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基礎計算の反復で、自分の脳についてわかること

オンライン基礎計算は、ものすごく効率がよいです。

① 出題とマルツケが全部自動。
つまり教材を取り出して開いたり、印刷する必要がなく、解いたら即自動採点
② やる必要のある問題が、適度なレベルで出題される。
個人的なデータがすべて蓄積されますので、それをもとに、反復が必要な問題だけが適切なレベルで出題されます。
③ 成果と自分の位置がリアルタイムでわかる。
20問やったら、すぐに得点と総合的な達成度が表示され、次に何をすべきかがわかります。つまり20問ごとに難易度ややるべきことの調整ができる。

もはや、どんな優秀な先生が、紙やテキストを駆使したところで、絶対に追いつくことができないレベルにまで、AIを活用したオンライン計算は進化しています。

それほど効率がよいので、
「この問題はやる必要ないかも…」という問題も、念のため少しだけ混ぜることができます。

5+2=10

あれれ?? やる必要ないと思ったけれど、間違えてるな…。

3+9=27
8×7=15

そして、もちろんたまに、ではありますが、こんな↑間違いが起こります。かけ算の中に足し算を少し混ぜると、脳がときどき、アレレ…とまちがえる。

今回のまちがいも、優秀な生徒さんたちのものであり、決して九九がまだ弱いとか、計算力が低い、ということはない。むしろ、計算力が高すぎて間違える、という感じです。

だって、8×7を見て、足し算しちゃったことは、確かに誤りなのですが、半自動的に・無意識に15という答を出している。目からキャッチした情報を、脳が過去の記憶と即座に結び付けていること、つまり九九のように足し算をしていることがわかります。

そんなお子さんに、「計算ミスに気をつけなさい!」「七の段を10回書きなさい!」なんて指摘はやっぱり違うと思うんです。

脳内に、8×7=56と、8+7=15 という2つの記憶は確かにあって、それはまちがいなくすばらしい!ですよね? でも、その2つの記憶を整理・判別して、適確に取り出してくれる脳内の管理人さんはまだいない。

大人だって、こんな間違いはいくらでもありますね。「あれ~!!どうしてこんな間違いしたんだろう」って。でも、たまに間違えるくらいは、大きな問題にはなりません。ふつう大人はチームで働いていて、ミスをお互いに見つけ合うことができますから。

でも、入試はあくまで一人
の勝負です。たまに間違える…というパターンを、よく知っておき、自分ひとりでそれを防がないといけない。

★ではどうすれば?①
→生徒同士で交換の採点をさせます。

人の細かなミスに気付く職業の人はだれか? というと、学校の先生です。一年中生徒の答案を採点して、大量のミスに対して×をつけることを仕事にしているからです。ミスを見つけた数だけ、ミスを見つける能力が上がる。

同じことが生徒にも言えます。自分で自分のマルツケをさせると気付かないのに、人の答案をマルツケさせるとミスにちゃんと気付く。その気づきの経験が、自分のミスを防いでくれる。

ただ、それは相手がいないとできない… ことなので、いつでもだれでも、はできませんね。

★ではどうすれば②
→AIを用いたオンライン基礎計算に取り組む。

大量の過去データの中には、その生徒さんがデキルだろう、という問題と、マチガエルだろうという問題が含まれていて、AIはそれを適度な難易度で混ぜて出題します。
結果として、20問中1問か2問、ほどよく間違え、させてくれます^^;…
そうすると、少ない貴重な間違いに注目し、自分の間違いのパターンに気付き、その記憶が残りやすくなる。

基礎問題の反復は、筋トレのような単純トレーニングではない。
たまに起こる、自分のミスと脳のはたらきに気付かせてくれる活動なのです。

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