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編集のがっこう<Vol.6>今の時代に求められる編集視点とは?

こんにちは。「編集のがっこう」校長は、出版社を辞めた後、ITのスタートアップを経由し、ファッションやライフスタイルブランドのオウンドメディア立ち上げ&運営と、数値分析&改善をセットにした会社を仲間と立ち上げました。今回の講師は、校長が所属する会社の代表・高橋崇之。そこで得た知識や時代の流れ、編集者には今どんな視点が求められているかを紐解いて行きます。

目次
・「情報洪水の時代」に情報は届くのか?
・「だれか」に届けるメディアから「あなた」に届けるコンテンツへ
・求められる編集視点とは?

長年、広告代理店やらITやら、ECサービスやら……さまざまな方面から「編集」や「メディア」「デジタル」の側面を見続けてきた高橋が、冷静な目線で我々を取り巻く環境や編集メディアの変化を切り取り解説。

「情報洪水の時代」に情報は届くのか?

ほんの10年くらい前までは、雑誌やテレビ、新聞がメディアの王道でした。いま何が世の中で起こったり流行っているのか、次にどこへ行けばいいのか、どんな着こなしやメイクをすればいいのか……情報や新しい提案が欲しければ、その答えをテレビや雑誌、新聞に求めたものです。

ところが、インターネットの普及により、メディアに大きな変革が起こりました。ウェブ、アプリ、SNS……など、メディアやコンテンツの種類も数も激増。

とはいえ、世の中の情報量が増えても、一人の人間が消費できる情報には限界があります。情報は一気に巷にあふれ、渇望の時代から過多の時代に。すでに2009年時点で人間が処理できる情報量はピークを迎え、以来、情報処理量はほぼ横ばいを辿っています。その資料が以下。

なので、ただコンテンツを発信する、というだけでは、読者に届きづらい時代になってしまいました。

では、どうすれば届けられるのか?

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