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親子国内留学ー7月の気づき(学校編)

2022年4月より親子で国内・山村留学中。娘の成長・親の気持ち。行ってよかったのかどうだったのか、のリアルな経験談をまとめています。

1学期が終わりました。通知表の評価は、以前のマンモス校の時と比べて相対的によくなっていました。絶対評価といっても、やはりそこは小規模校の先生なりに影響されている部分があって甘めなんだろうなと思います。

私は、通知表は学校という枠のなかでの一つの評価に過ぎないと考えています。気にはなりますが特に子供の前では大きな関心やこれが絶対という態度を敢えて見せないようにしてきました。

こどもは「二重丸が増えてた!」と喜んでいたので、「新しい学校でよく頑張ったからだね」と答えました。無駄に外部から植え付けられた苦手意識をもってほしくもないので、評価が低い分野も一切触れずに参照程度に自分のなかにとどめておきました。

学期末にはクラス懇談はありましたが、特に個人懇談などもなく過ぎて行きました。そして夏休みに入っていたわけなのですが、ここで衝撃なことがありました。

夏休みの宿題が半端なく多い事です!かるく見積もって、以前の学校の30倍くらいあります。街の学校では、夏休みにしかできない経験や家族での時間を大切に楽しみましょう!というスタンスで、宿題の量も頑張れば4、5日で十分に片付く量でした。そのため、夏休みに入ってささっ終わらせて、あとは楽しむという流れでこれまできました。

それが今は、毎朝6時半からのラジオ体操から始まり・・・

朝ごはん、運動、勉強、手伝い、歯磨き、早寝、早起き等の自己評価を毎日記録する表、読書感想文3枚、作文3枚、習字、俳句、絵日記新聞、読書表、音読毎日5分、計算ドリル、漢字ドリル全て、全教科プリント100枚、自由研究(指定テーマやフォーマットあり)。

毎日取り組まないとと終わらない量で、子供のレベルで全体像を把握して計画を立てることも難しいようなすごい量で本当におどろきました。

学校は図書室を毎日解放していて、自習できるようになっています。毎日通っている子もいるようで、もはや夏休みではないのでは??

この様子を見ていて思ったのは、「管理」という言葉です。

自由な時間から生まれる発想、あそび、余白、興味、自己探求、思考・・

そういった21世紀型の学びは一切ここではないのかもしれないと思いました。極めて昭和的な、型にはまった、大量に詰め込み、こなして忍耐をつけさせるような、そんな古めかしいスタイル。課題の応募作品も、受賞につながるポイントを親子にレクチャーし、あくまで外部評価が重要。

そしてその学校のあり方に賛同して感謝している保護者。「ここは塾がないから、学校や先生が塾がわりにたくさん宿題をだして子供に力をつけてくれている。ありがたい」「まるなげでお願いできて感謝しかない」

うーん、となってしまいます。そもそも都会と田舎では想定している「つけたい力」にギャップがあるのかもしれない・・・。

与えられれば与えられるほどに、自分の感性が弱まり、基準に染まっていき、自分の個性や考えを生み出す力が削がれていくこと。私はそれを危惧して、刺激や比較や競争のはげしい都会から田舎にきて子供を解放させてあげたかったのに、ここではまた別の強固な管理体制が待っていたこと。

教育を熱心に考えれば考えるほど、場所や環境を変えても公教育では私が価値をおく学びは得られないのではないか。それ以上に「ただ程こわいものはない」というデメリットの方が大きいのではないか・・・そんな内なる迷いに気づいてしまった7月。やはり来年度はホームスクールか海外にでていくしかないのかもしれない、そんな思いが強まっています。




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