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9個の保育園を運営する僕が、エンジニアと主体性を育む「スマートエデュラ」をつくる理由

はじめまして。Eduleadとエデュラ代表の菊地翔豊です。
私たちは9園の保育園を運営している株式会社Edulead(エデュリー)と技術力を強みに子どもたちの主体性を科学する「スマートエデュラ」の開発を行う株式会社エデュラを運営しています。
保育園を運営するEduleadは2014年に創業し、東京、埼玉、神奈川で9箇所の保育園を運営し、来年の2021年度は12園となります。保育所は地域福祉であり、地域福祉は地域の人を幸福にするという役割を担っています。そのため、後世に残るような場所作りを意識し、独自コンセプトのもと保育園ごとに園名・ロゴ・内装・キャラクター・ユニフォームが異なる『世界に一つだけの保育園創り』を行っています。

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Edulead(エデュリー)では保育園というハードウェア環境を通して主体性を育んでいます。Eduleadの創意工夫からなる、保育環境だけでなく、客観的データやそれを支える技術を通じて再現性のある良質な保育を提供したいという想いから技術力を強みとするエデュラを2018年に立ち上げました。

私たちのミッションは「主体性を育む」

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子ども育てることにに対する一生懸命な情熱や努力(時には自己満足)を主観的な主張や感情論のみで捉えてしまう事の機会損失は計り知れません。私たちは、客観性のあるデータやそれを実現する技術開発やUX設計をもとに、正しい努力を通じて子どもの将来の可能性を最大化したいと考えています。そこで生まれたのが子どもたち一人一人の気質や発達に応じた保育の提供を実現する「スマートエデュラ」という構想です。
今日はその構想の共有を通じて、私たちが目指している未来をお伝えしたく、はじめてnoteを書くことにしました。
(そもそもなぜ、私が保育事業をしているのかはかなり長くなってしまうので次のnoteで書きたいと思います。)
保育で主体性を育むことの課題とそのソリューションを以下で、説明をしていきます。

今の保育は主体性を育むことができていないのか?         

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認可保育園では厚生労働省の管轄で定められている計画や記録がいくつもあります。この計画や記録の目的は良質な保育を提供するためのもので、それらの質が高ければ子どもたちの主体性を育んでいけるはずです。しかし、それらの書類業務は形骸化しつつあるというのが現状です。一つの原因は、これらの計画や記録は定性的かつ主観的なものに依存しているからです。例えば、記録がただの感想文になっていたり、計画がテンプレの流用でただタスクを終わらせるためのものになっていたりします。これは保育士さんの多くが日々の業務に忙殺されているため、質の高い計画や記録をする余裕がないという根本の問題があります。
また、集団保育という特性上、データ活用に足りうる子どもたち一人一人のデータは皆無に等しく、気質や発達段階に基づいた保育の介入は実現できていません。人員を数十倍にすれば解決できるかもしれませんが、現実的な解決策とは言えません。

だからこそ、私たちは技術とデータと現場の掛け算で、この課題を解決するスマートエデュラを作っています。一人一人の主体性を育むためには、主体性に影響を与えるキーファクターの定義化とその定量化、園児一人一人の継続的な測定、一人一人の気質や発達に応じた再現可能なソリューションの提供が必要です。

主体的な子どもとは?

私たちは主体性を育むことができた子ども達の姿として「自己課題を設定でき、課題解決力がある」事をゴールにしています。私たちが目指す「主体性」についてよりイメージを膨らませるために、よく誤解されているケースを見ていきたいと思います。
もし子育ての経験がある方であれば、子どもが友達におもちゃを貸さなかったり、嫌だと言うことを聞かないといった行動に対して「ダメでしょ!」と子どもを否定してしまったことがあるのではないでしょうか。(あるいは、そのような光景を見たことがあるかもしれません)しかし、このような子どもの姿は主体性の発達にとても重要です。この過程において、子どもは自分が何をしたいのか?自分が何者であるのか?という自分の内側(ex. 自己理解)を学んでいます。また同時に、他者の気持ちや関係性といった外側の世界も学んでいきます。どちらも主体性の発達に必要なプロセスがあるからこそ、目の前の事象を否定するのではなく、子ども自身が何を感じていたのかの理解に努め、年齢や気質に応じて適切に寄り添うことが求められます。そして、子ども達の自己学習の手助けこそが保育で求められる役割でもあります。
また、日本の教育は他者理解が重要視されすぎているといった課題も指摘されています。これは「空気を読む」という言葉がネガティブに扱われていることからもイメージがつきやすいかもしれません。「空気を読む」といった能力は他者理解における重要な要素の一つであり、決してネガティブに捉える必要はないと同時に、他者理解は自己理解やそれに基づく自己表現と合わさって大きな価値を生み出します。
このように私たちは、出来事という点をデータとして蓄積し、成長という線に落とし込みながら、主体性を育むことが重要であると捉えています。

スマートエデュラという保育園の課題解決

スマートエデュラでは「定量/定性データの分析に基づいて個々の特性に応じた保育の提供」を目指しています。
そのために、子どもの年齢に応じて「アタッチメント形成」「好奇心」「自己効力感」「他者理解」「内発的動機付け」などの主体性に影響を与えるキーファクターを定め、測定しています。
私たちは、乳幼児の細かな行動や変化を捉えるために、死角のないようにカメラを配備し、園児の行動データを取得します。そして、個々の行動パターンや気質、発達などの学習データから機械学習モデルを生成し、自動的に園児の状況をアウトプットできるようにします。行動や動作の学習データは大規模であるため、クラウドではなく自社にデータサーバーを立てています。

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これらの日々の行動データから個々の主体性の獲得度合いを数値化します。そして個々の発達状況や主体性獲得度合いにあわせて「個々に適した保育計画と介入(保育)」を考えます。
イメージ例をあげると、1才2ヶ月の男児で身体的な発達スコアがA2、主体性スコアが3(0から5)の場合、今週の火曜日は積み木での一人遊び、保育士は最低限の介助のみといった具合で、子どもの状況に応じた保育計画を立てます。

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現在は自園で仮説検証を行っており、今後はスマートエデュラに特化した保育園を新設し、より一人一人の子どもにパーソナライズされた保育を提供していきます。
私たちのスマートエデュラでは、学術的根拠およびカメラや保育士の観察による実データを通して、子どもたちの主体性(メタ認知や自己肯定感)の獲得度合いを定量化しています。子どものリアルな発達や成長を理解することで、その子にあった保育の提案が可能になるのです。

私たちは「未来のストーリーを創る」

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0歳から6歳の子どもたちの非認知能力やEQが生涯に与える影響は大きいことを示す研究はいくつもあります。つまり、乳幼児期において、非認知能力を高める教育をうけた子どもたちの可能性はより最大化できると私たちは信じています。
仮に一人一人主体性を育む方法ができれば、数兆円もの税金を乳幼児期に投下している日本であるからこそ、大きな変革を国家単位で実現できるに違いません。
私たちのスマートエデュラで一人でも多くの「ストーリー」=可能性を創造していきます。

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長くなってしまいましたが最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
Edulaでは強力な仲間を募集しています。是非、ビジョンやミッションに共感いただけた方は一度お話ししましょう。


次回以降は子どもの主体性に関するお話を更に紹介させていただければ思いますので、是非フォローのほどよろしくお願いします!



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慶應義塾大学SFC。高校時代に日本の高校を退学になり、ニュージーランドへ留学。現地での経験をキッカケに19歳でエデュリーを創業し、2015年から12園を開園。2018年に保育×Tech事業を行うエデュラを創業。2020年に2社の親会社となるエデュホールディングスを創業。