どうかしてるぜ!?
昨夜は大手町よみうりホールで「落語一之輔春秋三夜2024」千穐楽を堪能して来た。
後ろから数えた方が早い列だが、500人も入る大ホールだが、それでも充分に楽しめた。
「子ほめ」なんて前座噺は聞き飽きている。下手な前座がやればクスリとも笑えない。
なのに一之輔師匠がやると、もう爆笑に次ぐ爆笑。
「万両婿」に到っては、そのハジケッぷりにギャグ漫画か!?と思ったものである。
みなもと太郎か永井豪か、いやいや赤塚不二夫かも知れないぞ!
と思いながら笑っていた。
「文七元結」はストーリーがイマイチ納得できないのだが、一之輔師匠は工夫を重ねている。
何度か聞いたが毎回どんどん進化しており、深く納得せずにはいられない。
ええ。泣いた方も多かったようです。
と、感想を語っても、落語を聞いたことのない人々には伝わりにくいだろう。
だけど、いや、だからこそ!
今こそ声を大にして言いたい!!
初めて落語を聞く人は、まず春風亭一之輔から入りなさい。
たとえあなたの好みではなかったとしても、
「ああ、落語ってこんなに自由なものなんだ!」
と、わかるだろう。
この会は2014年から始まった。
その時は〝落語一之輔一夜〟だった。
翌年が二夜、次が三夜と続いて2019年にとうとう〝落語一之輔七夜〟となった。
これで終わるかと思いきや、翌年は三昼夜となり、やがて春秋三夜となった。
かくして今年は十年目!!
という記念すべき回だとの認識はまるでなく参加した私である。
だってさーっ!!
チケット全然取れないのよこの会。
10年前は、わりと楽々取れていたのよ。
今にして思えば。
ここ数年もうダメよ。
今年も取れなかった。
先行抽選に外れ、一般発売開始日の朝10時パソコン前に陣取って10:00になると同時にぴあに接続……できない……
何度か試して接続出来た!!
……と思えば売り切れよ。
じゃあ何故参加出来たのかって、ツイッター(X)のフォロワーさんがチケットを譲ってくれた。
二枚余分に取ってしまったとのことで。
私の隣の席の人も譲られたフォロワーさんだった。
譲ってくれた方も隣席の方も、お会いするのは初めてだった。
なのに言っちゃうけど、
「こいつらどうかしてるぜ!?」
だって二人とも北海道在住なんだよ!?
まずチケットの受け渡しは、東京都目黒区の落語会で行われた。
わざわざチケット受け渡しのために、あるいは落語会のために上京したのか、仕事のついでなのかは聞かなかった。
(まあ、プライバシーに配慮しまして)
あ、ちなみにその時は隣席の方は来なかったですよ。道民同士でチケットのやりとりをしたらしいです。
でもって、今回は千代田区大手町の落語会に三人が結集したわけだよ。
繰り返すけど二人とも北海道在住なんだよ!?
落語ごときのために、よくも何度も飛行機乗って上京するよ。
と呆れるばかりなのだった。
え?
私も飛行機で九州に飛んで、博多天神落語まつりに参加したろうって?
それは、そうだけどさ……でもさ、あれはたまたま………えっと……。
私もどうかしているのか!?
というわけで。
春風亭一之輔は落語入門に最適なのだが、チケットを取るのは地獄のように難しいのだった。
でも精力的に動いている師匠である。
昨夜も〝笑点〟の収録をした後にこの会に臨んだと言うのだから、どれだけ馬力があるのかと驚く。
会える機会はいくらでもある。
寄席や小さな落語会を狙って行くことをお勧めする。
生声で聞く落語もまた味わい深いのよ。
う〜む。
何だか今日の話はまとまりがないな。
つまり、まあ……あれです。
一之輔師匠をお勧めするのはマジだけど、こんな「どうかしてる」奴になる必要はないと思います。
ごくたまに落語を聞いてみてください。
どっとはらい。