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再考は最高だぜ!っても思った経緯を話す
こんにちは、エッジです。
タイトルがふざけてますが、
今回は心理学界隈では有名なアダム・グラント氏の新作「Think Again」を読んで、「再考は最高だぜ!」って思ったので、考えることについて考えたことをを書いていきたいと思います。
アダム・グラント邦訳著書は累計25万部売れているみたいです。
レビュー評価も高いので、良著と言えるのではないでしょうか?
アダム・グラントさんの書いた本は大抵楠木健さんが翻訳しています。
良く洋書を読む身からしても、翻訳が秀逸だとおまいます。
一般の人にも読みやすく、英文が透けて見えることのない自然な翻訳なのも評価が高い理由かもしれません。
それでは行ってみよう!
この本を一文で表すと
思い込みを手放し、発想を変えるための「知的柔軟性」について考える本
ソクラテス的なににかを感じますよね。
ソクラテスの考えの発展系みたいな感じなのでしょうか?
少し難しい感じがしますね。
自分なりに噛み砕くと
「人間思い込みやすくて、頑固だから、思ってるより考え直す頻度を多くするといいことあるよ」
と言った感じの内容だと思いました。
ここから下は「Think Again」だと長いので再考と訳して書いていきます。
再考する頻度が高くなるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
具体的に説明していきたいと思います。
なぜ、再考する必要があるのか?
再考することは、人間が成長するための唯一の手段であり、
再考することで、無知を自覚して新しい発見が生まれる。
再考しようとする姿勢は、常に自分の行動が正しいかフィードバックが生まれるため、自身の適正な評価につながる。
自身を感情・固定観念・過去から分離することで、多くの意見にオープンになり、建設的な討論ができる。
うーん🤔、非常にいいこと尽くめですね。
再考する方法
思考モードを「科学者」に
盲点に気付くために自信と謙虚さのバランスを保つ
「科学者」の思考モードとは?
科学者の思考には4つのステップがあります。
科学者の思考のステップ
仮説
実験
結果
検証
科学者の思考では、常にこのステップを繰り返し、試行錯誤をし続ける。
科学者の思考モードがどのような思考かわかったかと思いますが、科学者の思考モードはどんな特徴があるのでしょうか?
科学者の思考モードの特徴
能動的に偏見を持たない
思考の敏捷性が向上する
認知的柔軟性が生まれる
科学者の思考モードは自分のアイデンティティ(固定概念)とは分離して考えるため、偏見が入り込みづらい。
「仮説」「実験」「結果」「検証」の思考のステップを踏むことで、フィードバックが常に行われるので、思考が固定されず、思考が変わる頻度が高くなる。
上記から、今の考えとは全く関係のない考えを取り入れる柔軟性が生まれる。
なるほどなるほど、科学者の思考モードは、客観的に問題を捉えられるし、いろいろな考えを取り入れられるってことか。
科学者の思考モードというとすごい難しそうな気がしますが、
事実をもとに仮説を立てて試行錯誤をすることなので、
普段の仕事や生活でも意識してやれば、できそうですね。
自信と謙虚さのバランスを保つには?
不安や自己否定の感情を上手に扱うことが重要である。
不安や自己否定の感情のメリット
さらに努力する
能動的になる
学習効率が上がる
失敗を恐れずに、とりあえず行動することで、思考は謙虚さを保ちつつ、失敗を恐れない自信を持つことで行動を起こすことができる。
以前は、自信を持つことは大事だ!って言う風潮がありましたが、最近では謙虚さと自信のバランスが重要な風潮が出てきているみたいです。
再考することのメリットや自分が再考する方法はある程度わかったとは思いますが、(分かりづらい箇所あったら教えてください!)
どうしても、他人に再考を促したいとき
例えば、何かのお願いを一度断られた後にもう一度お願いする必要がある場合などは、どうすればいいのでしょうか?
他人を再考させるには?
「完璧な理論」と「正確なデータ」だけでは、人の心は動かない
ではどうすればいいのか?
