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「決心」だけじゃダメなのよ~人が変わる3つの視点

高校教師の枝瀬です。
主に、
教育、心理、コミュニケーションや自己啓発、
日々の気づきを発信しています。

今日は陸上部の県強化練習会の3日目でした。
曇天の寒い日でしたが、
他校の部員と
一緒に走ったり、補強したり、しゃべったり。
丸一日の練習を終えて帰る部員の表情は
充実感のある笑顔でした。

専門的指導のできない自分ができることは
部員にこのような機会を少しでも提供すること。
成長のチャンスを少しでもまいて、
生徒にそのタネを掴んでほしいです。

願わくば、
この記事もまた、
読んでくださった方の気づきのタネになり、
心が軽くなるきっかけになれたらいいな
と考えています。
どうぞ最後までお付き合いください。


最も無意味なのは、「決意を新たにすること」だ

人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目は付き合う人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。

最も無意味なのは
「決意を新たにする」ことだ

大前研一

経営コンサルタント 大前研一さんの言葉で
僕のメンターが
たびたび訓戒してくださる教えです。

30代の前半ころまで、
積極的に勉強会や研修に参加していました。

そんなとき、
たとえば懇親会などで
憧れの人と同席し、
意見を頂戴したりすると

テンションが跳ね上がってしまい、
考え方や行動が極端になることが
何度もありました。

足しげく勉強会や研修に運ぶ人なら
「あるある」現象かもしれません。

一時、気分が大きく高揚し
万能感に包まれるのですが、
そんな気分の持続時間は長くて1か月。

短いと、
その日は興奮状態が続いていても
翌日、寝て起きたら忘れている、
ということがよくあります。

「よっし!おれも頑張るぞ!」
「〇〇を目標にしてみよう!!」

その時、その瞬間の思いは本物です。
でも、その熱は一過性のものなので
時間が経つとあっという間に元通り・・。

やっぱり自分はナマクラなんだ・・
なんて思う人がいたら、伝えたい。

安心してください。
それがごくごく普通の人間なんですよ、
と。

決意を新たにするだけでは
現実は何も変わりません。
変えるのは「行動」!

そして、
何を変えればいいかというと

1に「時間配分」
2に「住む場所」
3に「付き合う人」

なんです。

時間配分を変える

1日24時間は誰しも平等。

その24時間を
「なんのために?」
「なにをするのか?」
「どのくらいの時間をかけるのか?」
を普段から意識していますか?

ほとんどの人は
ただ、なんとなく時間を過ごしています。

漫然と、
食べて飲んで、喋って、寝て、
ときどき勉強や仕事をして、
というルーティンの日々。

それは全然悪いことじゃない。
それが、ごくごく普通です。

でも、だからこそ
「時間配分」に意識的な人には
チャンスがある!!
ともいえる。

たとえば、
先日、高3生(受験間近!)の
ある生徒と話したのですが
彼は「毎日の勉強の時間割」を決めていました。
英語に3時間
数学に2時間
国語の読解に1時間
英単語をはじめとする
暗記物に15分×4セットなどなど。

移動時間も多いですから、
基本は隙間時間を大切にして、
少しでもまとまった時間があったら
ここぞとばかりに一気呵成に取り組むそうです。

受験本番間近ということもありますが、
彼の時間配分はかなり入念なものでした。

大人の私たちだって、
(おおざっぱでもいいから)
およそ、何に?どれくらい?に自覚的になると
一日の集中度合いが一気に高まる感覚が
得られるはずです。

ちなみに時間配分の中で特に強調したいのは
「睡眠」の大切さ。

僕はよく受験生に
「睡眠時間」を最優先しよう、と言います。

寝ている間に、
脳は復習しているから、
勉強したのなら、積極的に休もう。
勉強しすぎで睡眠不足になると
頑張っている割に何も覚えられなくなるから
タイパ・コスパが悪い、と。

