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生まれ変わったら○○になりたい ◆心理カウンセラー編◆

このシリーズでは私自身が「こんな仕事をしてみたい」と思ったものをまとめています。
読んでいただき、中学生や高校生が将来のことを考えていく中で、自分一人では想像しなかった仕事に出会ってもらえればと思います。

今回は「心理カウンセラー」。

私が勤務している塾でも毎年、心理学を学びたいという生徒がいるほど人気の分野です。

私も「教育」というジャンルを通じて、生徒さんや保護者の方にカウンセリングをしている一人です。なので生まれ変わってもなる仕事としてはイメージがしやすいです。

心理カウンセラーとは?

心理カウンセラーは、カウンセリングや心理学の知識を用いて、心の問題や悩みに向き合うことで心理的支援を行うスペシャリストです。
複雑化している世の中でストレスを抱える人も増えてきており、その予防の観点から医療現場だけでなく、学校、企業、福祉施設など、心の問題や悩みを相談できる場所が設置されるようになっています。

それだけカウンセラーの需要があるということです。

心理カウンセラーの資格

実は資格が何もなくとも「心理カウンセラー」と名乗ることはできます。

ということは、私もあなたも今日から「心理カウンセラーです」と言うことはできます。
でも、自分のことを知っている人ならまだしも、知らない人からすれば、「え、大丈夫?」と思うことでしょう。

このように資格がないと、相談者に信頼されにくいというデメリットもあるので、何かしらの資格を取得すべきでしょう。ここでは代表的な資格をお伝えします。

①公認心理師

 2017年に制度がスタートした日本初の心理職国家資格
公認心理師は、「医療」「福祉」「教育」「産業」「司法」など幅広い領域の心理的支援に携わります。公認心理師が行う業務は、以下の4つが公認心理師法に定められています。

(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
厚生労働省ホームページより

公認心理師試験を受験するには受験資格の一つが、大学と大学院において必要な科目を修了していることです。また、大学で必要な科目を修めて卒業した後、特定の施設で2年以上の心理関連の実務経験があれば受験資格として認められます。

②臨床心理士

公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する知名度の高い資格。
臨床心理学の知識や技術を用いて、「教育」「医療」「司法」「福祉」「産業」などの分野で幅広く活躍できます。
受験資格としては、あらかじめ臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了が必要となります。一部例外ありますが、原則大学院まで行くことが必須なのです。

よくこの2つの資格の違いを質問されますが、大きなところでいうと、国家資格か民間資格かという点でしょうか。
また公認心理師の業務にある「心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供」は臨床心理士にない部分になります。

私も専門家ではないので、資格については詳しい方がいれば教えていただきたいです。

心理カウンセラーの活躍の場と仕事内容

医療分野
精神科医との連携のもと、心理学の療法を用いた心理テストや心理面接などをおこないます。精神科のある総合病院や心療内科、メンタルクリニック、などで必要とされ、近年は小児科や産婦人科でも需要があります。主に臨床心理士の資格が必要です。

福祉分野
老人保健施設や児童相談所、精神保健福祉センターなど、さまざまな福祉施設で活躍の場があります。児童相談所で働く場合は「児童心理司」と呼ばれ、公務員として勤務することになります。

産業分野
企業が設置する心理相談室やカウンセリングルーム、健康管理センターなどで、企業で働く人やその家族の心のケアをします。「産業カウンセラー」が活躍する分野で、企業の人事担当者が産業カウンセラーの資格を取得している場合もあります。

教育機関
小学校、中学校、高等学校の教育機関で児童や生徒のカウンセリングをおこないます。保護者や教員のサポートをすることもあります。「スクールカウンセラー」と言われる業務で主に「臨床心理士」の資格があることが採用条件となりますが、自治体によって資格要件は異なります。

司法領域
家庭裁判所、刑務所、少年鑑別所、少年院などの司法関係の施設は、行政機関のため、公務員として働くことになります。場合によっては、委託された外部業者がおこなっているケースもあります。

研究領域
大学に付属する心理・臨床センターや民間企業の研究機関などです。大学教授として研究職を続ける場合なども相当します。※このほか、個人でのカウンセリングルーム開設、電話相談の担当、ボランティア活動などがあります。震災が起きた被災地では心のケアが重要視され、心理カウンセラーがボランティアとして活躍しています。
スタディサプリ進路


ちなみに最近はじまったドラマ「オクトー」。
アメリカの心理学者ロバート・プルチック(英語版)が1980年に提唱した「プルチックの感情の輪」が題材になっています。

まとめ

資格を取れば心理カウンセラーとして成功するかというとそうではないと感じています。
相手の話を聞き、共感したり、尊重したり、理解したり、それらを相手に伝えたり、机上の勉強だけでは身につかないコミュニケーションスキルが必要になるでしょう。

人の心と向き合う仕事で、自分自身のメンタルも強くなければならないのかなと感じます。
でも相談者の悩みが少しでも解決に近づく手助けができることは大きなやりがいになるでしょう。

私が働くなら、やっぱり学校かな。


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