相手を説得しようとしない
他人に再考を促すポイント
論点をなるべく絞る
選択権を与える
合意できる部分があることを伝える
相手を丸め込もうという意図が透けて見えてしまうと、相手からの反発は避けられない。
相手の意見を尊重して、対立を防ぎつつ、相手に気づきを与えることが重要である。
うーん、深いですね。
結構社会では、当たり前っちゃ当たり前のことかもしれませんが、本当にこれができているのは少ない気がしますね。(自分もできてない)
固定観念による対立を崩すには?
固定概念による敵意が、根拠がなく理不尽な敵意であることを気付かせる
反事実的思考でアンラーニング(思い込み無くす)を促せる
反事実思考とは?
もし〜だったらという考えのこと
傾聴で相手の心を開く
相手を正す、操るのではなく相手に気づきを与える
ここで難しいのは、
やはり相手に自分言うことを聞かせようとすることはぜずに、
根拠がなく理不尽な敵意であることを気付かせるという点ですかね〜
人間ってどうしても、「それは違う」って言いたくなってしまうものだと思うので、
会話にかなりの工夫が必要だと思いました。
再考する方法やメリットがわかると、
「再考は最高だぜ!」って他人にお薦めしたくなりますよね?
そのようなときに、会社や組織でそういう文化を醸成できれば、一人一人に「再考は最高だぜ」って説明しなくても良くなります。
では、会社や組織全体で再考する文化を構成するにはどうすれば良いのでしょうか?
再考し続ける文化を作るには?
物事は単純な二分ではなく、複雑性があることを理解する
他者の思考の雰囲気を対話から読み取る
知識は曖昧であることを理解する
心理的安全性と説明責任を組み合わせる
この中で重要なのは、やはり他人の行動をコントロールしようとしないということなのではないでしょうか、
物事や知識に曖昧さや複雑さがあることを認めることは、多様性を認めることにつながり、他人を認めるきっかけになるのではないかと思います。
その上で失敗を許容し、行動についてのしっかりとした説明をする文化を作ることで、
より科学者の思考が実践でき、再考し続けることができる文化になるのかなと思いました。
アダム・グラントの結論
立場や思考を固定せずに、柔軟に生きる方が後悔がなくて良いのではないか?
思考に柔軟性があれば、選択肢が広がる
目的意識と行動力を忘れなければ、意義のある人生が送れるかも?
自分の考え
まず、これまでの本より、かなりボリューミーでしたね。
具体例や研究結果が、いろんなところで引用されていたので、すごい読んだ時の満足感があるります。
(要点をまとめるのが大変でした)
正直、事前知識がない人だと情報量が多くて、読むのに骨が折れる感じがあるので、上下巻に分けてもいいのかなと思いました。(今見たら400ページと意外と多くなかったです💧)
この本を読んで思ったのが、
終始「ソクラテス的だな〜」って言う感じでした。
対話が重要
質問によって気付きを与える
無知の知が成長の唯一の方法
ここらへんが類似点なのかなと思いました。
ただソクラテスと違う点は、ちゃんとデータや実験についた結果に基づいて、議論を展開していると言う点だと思います。
現代版ソクラテスですかね笑
全体的に言っていることは、
最近のアメリカの心理学で言われていることと一緒で、
「多様性を認めて(多様性の科学)、
失敗を許容して(失敗の科学)、
謙虚になって(マインドセット)、
誰かに貢献する(ギブアンドテイク)
ことが人間の幸せにつながるぜ!」
って言う感じでした。
この本は、それを再考という切り口から解説した本なのではないかと思います。
既視感はありましたが、それでも新しい発見が多くあったので、アダム・グラントの本は今後も読んでいきたいと思いました。
ギブアンドテイクやオリジナルズも非常にお薦めなので(特にギブアンドテイク)もし興味ある方は読んでみてください。
もし記事がわかりやすい、役に立ったと思った方はスキをしていただけると、今後のモチベーションに繋がります。
「最高が再考だぜ!」って思った方はぜひ「Think Again」を読んでみてください!
ではまた!
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