勉強のしかた(学習環境と音読の話)
今回は勉強の質の話。
一人で勉強している生徒の様子を見てみると、暗記を一生懸命やっている子もいれば、多くの問題演習をしている子もいます。
私は勉強する場所によって、その条件に適した学習法があると思っています。
環境により勉強内容を変える
塾の自習席や図書館などは周りの人の行動音が気になる環境。(シャーペンの音とか)
それに対して、家の自分の部屋は、イレギュラーなケースでなければ基本無音の環境。
例えば周りの人の行動音が気になる環境での勉強は実践(テスト)を意識した問題演習をする場にあてるのが効率的です。塾であれば、分からない問題はすぐに先生に聞けますしね。
家での学習は静かな環境であることを利用して、暗記をする勉強が効率的です。
音読勉強法
暗記の仕方で一つおすすめを紹介します。
名付けて「音読勉強法」。
音読勉強法とはとにかく音読してみる勉強法です。
はい。そのままです。
ネーミングセンスがないので流行らなそうですが、効果はあります。
音読をするメリットは2つあると考えています。
①やる気が出てくる
音読をすると脳の側坐核という部位が刺激されて、やる気が引き出されると言われています。
②記憶の定着がしやすい
人間には五感というものがあります。そして多くの感覚を使って記憶をしていくと脳に定着しやすいと言われています。
旅行の時に美味しいものを食べたときのことが記憶に残りやすいのは、景色を見た「視覚」、一緒に行った人との会話からの「聴覚」、もちろん美味しさの「味覚」、香りの「嗅覚」、手に取るものがあれば「触覚」まで。
フルコンボで感覚を使っているので、忘れないわけです。
勉強も目だけでするよりも、音読することで目も耳も使って勉強すると定着しやすくなります。
音読は英単語でも世界史でも何にでも通用する暗記法です。
覚えたい英単語を【英語→日本語】の順で繰り返し音読しながら目で追うと暗記しやすいです。
世界史の教科書を音読しながら、図や表を見ていくと暗記しやすくなります。
この勉強法を塾や図書館でやると、周りから白い目で見られてしまうので、やはり家でやることが推奨されます。
私も学生時代を思い返すと、暗記は家で一人で、数学や物理の問題演習は多少雑音がある環境でも分かる人(先生や友だち)がそばにいるところで勉強していました。
まとめ
ここまで音読が効果的であることを書いてきました。
小学生の頃は何でも音読した経験が皆さんにもあると思います。
小さい頃の記憶が長い期間残っているのは、何度も口に出して話していたからではないかと思います。
かけ算九九、何度も音読しましたよね。
小学生のときにやっていたことを成長とともになぜかやらなくなっていくのです。喋らないで勉強することが当たり前になってしまうんですよね。
ちなみに最近の小学生は以前よりも音読をする機会が少なくなっています。小学校でいろいろとやることが増えてきたからかもしれません。
小学生のお子様をお持ちの方は家で音読に付き合ってあげるといいです。うまくできなくても怒らないで褒めてあげてくださいね。
ということで、音読が大事だよという話でした。
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