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“専門家ライター”に任せるべき記事、そうでない記事について考える
こんにちは!エディnote!編集部です。
私たちエディマートは編集プロダクションとして、これまでさまざな分野の記事制作をおこなってきました。
そんな中で、表題にあるような「専門家ライターさんに記事を執筆してもらいたい」という依頼をいただく機会もたびたび。
しかし!
実のところエディマートには専門家ライターは存在しません(!)
とは言え、これまでに依頼いただいた専門家ライターへの記事制作の依頼にはきちんとお応えしてきたと自負しています。
そこで、今回は「なぜ専門家ライターがいないエディマートが、専門家ライターに依頼すべき記事を制作することができているのか」を題材に社内ディスカッション会を開催することに。
外部パートナーであるライターさんと仕事をすることも、自らがライターとなって記事を執筆することもあるエディマートが、このエディnote!への記録を通じて、「専門家ライター」について言語化してみようと思います。
▼前回の社内ディスカッション会の様子はこちらから
1.そもそも専門家ライターとは?
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72255365/picture_pc_b200cc51d74531ad5d5faa92cffc8ffb.jpg?width=1200)
専門家ライターとは「専門分野・得意分野を持つライター」であり、ある分野において卓越した情報・知識を持ち、その情報や知識を文章に落とし込める能力を持つ人。
専門家ライターの定義について、「もっと詳しく知りたい!」という方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
引用:ナイル株式会社「SEOの相談所」
上記の参考記事では、専門家ライター以外に「職人ライター」といった名称が登場します。職人ライターとは、特に専門性を持っているわけではないが、都度与えられたテーマを意欲的に勉強する人を指すそうです。
この「職人ライター」の役割を見たときに、ある気づきがありました。
エディマートで働く私たちや協業のライターさんのほとんどが、職人ライターであるということです。
職人ライターとは、広い範囲のテーマに対して、情報を取捨選択し、テーマに沿った情報をアウトプットできる人。読者の関心を引くために、知識や経験を活かし、伝わりやすい構成や多彩な表現方法を用いて記事を作成することを普段から行っている私たちは「職人ライターと言えるのではないだろうか!」と気づいたのです。
そこで、エディマートにいただく多種多様な記事制作のオーダーを紐解くことで、専門家ライターと職人ライターそれぞれに任せるべき記事の全容が見えてくるのでは?と仮定してみることに。
今回の社内ディスカッション会はそんな仮定をもとに、専門家ライターの起用について考える機会としました。
2.「ライター」について顧客から頻繁にいただくオーダーについて
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72257765/picture_pc_44b76bb0c734d2bf06930eb7aad2c242.jpg?width=1200)
記事制作にあたっての依頼内容を細分化してみると、以下の通りになりました。
① ◯◯を専門にしているライターはいますか?
例えば、住宅/車/医療/美容/仮想通貨/投資/金融/人材/ビジネス/IT/スポーツなど。実際に「〇〇を専門にしているライターさんはいますか?」といったお声をよくいただきます。
注目すべきは専門という言葉。専門の方向性について、しっかりとクライアントの意向を聞き取ることで本当に専門家が必要なのか、はたまた職人ライターとして執筆が可能なのかを判断できます。
② ◯◯を書けるライターはいますか?
「難しい内容を分かりやすく説明した記事」「SEOを含めた記事」「バズを意識した記事」「コピーライティング」など、方向性を切り口に依頼をいただくことも。
こういった場合もまずは、依頼内容を聞き取り、自社でできることなのか、はたまた他社の協力が必要なのかを判断しなければなりません。
③ 女性ライターいますか? or 男性ライターいますか?
・女性の場合…美容/ママ目線/生活目線
・男性の場合…ものづくり/現場が工場など環境条件 など
書きたい内容について説得力を出すために、ライターの性別を指定されることも少なくありません。
では、これらを踏まえて、どんな記事であれば専門家ライターへの依頼が必要になるか、考えてみたいと思います。
■専門家ライターを起用すべき基準
ライターの知名度、説得力が必要な場合
「誰が書いているか」が重視されるコンテンツ。その人ならではの切り口の記事など、影響力を狙う必要がある場合を言い、寄稿文などが該当します。
考察(≒比較、批評、分析)が必要な場合
ライター個人の知見を持って、複数の事象をつなぎ合わせて「ひとつの結論」を導き出すコンテンツ。専門誌の記事などが該当します。
つまり、通常の記事に付加価値をつけるために必要なのが、専門家ライターであると結論付けることができました。
3.すべての仕事に「専門家ライター」を起用しなければならないのか?
