見出し画像

ナイトスクール授業紹介「境界が曖昧になるチームとクリエイティビティ」(稲水伸行、東京大学准教授)

こんにちは、株式会社エコノミクスデザイン(EDI)です!

今回は、弊社が提供するオンライン学習サービス「ナイトスクール」の過去の授業をご紹介します。

ナイトスクールは、アカデミックな分野で活躍する講師たちが「経済学のビジネス活用」をメインテーマに、ビジネスに使える学知を提供するオンライン学習サービスです。
今では、経済学だけでなく、マーケティングや経営学、工学系分野までテーマを広げ、授業を開講しています。
トップ研究者がビジネスの現場で役に立つ知見を分かりやすくレクチャーします。

ナイトスクールには、2つのプランがあります。

  1. レギュラー会員プラン
    毎週木曜日21時から行われる約1時間のライブ配信授業を視聴できるサブスクプランになります。加入月の1ヶ月前に開催された授業のアーカイブ閲覧もできるプランです。また、ライブ配信にご参加いただくことで気になった内容を随時質問できるのが最大の特徴です。

  2. 単品購入プラン
    過去開催された授業を閲覧することができるプランです。単品で購入することができるため、気になった授業のみ購入することができます。
    レギュラー会員で継続的に学ぶ一方、過去授業で必要な部分のみご購入されることで、「時勢に合わせた内容+ご自身に必要な内容」を学ぶことができます。

2つのプランを活用することで、ご自身のライフスタイル・学びたい内容に合わせて、効率よく学ぶことができます。

過去授業・現在開講中の授業の閲覧はこちら
My Account / The Night School

今回ご紹介するのは、稲水伸行(東京大学准教授)による「境界が曖昧になるチームとクリエイティビティ」です。

約15分の無料公開動画はこちら

公式サイトの講義ページはこちら
「境界が曖昧になるチームとクリエイティビティ」(稲水伸行、東京大学准教授)

稲水さんは他にも、「クリエイティビティの経営学」という4回講義も担当されています。

併せてご覧ください。


講義の概要

(以下、サイト掲載文になります)

◆講師紹介

稲水 伸行(いなみず のぶゆき)
東京大学大学院経済学研究科准教授。
学位:​​博士(経済学)(東京大学)。
研究分野は、経営科学、経営組織論、組織行動論。職場の物理的環境や情報技術の導入、人事施策がどのようにして職場の広い意味での成果(生産性やクリエイティビティ)につながるのかについて研究している。
過去に、一橋ビジネスレビューで「クリエイティビティの経営学」を連載。主な著書に、『流動化する組織の意思決定』(組織学会高宮賞・著作部門を受賞)がある。

◆講師コメント

昨今、チームで仕事をすることは当たり前となっていますが、チームで仕事をするにしてもメンバーの入れ替わりが激しくなっていて、各メンバーが複数のプロジェクトを掛け持ちしていることは珍しくありません。
また、テレワークの普及に伴いヴァーチャルで一緒に仕事をするということも多くなってきています。
そのため、チームの境界が曖昧になってきていると言われています。このような変化の中でクリエイティビティを高めるには、どうすれば良いでしょうか。
確かに、社会ネットワーク理論では、このようなチームのあり方の変化はクリエイティビティを高めると考えられています。一方で、組織のアテンション(注意)に着目する研究では、このような変化は必ずしもクリエイティビティを高めるとは限りません。
本講義では、こうした見解の対立を解消するために、あいまい性下の組織の意思決定モデルであるゴミ箱モデルに着目します。ゴミ箱モデルのシミュレーション結果や、行動データを用いた実証研究を紹介しつつ、境界が曖昧なチームにおいてクリエイティビティを高めるための条件を考えます。

◆レベル

初級~中級

◆キーワード

生産性・マネジメント・経営科学・経営組織

◆この講義で目指すこと

・境界があいまいになるチームのあり方の理解
・ゴミ箱モデルの理解
・クリエイティビティを高める考え方の涵養

◆お薦め

・チームを率いるマネージャーや管理職
・組織をイノベーティブな組織に改革したい経営者
・新しいチームを構築しようとしているアントレプレナー

各回の概説

第1回「境界が曖昧になるチーム」

まず、日本マイクロソフト社の働き方改革の事例をもとに、チームの境界が曖昧になってきていることを紹介します。
このような状況では、チームは「ダイナミックに変化する参加メンバーの結節点(DPH: Dynamic Participation Hub)」として捉えられます。DPHとしてのチームでは、個々の参加メンバーはあたかもブローカー(異なるコミュニティを橋渡しする仲介者)のような役割を果たすことが期待されます。その意味では、社会ネットワーク理論におけるブローカーに関する議論が参考になります。
社会ネットワークのブローカーとの間にクリエイティビティと正の関係があることが確認されてきました。一方で、DPHとしてのチームでは、個々の参加メンバーのアテンション(注意)のマネジメントも重要となります。
第1回では、アテンションの幅を広げすぎることの危険性についても紹介します。その上で、DPHとしてのチームでクリエイティビティを高めるにはある種のトレードオフがあることを問題提起します。

第2回「ゴミ箱モデル」

第1回の講義で触れたトレードオフを考える上で示唆的なのが、あいまい性下の組織の意思決定モデルである「ゴミ箱モデル」です。
このモデルは、組織の中を選択機会、問題、解、意思決定者がそれぞれ独立に流れており、あるタイミングで偶然これらが結びついた時に意思決定(問題解決)が行われると考えます。
第2回では、ゴミ箱モデルとそのシミュレーションの結果について解説を行います。
特に、DPH化が進む中でクリエイティビティを高めるために必要な条件は何か、検討します。さらに、ある企業における従業員の行動データを用いた実証についても紹介します。

ナイトスクールで最先端の知見を学ぶ

ナイトスクールは「ビジネス×経済学」に特化したオンラインスクール。
経済学知を使ってこれからの社会を変えていく、社会人の「学びの場」を提供いたします。

ナイトスクールで私たちと一緒に最先端の経済学の知見や事例を学び、ビジネスに活用しませんか?

また、エコノミクスデザインでは講義で学んだ知見を自社で実装するためのソリューションも、コンサルティングサービスとして提供しております。
現在、多くの研究者がエコノミクスデザインに参画し、様々な分野の研究者が案件に従事しています。

今では、上場企業やグローバル企業を含む、数十社以上の企業にコンサルティングを提供するまでに成長しました。
何かビジネスでお困りの課題があったら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?