見出し画像

新しい学校広報のカタチ。noteを活用したメディア戦略をいますぐ採用すべき3つの理由

最近、学校の先生や教育業界に携わる人々がnoteを使って発信する形式がやたらと目につくようになりました。それまでは、Facebookで500字前後で直接投稿する先生も多くいました(今もたくさんいらっしゃいます)が、コロナの影響などもあってか、noteやブログ、Youtube等のメディア媒体を使って「より詳細に」、そして「より深く」、情報発信をし始めているのではないでしょうか。

そんな折、こんなプレスリリースをみました。

これは、めちゃめちゃいい取り組みだなと思っています。し、すぐにでも学校として新しい広報手段の一つとして採用すべきかなと思いました。

なぜそう思ったかというといくつかあるのですが、ざっと箇条書きに記すと

・生徒や保護者さまへの連絡手段になる
・学校単体のブログよりもはるかにリーチを稼げる
・これからは、学校の差別化がかなり重要になる

こんなものが考えられるかなと思っています。

1. 生徒や保護者さまへの連絡手段になる

これは、上にあるnote株式会社による記事にも記載がありますが、ICT化が乏しい学校において、先生-生徒先生-保護者の連絡ラインが電話等に限定されているところに関しては、noteを使うことで、1対マスに効率的に知らせることができます。

また、既にたくさんのユーザーが使われるサービスですので、UI/UXも洗練されており、どんな先生でも比較的容易に発信できると思います。また、Pro版であれば、学校ドメインの利用や、ロゴの挿入もできるので、生徒側からすると学校のサイトであると認識できますし、混乱も少ないと思います。(もちろん運用してみないとわかりませんが)そして、学校側としては導入コストは1年間無償ということで興味があればすぐにでもやってみるべきではないでしょうか。

2. 学校単体のブログやニュース発信よりもはるかにリーチを稼げる

ここからはどちらかというと、学校内というよりは、外部への情報発信になります。昨今、少子高齢化社会において、特に私立学校は人材の獲得合戦状況になっています。いかに学校のブランドを外部へ発信できるか、が非常に重要です。そのような意味では、noteという先生も一般の社会人も、全く関係のない人も、開かれているプラットフォームを活用することで、オーガニックにその学校に興味を持ってくれる人が増えます。間違いなく入試広報に活用できます。

また、Google Analyticsを活用することもできますので、よりどのような人にリーチし、セグメント毎に対して興味関心の度合いをみる、といったこともできます。なかなか学校単位でそこまでアナリティカルに広報を運営している学校は少ないのではないのでしょうか。オプションのコンサルティングサービスを使ってみるのもいいかもしれません。

追加で言いたいこととして、実は盲点で結構重要だなと思うのは、先生から他校の先生への周知です。Facebook上やnoteでかなりアクティブに情報発信をしていたり、zoomでセミナーを自主的にやっていたりする先生はいます。その先生たちは常に面白い取り組みをしている先生や学校を探しており、繋がりたい、勉強したいと思っています。そのような先生に学校として関心を持ってもらうことで、飛び火的に第三者がnoteやFacebook、Twitterなどで取り組みを紹介してくれたりします。なかなか学校のwebサイトのプレスリリースをシェアしたり、探しにいったりはしないので、noteで学校の取り組みを発信していくことは極めて大きなメリットがあると思います。

3. これからは、学校の差別化がかなり重要になる

先でも述べましたが、入試広報の重要性は年々増しています。WEBサイトをめちゃめちゃかっこよくしたり、パンフレットで未来感溢れる内容にしたり、オープンスクールをたくさん実施したり、必死に広報活動をしています。しかし、どこも似たようなものばかりだなというのが正直な印象です。(もちろん実際に足を運んでみると違いや魅力についてわかるのですが、インターネットを通した表面的なものは似通っているなと思っています)

例えば、「グローバル」「ICT」「探究」「留学」などこのあたりのキーワードはどの私立のWEBサイトを見ても書いてあるのではないかと思うくらい多いです。

これから広報戦略において重要となるのは、「深さ」「具体性」にあるのではないでしょうか。

簡単にいうと、
「学校としてどのようなビジョンか」「どんな先生がいるか」が学校選定の基準になると思っています。

AIやVR、5Gなどの世界がいよいよ到来しようとしています。これからはアダプティブラーニングの時代であり、個人最適に学びを提供することを実現するために社会も学校も変化していきます。

とすると、保護者や生徒が進学先を選ぶときの判断基準として、従来の偏差値という杓子定規の他に、「この学校にいくとどんな"人"になるか」「飽きない・楽しいスクールライフを過ごせそうか」という観点が大きな判断材料になるのではないでしょうか。

こう考えると、学校として、「あなたはこの学校にくるとこんな人になれますよ=学校のビジョン」「楽しいスクールライフ=面白い・熱心な先生がいる」というポイントは押さえておかなければなりません。

既にこれを明確に打ち出している私立学校は、たとえ偏差値があまり高くなくても、以前生徒募集に困っていても、しっかりとメッセージを伝えている学校は、募集が増えてきているのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、noteを活用することで、既に寄稿している先生の実践事例の記事をマガジン機能で集約できます。また、教育関係者以外の方ももちろん読む可能性がありますから、教育業界について全く知らない人でもわかるように情報を発信していくと思います。そうするとよりミッションやビジョンについての発信も増えていくはずです。こんな取り組みもありますしね。


これらの発信を続けていくと、いつの間にか他の学校よりも「深く知られる学校」になるのではないでしょうか。

N高がメディアでも取りざたされているのは、もちろん革新的な学校形態にもありますが、社会と近い存在だから誰でも取り扱いやすい、というのも一つの理由としてあげられるのではないかと考えています。教育業界はどうしても排他的になりがちで、ある意味Holy Landのように、境界線があるように感じてしまう部分があります。noteは良い意味で"社会"と"学校"のハブとなってくれるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。

これからは、教育業界でもブランディングがとても重要な位置付けになっていくと思います。今までは、生徒の偏差値群や立地に応じて学校を選ぶのが大半だったと思いますが、それは教育のICT化によって、崩れようとしています。いかにこの学校にきたら、面白い人生を歩めそうか。その期待感がこれからの学校における広報のカタチだと思っています。

そして、noteさんもかなり教育業界に切り込みを見せています。とても今後の展開が楽しみです!





この記事が参加している募集

オープン学級通信

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?