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71904702/picture_pc_b7852f75bc56a2374d565319537b4b74.jpg?width=1200)
ここで考えなければいけないのが、専門家ライターの起用法についてです。
記事制作を依頼する前提として、内容と費用を決めておく必要があります。ここでは、実際に専門家ライターの起用を想定した場合に検討すべき項目を深掘りをして考えてみましょう。
希望や条件にマッチングするかどうか
ライター業界はプロの境界線を判断するのが難しく、玉石混交という前提で選んでいく必要があります。副業、兼業含めて「ライター」を名乗る方が多い中で、「希望に合った記事」を書いてくれる優秀な方を探し出すのは困難。さらに難しい点としては、「一度オーダーしてみないと判断ができない」という点も挙げられます。
専門家ライターの場合は、費用が通常のライターよりも高額な場合が多いため、キャパは十分か、納期は守ってくれるか、修正には応じてくれるか、発注の意図(目的)を汲み取ってくれるかなど、「文章力」以外の面においてもシビアな判断が必要と言えるでしょう。
求める「専門性」は、ライターの知見が必ず必要なのか
「専門性の高い記事にしたい」といった要望に対して、専門家ライターでなければ持たない知見が必要かどうかを判断しなければなりません。記事の目的によっては、職人ライターが情報を収集し、わかりやすくかみ砕いた内容の方が適した場合も。
取材、インタビュー、資料提供などを通して情報を与えることができないか、検討の余地があるかもしれません。
いかがでしょうか?
コンテンツの制作サイド(発注者)が専門家ライターの起用を希望している場合において、少なくとも上記の内容を検討する必要があるのではないか、と結論づけることができました。
4.「専門家ライターに任せるべき記事、そうでない記事」は何か
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72257995/picture_pc_e09a9de6ec8173f6341d7aaea41d8599.jpg?width=1200)
専門家ライターの起用について考えた結果、適材適所を見極めることが重要だということを再認識。どんな記事であれば専門家ライターに、または職人ライターに依頼すべきなのかを社内スタッフの意見をもとにまとめ、以下のように定義しました。
![意見交換会スクショ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71904783/picture_pc_0b758e774b9a4f5a4a50d6f8376a4ae3.png?width=1200)
■専門家ライターに任せるべき記事
専門分野を深く考察する記事
スポーツ、政治、経済といった専門分野の深い知見を活かした内容
企業または個人の基礎知識、経験として不足している分野
サブカルやギャンブルなど、ジャンルとして専門的なライターが存在する内容
責任が伴う記名記事
個人的な思想が伴う場合は、法人では責任が持てない内容。ジャーナリズムについても同様
歴史、伝記など。裏付けを理解した上で書く必要のある記事
推測や考察を含める内容
■職人ライターに任せられる記事、任せるべき記事
一般的な情報を発信する記事
中立の立場で情報を発信する内容。この場合、考察はあまり必要ない
インタビュイーの考えを書き起こすような記事
事前に下調べをした上で対応できる内容
ディレクターが方向性を示すことができる場合の記事
質問案を事前に固める、周囲とのコンセンサスをしっかりとることができる内容
レポート記事
グルメや体験といった内容
潤沢な予算が確保できない場合
専門家ライターの場合、一般相場の2〜3倍程度の予算がかかることも
情報を与える手段(資料、取材、インタビュー)がしっかりとある場合
用意された情報を読み解き、わかりやすく伝える内容
いかがでしょうか?
上記のように定義づけしたことで、どんな記事をどういったライターさんに依頼すべきか、どんな記事であれば制作ができるのかといったことを、発注者と受注者どちらの立場でもあるわたしたちも、理解をすることができました。
5.職人ライターとして目指すべき像とは
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72257800/picture_pc_230bb24801c3397fe6c727628e04a010.jpg?width=1200)
さいごに、編集者として、また職人ライターとして記事制作を行うエディマートが、どういった職人ライターを目指すべきかを言語化してみましょう。
■ライターとして
・説明したことをしっかり守る(統一表記やボリュームゾーンなど)
・相手の意図を汲み取る(どういったコンテンツをつくりたいか)
■編集者として
・弱点を理解し、癖や特徴にあわせた発注をすることでカバーする
・クライアントの意図を的確に伝える
これらは至極当たり前のことではありますが、今回のディスカッション会を通じて、共通認識を図ることができました。
今後も自分たちだけでなく、いつも協力をいただく外部クリエイターの方とともに高めあい支えあいながら、より良いコンテンツづくりをつくっていきたいと思います。
6.まとめ
今回の社内ディスカッション会では、「専門家ライターに頼むべき記事、そうでない記事」というテーマに対して、エディマートの社員からはさまざまな意見や質問が交わされました。
その結果、エディマートは職人ライターのリソースが豊富な会社だということを再認識。そして、社員それぞれこれからもどんどん新しいチャレンジをして、「できること」を増やしていきたいといった思いが膨らみました。
エディマートでは、先ほど定義づけした「職人ライターに任せられる記事・任せるべき」のほか、幅広いジャンルの記事を制作しています。制作実績はHPや以下の記事にまとめておりますので、ぜひご覧ください。
今後もさらなるスキル向上のため、培ったノウハウを社内で共有し、エディnote!を通じて皆さまに発信していきます。それでは!
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