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こころの処方箋②~ご機嫌に、ルンルンに

教師という職業はどうあるべきか?

専門性を語りだせばキリがないし、
人によってその答えは様々あるかと思うのですが、
僕は「ブスッとしない、ご機嫌に」が基本の「き」だと考えています。

『北風と太陽』の童話でいえば、教師は「太陽」であるべきです。
ポカポカと温かく、そこにいる(ある)だけで、
相手に行動を促せるような存在。

教師は「北風」になりがちです。
というのも(僕自身そうなのですが)
「良いこと言いたい病」「教えたがり病」が
沁みついていますから、ついつい子どもたちに指示してしまい、
余計なお世話を繰り返してしまいます。

子どもを尊重し、その子の考え方を認め、
成功も失敗もおおらかに見守りながら、応援する。
でも「何もしない」
僕は、それができる教師が一流だと思っています。

そのための大前提が、
教師はまず「ご機嫌で、ルンルンであれ」なのです。

頑張りすぎて根詰めすぎて、心の病気にかかったときの
自分の表情は暗く重く硬かった。
それでは、生徒たちも頬がこわばります。

僕は僕自身を回復するため、前回のコラムにも書いた通り、
「身体」領域からのアプローチに努めました。

心と身体が欲するまま、
食べたいものを食べ、
身体を動かし、汗をかき、
好きな音楽を聴いて、
思う存分、眠っては体を休め、
自分の渇いた心を潤していきました。

ここで触れておきたいのは「罪悪感」です。
真面目な人、人のためと思い込みすぎてしまう人は、
ともすると「やりたい放題、自分が楽しむこと」に抵抗感があります。

「こんな好き勝手なことをして、申し訳ない」
「生徒たちは頑張っているのに、自分は頑張れていない」
「迷惑かけているかも」などなど・・。

大丈夫。
全部、思い込みです(苦笑)。

上記のセリフ、声に出して読んでみてください。
あなたの周りにいる人が実際、口に出して言っていましたか??
自分目線だと思いませんか?
自分が勝手にそう思っているだけの独り善がりな思考です。
あなたは、あなたが勝手に決めたルールに従って、
1人で勝手に苦しんでいるのです。

あなたは、ラクしていい。自分を優先していい。
まず、自分を満たすことが巡り巡って
周囲を喜ばせることにつながるのです。

あなたの隣の人が望んでいるのは、
あなたがご機嫌で笑顔でいること、
日々、充足されていることです。
それは、まず間違いありません。

ということで、もし自分を優先することに
少しでも罪悪感が生じるのなら、
その罪悪感は自分が作り出した幻想なんだと断ち切りましょう。

そのうえで、よく食べ、よく眠り、よく動いて、
健康的な身体を取り戻していきましょう。

僕の場合は、半年かかりました。
半年かけて、だんだんと心がやわらかく、しなやかに
弾力性のあるものになっていきました。

この感覚があるから、今の自分は気分が落ち込んだ時の回復が早いです。
ネガティブを断ち切ることが得意になりました。
理不尽なことがあっても、
「ま、いっか」で次に切り替えられます。
これは、たぶん、身体の健康度に相関しているのですね。

この段階にきて初めて「心」へのアプローチが効いてきます。

次回以降、「心」を強く、しなやかにする具体的なノウハウを
紹介していきます。
あなたのお役に立てたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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