実際、僕の高校でも優秀な生徒ほど
良く寝ています。

住む場所を変える

これは引っ越しを頻繁にせよ、
という意味ではありません。

自分の居場所を変えろ、ということです。

たとえば、
家では勉強できない、と訴える
生徒は多いですが、

そんな子は
学校の自習室を活用すればいいし、
地域の公民館や安価なカフェに
長時間居座ればいい。

人は、自分が思うよりずっと
身の回りの環境に影響を受けています。

もし頭の中が雑然として
集中できなかったり
ネガティブなものを感じているのなら
周囲を見渡してみてください。

きっと、すさみが見つかるはず。

そういう「すさみ」を
丁寧に一つ一つなくしていくだけでも
心身はスッキリしていくでしょう。

勉強がはかどらなくなると
机周りをキレイにする子がいましたが、
とても理にかなった行動だと思います。

付き合う人を変える


住む場所(環境)同様、
人が人から受ける影響力は甚大です。

娘さんを陸上の全国大会に出場させた
知り合いがいるのですが、

「どういう子育てをしたのですか?」と
聞いたら

「簡単です。
 全国大会に出場している人たちの
 輪の中に入れ続けました。
 小さいころから
 全国大会に連れていき続けました」

というお答えでした。

これは口で言うほど
「簡単」ではないのかもしれません。
覚悟もいるし、お金も時間もかかることです。

でも、
本当にそれを叶えたいという人にとっては
核心的な情報だと思っています。

夢があって、それを叶えたいと思っているなら
すでに叶えた人のそばにい続ける。

覚悟があるなら、
確かにこれが最短ルートですね。


ちなみに、

人間が変わる方法=付き合う人を変える

という教えは、見方を変えれば、
生徒の心の状態を測る
バロメーターにもなります。

身体が育てば服が合わなくなるように
心が育てば友だちが合わなくなる。

トラブルが起きるのは、
子どもたちが育っている証拠だよ

X(旧twitter)の投稿より

あの2人、高1のときはあんなに仲がよかったのに
2年生になったら急に関係が悪化した。
担任をしているとよくあるケースです。

大人の立場としては、ついつい
「元通り仲良くなって欲しい」と
願うものですが、
人間関係が変化したということは
両者の心に変化が起きた証拠
とも
考えられるわけで。

悪くなる前兆かもしれませんが、
良いものかもしれません。

拙速な判断は避けて
2人の心の状態を、じっくり観察し、
見守っていきたいところです。

ひるがえって自分語り


今回、こんなテーマで書いてみたのは
自分自身が変化したいと思っている
現在進行形だからです。

戒めのつもりで書いたところもあります。

noteをはじめてから、
一日の中の「noteの時間」が
大きなウェイトを占めるようになりました。

住む場所も「note」のプラットフォームの
比重が大きくなり、
付き合う人、コメントし合う人も増えて
僕の人間関係は変化の兆しを見せています。

note以外にも
変わる手立てを多く打っていますが、

「決心して興奮しても、寝て起きたら冷めている」

という残念な結果に陥らないよう
少しずつ、少しずつ確信犯的に
自分を成長させる取り組みを続けていきます。

そんなnoteの活用法もまた楽しいですね。

2月の目標


以下、5つの目標を宣言します。

①毎日投稿つづける(なによりも楽しんで!)
②フォロワー400人突破する(結果として増やせるように)
③料理の新レパートリー5つ増やす(子どもが喜ぶ料理を)
④月100キロ ランニングする(身体にも活力を)
⑤Z世代以下の心理の勉強(頼りがいのある上司になるために)

2月末に振り返りします。

まとめと補足


今回は「人が変わるための3つの視点」と
自分の抱負をお伝えしました。

やりたいことは
困っている、悩んでいる人の
サポーターになること。
そのためには何より
自分自身を元気に充実させたいものです。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。
これを読んでくださったあなたの
少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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