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普通の文章を「プロ品質」に変える5つのポイント

こんにちは!エディマート代表の鬼頭です。

今回は、「プロ品質の文章にするためにおさえたい5つのポイント」をレクチャーさせていただきます。
最近、ライターとしての仕事を始めた方や、新人ライターへの教育を担当されている方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。


1.目指すのは、美しさを意識したよい文章

プロ品質の文章の求められる要素として「よい文章であること」「美しい文章であること」が挙げられますよね。

よい文章
伝えたい相手に伝わり共感を生む

美しい文章
読み手にあわせて、句点の位置や漢字とひらがなのバランス、品詞を適切に使う

私たちが仕事で書く文章は、情報伝達を目的にしています。そのため、「よい文章を書くこと」が優先されます。
ただし、文章を読んでもらうためには、読みやすさも重要ですので、結果的に両方の要素を包括する「美しさを意識したよい文章」を心がけなければいけません。

では、5つのポイントを順に見ていきましょう。

2.要点は簡潔に、先に書く

<目的とターゲットを理解し、文章のはじめに伝える>

理想は「最初の文章だけ読めば、骨子を理解できる」ことです。
昨今では5,000~10,000文字のweb記事というのも珍しくないですよね。この場合に、説明や伏線から始めてしまうと、ページの離脱率が高くなることが予想できます。
そのため、要点は文章の頭でまず伝えて、その後の文章で補足の説明をしていくことが基本です

<実は重要な「リード」の存在>

さまざまな企画で設定される「リード」を軽視してはいけません。
これから読み進める文章について、どんなことが書いてあって、最終的に何を伝えたいか、ということをリードにしっかりとまとめる
ことで、読者を記事に引き込むことができます。

構造上リードが設定されていない企画の場合は、文章の冒頭で要点をまとめておくといいですね。

3.知らない言葉は使わない

<“難しい言葉を使う=原稿のレベルが上がる”は間違い>

文章を書く上でやってしまいがちなのが、意味を理解していない難しい言葉を使うこと。
類語辞典を使うなどして、“できる風”の原稿を作ろうと、ついやってしまいがちなミスですよね。類語辞典で挙がってくる言葉は、「意味は近しいがニュアンスは異なる」ものも含まれることを頭に入れておきましょう。

また、記事の題材が専門的な場合にも注意が必要です。
専門用語は常用語とは別の意味合いを持つ場合もあります。そのため、一つひとつの言葉をきちんと理解した上で原稿に落とし込まなければなりません。自分が知らない専門用語を使わざるを得ない場合は、リサーチを重ね、専門用語を自分の中に落とし込んだ上で原稿を作成しましょう。

4.同じ表現は避ける

今日は○○小学校の運動会です。●●さんは赤組です。参加競技は徒競走と綱引きです。

「です。」の次の文が、再び「です。」で終わるこの文章。同じ表現を多用することは必ずしも間違いではありませんが、「美しさを意識した文章」ではありませんよね。語尾のバリエーションを増やすことで、連続した表現を避けることができます。以下に例を示すので参考にしてみてくださいね。

助詞止め
~もあります。 → ~も。

否定表現
多い。 → 少なくありません。

過去表現
~しました。 ~した。 → ~いる。(文意から過去の内容であることを伝えられる場合がある)

形容動詞の活用
たくさんある。 → バリエーション豊か。
魅力があふれている。 → 魅力たっぷり。

もっとも、こうしたチューニングは媒体の意向によって異なります。執筆者側としては、求められている文章を把握した上で、「美しさを意識した良い文章」は読者に情報を届けるために必要である旨を、編集担当やクライアントと共有することが重要です。

5.頭でっかち、尻でっかちを避ける

文章は主語と述語で構成されますが、だいたいの文章は主語と主語を修飾する言葉、述語と述語を修飾する言葉で組み立てられています。

ここで言う「頭でっかち」とは、多くの言葉で修飾された長い主語に対して述語が短いこと。「尻でっかち」とは、短い主語に対して多くの言葉の修飾によって述語が長いことです。

「頭でっかち」の文例
深夜3時にようやく寝床についたため、起きてもなかなか目が開かなかった私は、歯を磨いた。

「尻でっかち」の文例
私は、3年間放ったらかしにしたため虫歯だらけの歯を磨いた。

見た目が悪いだけでなく、読みづらいことがわかりますよね。
情報を盛り込みすぎると、主語・述語の関係がわかりづらくなり、結果的に間違った情報として届いてしまう可能性もあります

6.「が」は接続助詞として使う

「が」は、逆接と単純な接続のどちらでも使える便利な助詞です。

例えば、「顔が濡れて力は出ないが、助けに向かう」は逆接の「が」であり「ジャムおじさんがパン工房を作ったが、そこでアンパンマンは生まれた」は順接の「が」の役割を果たしています。

助詞の「が」は基本的に逆接でのみ使用することをおすすめします。
「が」という助詞は「にもかかわらず」と同様の意味を持つため、逆接を期待して読み進めた読者を裏切らないようにしましょう。

ぜひ、参考にしてみてくださいね!


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