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アクセンチュア→創業4年目のスタートアップ入社。ローンチ1年目、導入実績数十社のホテルバックヤード業務効率化 SaaS 責任者インタビュー

舞原 勇雅(28):Jtas事業責任者
1995年生まれ、国際基督教大学卒業。学生時代に自身で民泊清掃事業を立ち上げ、月400時間ほど働く。その後、新卒でアクセンチュア株式会社に入社し、メディア業界や通信業界で機関システムの刷新に伴う業務・機能要件定義を経験。2021年2月から Edeyans に業務委託として携わり始め、同年10月よりホテルと清掃会社、両者が利用するバックヤードの業務効率化の SaaS「Jtas」責任者として入社。

ー 入社の経緯を教えてください。

Edeyans 入社のきっかけは、大学時代の片山さん(Edeyans 代表)との出会いに遡ります。
片山さんとは大学生のころ、互いに参加していた海外インターン斡旋会社経由で知り合いました。... といっても繋がったのは、それぞれ海外インターンからの帰国後でした。当時、僕は東京で民泊清掃事業を立ち上げ、大阪にも展開しようと考えていたんです。そのタイミングで紹介されたのが関西にいた片山さんで、それをきっかけに一緒に民泊清掃事業をするようになりました。大学卒業後、僕はアクセンチュアに就職、片山さんはそのまま民泊清掃事業で Edeyans を起業しました。

そこから約3年程、片山さんから Edeyans への入社オファーをもらい続けて、2021年春に業務委託として携わるようになり、同年の秋に正式 Edeyans に入社しました。

ー Edeyans の原点が舞原さんということでしょうか!?

はい、実は隠れファウンダーなんです(笑)

左:舞原、右:代表の片山

ー アクセンチュアから創業4年のスタートアップへの転職に躊躇はなかったのですか?

もちろん躊躇もありました。
給与が下がることはもちろん、Edeyans のようなスタートアップでは労働環境もまだまだ整っていないと思っていたからです。

先が見え切っているキャリアより、
自分で創るキャリアの方が魅力的だった。

ー それを踏まえてもなお Edeyans に転職したのはなぜでしょうか?

まず一番大きかったのは、片山さんから声をかけられるたびに「業界を変えよう」と熱意を持って真剣に取り組んでいることがわかったからです。長期的な成長戦略では、単に売上を上げるだけではなく、どのように業界を変えていくか?という点をあるべき姿から逆算してアクションを起こしていて、”すごくちゃんとしている会社” だと感じました。
僕は先にも話したように立ち上げ初期の Edeyans に携わっていた分、“Edeyans は学生起業の延長” というイメージがあったんです。でも片山さんからのアプローチを受ける度に、とても良いギャップを感じていました。

加えて、前職ではそのまま働き続けていても先が見えてしまっていたんです。例えば、コンサルティングファームにはある程度キャリアステップが用意されていて、30代、40代の自分自身の給与面やキャリアが見えてしまっていたんですよね。
一方で Edeyans のようなベンチャー・スタートアップでは、入社時点で制度が整えられていなくても、組織も給与も “自分の頑張り次第で伸ばせる” と考えたので転職しました。

ー 現在は「Jtas」責任者として開発・CS チームを統括されていますね。

はい。でも元々は社内の業務改革やシステム導入担当と言われていました。クライアントが使っている基幹システムを新しいものに入れ替えるための業務の要件定義の仕事を担当する予定で、前職での業務コンサルティング経験を活かすことを期待されていたのだと思います。

ー では、入社後「Jtas」を担当することになったんですね。

そうなんです。
最終的に雇用契約を結ぶタイミングで改めて話したときに、ちょうどシステムの刷新をやっているからそれも任せたいという話をされて、業務範囲が増えました。

ー なんと、ベンチャーらしいエピソードですね(笑) 変化のスピード感が早い。

そうですよね(笑)
僕が Edeyans で働き始めた2021年春頃は、それまで Edeyans が民泊清掃からホテル清掃にピボットをしたタイミングでした。そのため、それまで開発してきた民泊の清掃管理ツールから、ホテルバックヤードの “生産性向上” と “業務量削減” を改善できるシステムの開発ができるといいね、という話が出ていたんです。
というのも、Edeyans がホテルの客室清掃オペレーション事業を始めた時に、民泊とホテルとでは清掃業務のやり方が全然異なる。同じシステムでやり切るのは難しいのではないか?という議論になったからでした。

ー 民泊清掃→ホテル清掃へピボットしたタイミングでの入社だったのですね。「Jtas」責任者を任されての苦労はありますか?

