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塾で働くようになるまで③

今回は「高校3年間をまとめていく」予定だったが、思いのほか内容にボリュームがあるため、今回は高1編とする。ちょっと今回は恋愛編。
中学時代の話は前回まとめているので以下をご覧ください。

高1から帰宅部に

高校生になり、部活も帰宅部に。膝に水が溜まりやすくなり、痛みで走れないことが多くなったことが原因の一つだった。

部活がないので、17:00くらいには帰宅する生活になり、1日の時間の長さを実感する日が続いた。

家に帰って、ドラマの再放送を見て、ご飯食べて、2時間ほど学校の課題をやって、残った時間はゲームに充てるという生活。今のようにスマホもないし、インターネットも普及していない。自分にとってはゲームが唯一の娯楽だったかもしれない。

PlayStationが出始めた頃で、野球や競馬などのシュミレーションゲームにハマっていった。データを見て、分析してゲームするというマニアぶり。自分の本質は基本的にインドアなのだと悟ったのもこの頃だ。

このように高1前半は大学受験のことも将来のことも何も考えていなかった。

恋愛偏差値は低め

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はじめて恋愛をしたのもこの頃

中1から男子だけの中高一貫校だったため、日常は女子がいない空間で6年間の生活を送ってきた。そして1年の中で唯一女子が学校に来るのは学園祭の2日間。

文化祭で催し物をしている中で声をかけられたり、こちらからかけたりするわけだが、その時に知り合った子と付き合うことになった。私自身はモテるタイプでもなく、かと言って当時は話で盛り上げる術もないインドアな学生。知り合えただけ奇跡である。

さてこのときは1990年代後半。一般的に連絡手段が家の電話しかない時代。電話をすると話すことはすべて家族に丸聞こえなわけである。

付き合いに反対するような親ではないと分かっていたが、思春期特有の何かで「恥ずかしい」「バレたくない」と思っていた。
なので基本的には親のいないタイミングで自分から電話をしていた。今思うと、何を隠す必要があるのかわけが分からないが、思春期の男の子はこんなものだろう。

相手は私立の女子校の子で同じく電車通学をしていた。
帰りの時間を合わせて、お互いの乗り換え地点である秋葉原で待ち合わせをしていた

秋葉原は今でこそ、一つの観光名所だが、20年前はパソコン好きが集まる電気街だった。
そんなところに高校生がデートできる場所があるはずもなく(私が知らないだけであったかもしれないが)、女心が分からなく恋愛偏差値の低い私が選んだのは駅前にあるマクドナルドで会うという選択肢。そこで勉強を一緒にしたりもした。そのあとは私の家とは反対方向にある彼女の駅まで送って行くというコースだった。

そして高2の冬、待ち合わせ場所に彼女は来なくなった。後になって共通の友人から引っ越しをしたと聞いた。

そう、何の前触れもなく、女心の分からなかった少年は結果的に振られたわけである

もしも叶うなら、当時の彼女にその時の心境を聞いてみたい。
携帯やスマホ、ネットもSNSも普及していない時代の恋愛はこんなものだったのかもしれない(ということにしたい)。

高1の3学期に聞いた受験システム

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今でこそ総合型選抜、学校推薦型選抜と仕組みがしっかりしている推薦系の入試制度。当時はごくわずかな枠しかなく、推薦と言えば「指定校推薦」を指した。

この推薦は高1から高3の1学期までの評定平均と面接、小論文でほぼ合格がもらえると知った。知ったのは高1の3学期である。定期テストだけのために勉強していた私にとって、「これは自分のための入試制度だな」と思った。

評定平均… 全科目の学年末の評定評価(5段階)を足し合わせ、科目数で割った数。 小数点以下第2位を四捨五入するため、3.7や4.6といった数で表される。 評定平均は高1、高2のすべての評定、高3の1学期の評定で計算される。

当時の担任の先生とは距離感が近く、どんな大学があるかなど情報を教えてくれた。リストの中に青山学院大学や東京理科大学、明治大学などがあり、名前を見てこのあたりをターゲットにしようと思った。

学部などは見ずに、大学名だけで。

この判断はのちに後悔を生むこととなる。

ここからは受験勉強度外視で、定期テストで高得点をとることだけを考えて勉強していた。指定校推薦は各大学ごとに設定された内申点の基準があり、それをクリアすることが必要だが、高校内に同じ大学学部学科に志望者がいれば内申点が高い生徒が受験できる権利を勝ち取る。ということは、なるべく内申点を5に近づけさせることができるかが勝負。

高1時点で評定平均は4.2。ある意味、私の受験への戦いはここから始まったわけである。

次回は高2、高3編をお送りします。

続き↓

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