ともいえる挑戦だったそうです。

しかしIくん本人は無謀とは思わず来る日も来る日も一生懸命勉強をして、偏差値もぐんぐんと上がっていったそうです。

するとそれまでIくんのことを気にも留めていなかった周りの高校生も刺激を受けて、それまで以上に一生懸命勉強をするようになったそうです。

そしていよいよ受験の日がやってきました。

みんなが志望大学に挑戦する中で、Iくんも予定通り東京大学を受験しましたが、残念ながら不合格という結果になってしまいました。

Iくんは間違いなく一生懸命勉強をしてきましたが、結果は報われませんでしたし「東大合格」という夢は叶いませんでした。

しかしその頃、その塾ではある変化が起きていたそうです。

それは、Iくんの周りの高校生が次々と志望大学に合格し、それだけでなく合格した高校生が口々に次のように言ったそうです。

  • Iくんのおかげで志望大学に合格できた

  • Iくんの一生懸命に頑張る姿を見たから受験勉強を続けられた

  • Iくんがこの塾に入って来てくれなかったらここまで頑張れなかった

志望大学に合格した高校生が、みんなIくんに感謝の言葉をかけたそうです。

Iくん本人の目標は達成できず夢も叶いませんでしたが、彼が一生懸命頑張ることで周囲に間違いなく大きな影響を与えたのです。

まずできること

Iくんは「東大合格」という自分で立てた目標に向かって「自分にできること」に集中し、そこに全力を注ぎ、一生懸命頑張ることを選択したのです。

1年ちょっと前に、塾に入った時を思い返すと・・・

  • 時間が足りない

  • 無謀だ

  • できるわけがない

と、周りの人はIくんのチャレンジに賛同する人は多くはいませんでした。

つまり「できない理由」をあげれば、いくらでもあげられる状況だったのです。

しかしIくんは「できない理由」ではなく「自分にできること」に目を向け、そこに一生懸命力を注いだのです。

自分にできないことはもちろんありますが、自分にできることもたくさんあります。

その時に大切なことが「自分にできること」に目を向けることです。

そして結果的に望む結果ではなかったかもしれませんが、Iくんの中に一年間一生懸命頑張るという努力が積み上げられ貴重な経験値が蓄積されたのです。

経験値については、こちら「経験と経験値」もぜひご覧ください。

これがIくんの自信となり、何よりの人生の財産となるのです。

一生懸命やっているかどうかは他人には分かりませんが、自分自身にははっきりと自覚があります。

胸に手を当てれば、頑張っていることも手を抜いていることも、自分は分かっているのです。

誰かに認められるために一生懸命やるのではなく、一生懸命頑張ることで自分が成長できるというロジックを理解するだけで、一生懸命の概念が変わってきます。

もし周りの人が認めてくれていないという状況があったら、それは「まだまだ自分には一生懸命できる力がある」と期待してくれている、もしくは「まだまだこんなもんじゃないよ」と評価をしてくれていると受け取りたいものです。

自分自身が一生懸命頑張るという大切さを知り、そのことを誇りに思えば、前に進んでいくことができるのです。

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