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家を建てよう!材木を仕入れよう!

いらっしゃいませ!
我が家に代々伝わってきた江戸時代の普請帳の中身を、令和の事務員がエクセルで紐解く話。第4話目(全15話)です。■初めから読む


大飢饉の最中、家を建て替えよう!ということで、江戸時代に記録された普請帳ふしんちょうの続きです。

表紙

普請帳の表紙には、当主(施主)の名前と工事を始めた年月(天明8年9月)が記載されています。


材木の仕入れリスト<材木調覚>

表紙の次は、「材木調覚」と記載され、材木の本数・代金と調達先が記載されていました。

普請帳には、こう書かれていた!

材木調覚
一 栗の木六本 代じゅうもんめ 矢井山
一 松木四本 代拾八匁 山根山
一 大松壱本 代拾四匁 同
一 栗の木壱本 代拾匁 矢のち 藤七跡

一 松木六拾本 代六拾四匁 為重山
一 松壱本 無代 田淵屋
一 同弐本 同断 竹そへ 首切山
一 杉壱本 代九匁五分 升屋
一 松木四本 無代 中間山
一 栗の木壱本 代三匁 郡兵へ
一 枯樫木 床かまち 代弐匁 大工 庄兵へ
其外手前有木
代〆百三拾八匁五分

文化財建造物保存技術協会 編著, 2010.3. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010839493

「オールスター☆」と「凡(ぼん)」

青は高級で明らかに他とは違う雰囲気を漂わせているので、「オールスター☆」と呼びたいと思います。(下表「エクセルに入力してみた(`・ω・´)ゞ」の「1本あたりの単価」を参照ください)

「凡」と記載されている木(ピンクで色分け)は、「単価が安い」または「無料でもらう」など、色んな意味で「凡」なのねという感じです。ここでは、可愛く「凡(ぼん)」と呼びたいと思います。


仕入れた木材がずらっと並んだ後で、合計金額が記載されていました。
ここで、令和の事務員がExcelに入力します(`・ω・´)ゞ

合計金額を計算してみます

銀1もんめ 2166 円
銀1分 216.6 円
銀1厘 21.66 円
で計算します。
1匁何円?については、諸説あり1500円~2000円くらいだったようなので、
こちら(外部リンクに飛びます)を参考にさせていただきました。

エクセルに入力してみた(`・ω・´)ゞ

記載されている通りにエクセルに入力し、最後にSum関数で合計したら、合計金額が合ってました!(ご名答~♪)
当時はそろばんで計算していたのでしょうかね(*'ω'*)

ところで、赤で囲われた「支払合計」の金額を覚えておいてください。
忘れた頃に登場します・・・。

次回は、材木の仕入れ先について調べていきたいと思います。

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