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テープ起こしの“自動化”は、ライターの仕事をどう変えるのか。

こんにちは。エディnote!編集部の堀田です。

以前、エディマートのオウンドメディア「エディマグ」にて、Rimo合同会社の代表・相川さんにインタビューしました。

あれから約半年。

同社の文字起こしサービス「Rimo Voiceがやっぱり使いやすいので、すべてのライターさんたちにシェアしたいと思います。AIの力でテープ起こしを自動化することで、ライターの仕事はどのように変わっていくのでしょうか。

1.ライターにとって「テープ起こし」は悩ましい

「テープ起こし」のツール、たくさんありますよね。GoogleやAmazonをはじめ、企業規模の大小問わず多くの企業がサービスを展開しています。

「たくさんありすぎて、どのツールを使うか選ぶのがめんどう」
「過去に無料のツールを使ったけど、ぜんぜんダメだった」
「自分でやったほうが正確だし、早い」


よく分かります。
加えて、有料ツールを使うのはなんとなく嫌ですよね。貴重な執筆費。そこから「テープ起こし」に費用を割くなんて…。

2.有料の「テープ起こしツール」はありかなしか

結論から言います。「あり」です。

インタビューの「文字化」のみに着目していると、なかなか導入に踏み切ることが難しいかもしれません。なので、有料のテープ起こしツールを導入することで、ライターの仕事にどう影響があるかを見ていきましょう。

まず、テープ起こしツールは令和以前のサービスから2つの点でアップデートされています。

・低価格化
・高機能化

注意してほしいのは、「高機能化=識字率UP」という訳ではありません。もはや、“音声を完璧に文字に起こす”ことをAIに求めるのは間違っているとすら感じます。
テープ起こしツールはあくまで、執筆作業の補助となり、記事制作の工数を削減することにあるのです。

その点で重要なのは「再生」「編集」「シェア」といった機能が、ノンストレスで行えるかどうか。

・不明瞭な部分があれば該当箇所を素早く再生できて、正しい言葉へと容易に修正が可能
・必要であればディレクターやライターに、インタビュー内容を文字に起こした状態でシェア

これらが叶えば「テープ起こし」のフェーズだけではなく、執筆後の確認や校正、納品前の最終チェックなどの工程も効率化できますね。

「執筆から校了までの期間を時給計算したら悲惨なことに…」

ライターなら誰しもが心当たりあるのではないでしょうか?最低限のコストを支払って、無駄(もう一回テープを聞き直す/文字起こしから該当箇所を目視で探す)は排除していきましょう。

3.「Rimo Voice」の実力は?

上記の理由から、エディマートが活用しているのが「Rimo Voice」です。このサービスの特徴は大きく3つ。

・文字をクリックすると、該当箇所から音源が再生できる
・シェア、共同編集機能がある
・従量課金制(使ったら、使った分だけお支払い)

お世辞にも、「識字がカンペキ!」とはおすすめはできません。

もごもご話す人、声の小さい人、イントネーションが独特な人など、話者によって識字精度はかなり左右されますし、それはもう仕方がないことなのかなと。

詳しい特徴は以前UPした記事をご参照いただきたいですが、「該当箇所からの音源再生」「シェア機能」はとても便利です。実際に何名かのライターさんに使ってもらいましたが、「ライティングの時間削減につながる」と概ね好意的でした。

金額の「30秒ごとに20円」を高いとするか、安いとするかは仕事によりますね。あまりに低い執筆費でない限り、充分ペイできるはずではないでしょうか。

4.「Rimo Voice」をどう使っているか

例えば、インタビュー終了後の流れです。

音声データを「Rimo Voice」に登録⇒5分未満で文字起こし完了

「Rimo Voice」を見ながら構成案をブラッシュアップ

ライターさんに「構成案」「Rimo Voice」を共有

原稿が届いたら「Rimo Voice」を見ながら、情報に齟齬がないかチェック

納品

修正が発生したら「Rimo Voice」を確認して加筆・訂正

概ね、このような形で「Rimo Voice」を活用しています。

テープ起こしの時間を短縮できる点は言わずもがなですが、確認・修正のフローにも活用できるのは助かります。

Wordの文字起こしデータのみしか手元にないと、「該当箇所を探す」「正しく文字起こしされているのかテープを聞いて再度チェックする」など余計な工数が発生することも。「インタビュイーが何を喋ったか」の確認が素早くできるのは大きなメリットかと思います。

5.「Rimo Voice」の惜しいところ

やはり、「識字率」でしょうか。前述で「仕方がない」としつつも、ここがパーフェクトならもっと使い道は広がると思います。

なので、エディマートでも「整文・ケバ取りした文字起こし原稿」の提出を求められる際は、「Rimo Voice」を使ってはいません。その場合は、文字起こしが得意なライターに依頼するか、社内のスタッフに制作を依頼しています。

繰り返しですが、テープ起こしツールは記事制作の工数や無駄を減らすためのもの。「費用」も「機能」もかなり進化していますので、一度、試してみてください!

6.「テープ起こし」の自動化は、ライターの仕事全体に影響を与える

ライティングは限りなくアナログな作業。だからこそ時間もかかりますし、むしろ時間をかけて推敲するほど原稿の精度は上がっていきます。しかし、今は「効率」と「生産性」も求められる時代。

どれだけ良い原稿を書いても、締切に間に合わなかったり、修正に時間がかかりすぎていたりすると、最悪の場合は仕事を失ってしまうことも。

だからこそ、執筆に集中できるように他の作業はAIの力を借りることをおすすめします。「テープ起こし」「確認・チェック」「情報共有」など、これらは意外なほど簡単に効率化できるかもしれません。

ちなみにここまで書いていますが、来年にはまったく違うテープ起こしツールを使っている可能性も。それくらい、「テープ起こし」の探求に終わりはないのです!


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