見出し画像

心理専攻の大学生がビジネス心理学の本を要約・思ったこと 上流思考

こんにちは、エッジです

世界で150万部売れたみたいです。
カバーは少し、ビジネス書感が結構あったのですが、内容はしっかりしていました!

根本原因は何かを考えろ!っていう本でした

上流思考とは

原著では「UPSTREAM」というタイトルで、upstreamという単語は「川上の」「流れにさからう」という意味になります。

本の中でも「さらに上流に向かって考える」といった見出しがあるので

目の前の問題からさかのぼって考えるという意味なのではないかと思います。

なぜ、上流思考が重要なのか

多くの場合、間違った指標や評価をすることで、短期的な効果しか得る事ができず、同じことの繰り返しが起きやすい
意味や効果があると思っているのだけど、根本の原因を解決できていないので、短期的な効果しか得られず、長期的には効果がないと言った事が起きてしまう。
上流思考をする事で、目の前の問題からさかのぼって根本の原因を見つけて解決する事で、本当に効果がある事ができるので、社会で問題解決をする場合には、上流思考が重要。

上流思考を阻む三つの性質

  • 思い込み

  • 自分ごとにできない

  • 視野が狭い

思い込みと視野が狭いに関しては、読んだだけでなんとなくわかると思うのですが、自分ごとにできないというのは、直感で分かりづらいので説明します。

問題をじぶんごとにできないと、問題を自分では解決できないと思ってしまうという事です。

「これは〜の担当だから」とか「これは自分の担当じゃないから」っていう言葉使いませんか?

これは問題は自分の担当ではなく、他の人がやることだからやれることはないと意味だと思います。(自分もよくやります)

このように、自分ごとにできないと問題を傍観してしまい、その問題について考えることや行動することをやめてしまうことにつながります。

上流思考で出来ること

  • 問題を起こしているシステムを変える

  • 多様性のあるチーム作り

  • 問題について熟考できる

  • 問題の先回り

  • 正しい指標で測る

  • フィードバックループ

  • 予防を正しく評価する

予防をすることの効果ってどうやって測れば良いか分かりますか?

例えば、日本でのコロナウイルスのワクチンの効果を測りたいと思ったときに、
感染者数だけを見てワクチンの予防効果がどれぐらいあるかって言えないんです。

そもそもワクチンをしなかった場合の日本の感染者数は絶対にわからないので、単純な比較はできません。

ワクチンした人としなかった人を比較すれば良いのではないか?と思うかもしれませんがそれも難しいです。

ワクチンをしなかった人もいますが、ワクチンをしなかった人には、何か偏り(年齢層、所得、通勤・通学方法、人間関係、健康状態など)がある可能性があります。

その偏りのせいでコロナになりやすかったりなりにくかったりする可能性があるからです。

このように予防の効果というのは、予防をしなかった場合にどのような結果になるかわからないので、評価が難しいのです。

上流思考でできる事で重要だと思ったのが、正しい指標で測るということです。

上流思考をする事で、根本原因を特定する事ができ、その原因自体を指標にすれば、長期的に効果がある行動をとる事ができます。

反実仮想の話

先程、予防を正しく評価することの説明で、ワクチンをしなかった場合の日本はどうなっているかわからないと言いました。

このように、もし〜していなかったらというふうに考えることを反実仮想といいます。

この本の中では、反実仮想してもしょうがないので、やり過ぎぐらいの対策をするべきだ!っていっていました。

上流思考のポイント

  • 行動し続け、結果は気長に待つ

  • マクロはミクロから始まる

  • 常に改善し続ける

上流思考の特徴として、問題が複雑で大きな場合が
多いので、効果が現れるまでに時間がかかるという特徴があります。

大きな問題は小さな問題が積み重なって存在する。
大きな問題を見るよりも小さな問題を見たほうが問題について理解が深まり根本的な原因に辿り着きやすいです。

最初から完璧を求めるのではなく、ある程度目星をつけて行動し、一定期間ごとに指標をみて改善する事で徐々に問題を解決できるみたいですよ!

まとめ

根本的な原因を特定して行動する方法や上流思考でできることについての本という感じでした。

上流思考を阻む性質は自分も当てはまる節があるので気をつけないとなと思いました。

予防は効果わからないから徹底的に対策しろ!っていう考えは、対策しすぎて疲弊してら逆効果なのかなとも思ってしまいましたが、ミスで生死が関わる分野では重要な考えだと思いました。

余談 : 間違った指標について今の社会について考えたこと

現代の社会では、間違った指標がそこら中にあってそれに苦しめられている人が多いのではないかと思いました。

例えば、地位、幸福度、お金、世間体などです。

こういった指標は確かに生活を豊かにはしてくれますが、人間を豊かにしてくれるかというと疑問が残ります。

生活をしていく中で特段必要のないものであるので、これらの指標をもとに行動すると他人との比較をし続ける事になり、人間のメンタルにとっては非常によくない状況になってしまいます。

こういった指標が間違った指標であるということはあまり指摘されることは少ないのですが、かなり根深い問題ではないかと思っています。

このような指標に苦しめられる人をなるべく減らせたらいいなと思いつつ解決策が思いつかないですが…

まだ読んだ本が溜まっているので時間がある時にまた書きたいと思います!

この記事が参加している募集

読書感想文

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?