まず「Jtas」はホテル清掃業界の人手不足にアプローチにアプローチする SaaS であり、いま抱えているスタッフでいかに業務を効率的に回すかという観点に注力し、業務量削減・既存のスタッフの生産性向上を目指す SaaS です。
そんな中、ホテル清掃のアナログなオペレーションを解決しようとすると、どうしてもホテル側と清掃会社側、双方の領域をまたぐものとなり、ホテルと清掃会社のどちらがボールを持つべき業務なのか、あまり明確になっていないもの多く存在するため、すごく解決の難易度が高いんです。
特に Edeyans の場合、自社で清掃オペレーションを行なっている分、清掃会社側の課題感は理解できますが、ホテル側のことは中々わからない部分が多いので…。そこは意志を持ち、Edeyans が描きたい世界に基づいて取り組んでいます。

ホテルと清掃会社、両者が利用するバックヤードの業務効率化の SaaS「Jtas」

ー そんな中、徐々に導入実績も増えてきているとか。

おかげさまで「Jtas」ローンチしてから1年弱で、累計契約数は数十社程に増えました。
大企業を中心に営業しているのでリードタイムは3~4ヶ月程と長い中、毎月複数社契約が取れている状況です。

業界に携わる多くの方々に幸せになってほしいー。
それがモチベーション。

ー 「Jtas」責任者としての舞原さんのやりがいとは何でしょうか?

清掃スタッフからいただく「Jtas で業務が楽になった」「Jtas を導入したら休憩や休日が取れるようになった」という声を聞くと、本当に取り組んでよかったと感じます。清掃現場はいままでのやり方が当然だと思っているので「Jtas」に慣れるまでは労力がかかるんですが、一度慣れてしまうと「なぜ、紙で業務管理していたんだろう」とハッとさせられたというご意見をいただいています。
逆にホテル側からは「Jtas により清掃依頼の取りまとめ業務がなくなって楽になった」と言われます。
僕自身も清掃業務に携わっていただいているみなさんの業務が楽になる、少しでも休みが取れるようになる、そしてゆくゆくは雇用や賃上げにつながる…こうしたことを実現していきたいと思っているので、現場が少しずつ変わっていくのは本当にうれしいです。

平均年齢28歳のメンバー

ー 舞原さんはそもそもなぜ清掃業界のイノベーションにモチベーションが湧くのでしょうか?

先ほど自己紹介させていただいた通り、僕は大学生のときに民泊清掃事業を始めて、自分自身も実際に清掃に行っていました。僕自身、清掃オペレーションをやってみて、給与が低かったり、休みが取りづらかったり、すごくしんどい時もあったんです。なので、少なからず業務に携わっていただいている方の苦労に共感するところがあります。
そんな実態を「Jtas」のようなテクノロジーで変えられると、業界に携わる多くの方々に幸せになってもらえると思いますし、僕にとってはそれがモチベーションなんです。

ー 最後に、Edeyans に興味をお持ちの方にメッセージをお願いします。

ホテル清掃はホテル業界を支えており、ホテル業は日本の観光を支えています。
観光業は今後の日本の主要・主力となる産業であることはほぼ間違いないわけで、清掃業界が日本の観光を支えると言っても過言ではない、かなり大きなポテンシャルを秘めています。
なので、日本の経済に対してインパクトを与えたい、社会を変えたいという強い意気込みを持った人にとって、Edeyans の取り組みは使命感を持って取り組んでいただけるお仕事だと思っています。
最初は、Edeyans の取り組みって面白そう!くらいのざっくりした思いで構わないので、少しでもご興味をお持ちの方はぜひお話しさせてください。

取材企画・協力 / 世界線株式会社


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