最近の記事

キャンプと風問題

キャンプにおいて雨も雪も寒さも大好物だけど、風だけは駄目だった。 お籠りとは無縁の寝るまでオープンが自分のキャンプスタイルだからして、風は敵でしかなかった。 今週末の風予報によると風速は5〜6メートル。平均がこれなら不意の突風はゆうに10メートルは超えるだろう。 これはキャンプ環境にとって充分爆風と言える値だ。 予約必須の富士をのぞむ某広場キャンプ場なんか阿鼻叫喚なのでは…と。 風でキャンプを諦めるのは悔しいし、何よりも不自由だと感じでしまう。 自分にとってのキャン

    • 結婚と緩慢な死

      つまり俺はあいつにゆっくりと殺されているんだ。 そうわかったのは最近、というかずっとわかっていたはずたがピタリとハマる言葉が見つからなかっただけだ。 そうか、俺はゆっくりと殺されていたんだ…と口に出してみてからひとりで笑ってしまった。 重たく湿った悪寒を感じながらだ。 おそらく配偶者には故意も悪意もないのだろう。だがそれだけに始末が悪い。 ごくナチュラルにひとの命を食って行き続けるモンスター。 おそらく俺じゃなければ死んていた。 尿管結石の痛みに耐えながら1時間車

      • 雪中キャンプとまたしても完ソロ

        3連休で絶好の冬キャン日和。 なのに何ゆえにまた完ソロなのだろう? 寒いからだろうか? 快適な家を離れて非日常を楽しむのがキャンプの醍醐味ならぱ、寒さも雪もボーナスポイントでしか無いと思うのだが。 いや、そのまま快適なお家にいてください。完ソロチャンスが増えるのは嬉しい限り。

        • 転調と重力場の歪み

          最近耳にする音楽、やけに転調が耳につかないか。 あ、来るかもと嫌な予感がして、やっぱり来たかとばかりに転調した瞬間、重力場が歪んだような感覚を覚える。 なった事はないけど、メニエールってこんな感じか?とばかりにぐにゃりとなる。 同じ調内ではみ出すかはみ出さないかの危ういラインで暴れまわるインプロビゼーション的なものは大好物だが、頻繁に転調を繰り返すどうだすげえだろ高度だろう的なものは正直なところ恐怖症の域です。 他の例え方をするなら、カルピスソーダを飲んでるつもりが口に

        キャンプと風問題

          自営業の敗北と社畜ふたたび①

          一昨年末に葛藤にのたうちながら自営業を畳んだ。 自営業という字面からは何かの店舗を運営していたかのように見えるかもしれないがそこは違って個人設計事務所を運営していた。 設計業ですと自己紹介すると、これまたへー建築関係ですか?すごいですねーとの反応が99%を占めるのだが、これまた違っていて、自動車メーカーで自動車車体部品を製造する設備の設計てす。 そう答えを返すと大抵の人は、へーすごいですね…?と語尾に点々と小さなクエスチョンマークが付くことになる。 子供に将来の夢は?

          自営業の敗北と社畜ふたたび①

          同世代嫌悪とちいかわ

          自分の年齢から±5歳を同世代と定義するならば、同世代のみっともなさが絶え間なく目に耳に刺さっていたたまれない。 自分自身の実年齢と精神の未熟とのギャップに苛まれ続け、どの位置に身を置けば良いのかを絶え間なく探してはいるものの、しっくりと収まる場所が見つかってはいないので、中途半端な権力を手にし、高慢で傲慢な同世代を見ているのは羞恥に身を焼かれるような思いがする。 彼らは余程の恥知らずなのか、余程の馬鹿なのかと思うも、恐らくはヒガミも少々。 ところで娘が激しく推すところの

          同世代嫌悪とちいかわ

          高齢者の万引きと侘び寂び

          高齢者がスーパーの事務所に引っ立てられ、バッグの中の万引いた商品を机の上に並べられたとき、 最も侘しさ寂しさを醸し出す商品はやはり、 お刺身のパックなんじゃないかと思っています。 次点がちくわ。

          高齢者の万引きと侘び寂び

          ソロキャンプ 完ソロとオバケ問題

          3年ほど前からソロキャンプを嗜むようになった。近年キャンプ場でよく見る孤独なオジサンのなかの1人というわけだ。 設備の整った人が沢山集まるいかにもなキャンプ場は苦手。 キャンプ場感が限りなく薄く、ぶっきらぼうなただの湖畔、程よい湖面のサイズ感と高くない山に囲まれた絶妙なる外界との遮蔽感。 設備といえば、いつもブナシメジの残骸なんかが排水口に引っかかった簡易な2口の洗い場、有料のクセにド汚いトイレなどが、お洒落キャンパーの襲来を防いでくれているであろうという絶妙のバランス

          ソロキャンプ 完ソロとオバケ問題

          ロードサイド書店の閉店

          近所の書店が閉店となる。 田舎のバイパス道路の風景に溶け込んだ、車を生活の足にする人のみが利用できるようなよくあるロードサイド書店だ。 え、閉店て、まじか? と驚いてはみたものの、思えばここ数年という単位でそこを訪れた記憶は無く、寂しさを感じてはみたものの、その不義理こそがこの書店を閉店に追い込んだ一因でもあるからして、全く無責任な憐憫とでもいうべきだ。 丁度、少年時代から愛読する作家の新刊小説が出版となったことと、これが最後との記念的な意味を重ねて数年ぶりに書店を訪れ

          ロードサイド書店の閉店