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カンケーを楽しむ、カンケーから育つ⑨

教員は、
学級経営や授業、部活動等で、
常に組織づくり・チームビルディングに
関わっています。

そんな教員の観点から、
「関係性」についての
大切なポイントや、
自分が実践していることをシェアしています。

「関係性」は人間が育つ「土」のようなもの。
よく肥えた栄養たっぷりの土壌であれば、
作物は自らすくすくと健康的に育ちます。

そんな「土」づくり、
「土」の手入れに
意識を向けることで

個別に直接関わることよりも
はるかに効果的に、
時間や労力をかけずに、
人を育てることができます、
そんなお話でした。

今回のテーマは

集団のプライドを醸成する行動

です。

以前
【カンケーを楽しむ、カンケーから育つ⑥】の
記事で、

集団の雰囲気・ムード・状態(TO BE)
を作るのは

行動(TO DO)だ

というお話をしました。

たとえば、

イキイキして元気な集団

になるためには、

・あいさつする
・笑顔でいる
・運動する
・規則正しい生活習慣を送る
・ポジティブな言動を心がける

などの行動が必要です。

理想の状態になるために
必要とされる行動は何か??

これを、メンバー間で議論し、
納得の上、実践できると
集団の雰囲気・ムードは一気に変わっていきます。

当たり前のことではあるのですが、
この当たり前のことを実践できていない集団が
大人でも子どもでも多いのが事実。

まずは、本音で話し合い、
メンバー間で
できるところ、
やりたいところから
優先順位をつけて実践するといいと思います。

その上で、今回、特におすすめしたいのは、
それら理想を実現するための行動の中でも、
オススメの観点がありまして、
それは、

集団のプライドを高める行動

なんです。

◯◯をすることで
メンバーひとりひとりの
誇り、自尊心が高まるようなこと。

これが何なのか?
一度はミーティングする価値のあるテーマです。

高校生に話すとき、
いつも例として挙げるのは、
明治大学ラグビー部の

「前へ」

です。

詳しくはここでは述べませんが、
明大ラグビーの故北島忠治監督のお言葉です。

スポーツの世界では、
勝ち負けの結果に意識が向きがちだけど、
チームが最終的に目指すのは
勝敗ではない。

「前へ」進むこと。

弱くても、
負けても、
逆境に立たされても、
理不尽な目にあっても、

逃げない、
ひるまない、
くじけない、

かわすことによって乗り越えられる
障害物ならいいけど、
本当に大きくて深刻な問題と直面したときは、
体当たりで乗り越えていくしかない。
そのためには常日頃から、
何事にも体当たりで進むよう
心がけなければならない。
いつものクセでかわそうとしたら、
足をすくわれて痛い目にあう。
とにかく「前へ」
ためらわずに「前へ」
それはつらく長い道のりかもしれないが、
ゴールへのもっと近い道なのだ

そんな故北島監督の言葉が
今も脈々と受け継がれていて、
チームの
行動指針は
「前へ」

明治大学では
男子トイレにすら
「前へ」という張り紙があるそうです。
すごい徹底ぶり(笑)

シンプルな行動指針なのですが、
チームが一丸となり、
プライドを高めるような理念でもありますよね。

こういう行動指針を
一つ打ち出し、
メンバーで共有することで
チームのムードが強固に
なっていく格好の具体例です。

この話をすると生徒たちも
「わたしたちなら・・」と前のめりで
行動指針づくりをしてくれます。

ちなみに、
あるビール会社の
プライドを高める行動として
「飲酒運転をしない!!」
というスローガンがあるそうです。
なるほど、これも、いいですよね。
高校生には話せませんが(苦笑)

今日はここまで。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
この文章がほんの少しでも、あなたのお役に立てたら嬉しいです。


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