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そもそも、「幸福な人生」って何?現代女性の幸せを、改めて考える

アラサー・アラフォー時期を心身健やかに生き生きと過ごしていきたい、という欲張り3人組が始めたポッドキャスト番組の13回目。

つながり・「日々を生きる」自覚・「選択する」こと・空白の時間ー。edamame三姉妹のリサーチで浮かび上がってきた、現代女性の「幸福」をつくる幾つかのキーワード。忙しい毎日の中で、私たちが心に留めておきたい「ウェルビーイングな人生の鍵」とは?今回は長女さおりがピックした、こちらのテーマについて話しました。

1. 「他者とのつながり」

まずは冒頭で3人それぞれが考える「幸せ」ってなんだろう、を思い思いにシェアしてから始まった今回のエピソード。

一番最初に題材ネタとして紹介されたのはWiredのこちらの記事。

ニュージーランドの子ども約1,000人を対象とした、「幸せな人生の秘訣」に関する、なんと32年間にもわたる追跡レポート。調査対象となった人たちの子供の時の経験で、彼らが大人になったときの幸福度の高さに直結する因子は何かというものが研究されたレポートでした。その結果、重要な要素として一位にあがったのは「社会とのつながり」だったということです。

そして、もう一つ紹介されたネタが企業においてじわりと増えつつあるCHO(Chief Happiness Officer)という役職の存在。その名の通り、社員の高い幸福度を実現し、かつ同時に業績アップをめざす組織づくりを実践する経営、経営者のこと。

幸せ研究の第一人者の前野隆司先生と、ご自身もCHOで、日本の会社に幸せ経営を増やすためにコンサルティング活動をしているアイディールリーダーズ社の丹羽真理さんの対談記事でも、幸せな組織づくりに欠かせないポイントは「Purpose(存在意義), Authenticity(自分らしさ), Relationship(関係性), Wellness(心身の健康)」の4つがあげられていて、ここでも社会的なつながりの話が入っているね、という話になりました。

一部の組織開発・人材系の分野で話題になっているティール組織という考えかたにも結構似た話が出てきます。他者との関係性。

読書家の三女まりからは予防医学研究者の石川善樹さんが書かれたこちらの本も紹介がありました。人との「つながり」の重要性を心身の健康面へのインパクトという切り口で解説してくれている本。ここでも似たようなメッセージが伝わってきます。

・たくさんの「つながり」を持つほど長命である。
・「つながり」が幸せ感を高めてくれる。

2. 「日々をどう過ごしているかということに対する意識」

次に紹介された記事はこちら。はしかよこさん、というフリーランスの方の、少し前にけっこう話題になったnoteです。彼女はウェルビーイング(*)をテーマに世界一周をしている方。

(*)「ウェルビーイング」には色々な解釈がありますが、ここではWHO(世界保健機関)が定義した「身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること」を意識した形で使っています。ほぼイコール「幸福」と翻訳されることも多い言葉であるとも認識しています。

この記事で特に印象に残ったこの部分についてメンバーで少し意見交換もしました。

「(自分の時間を生きるというのは)『アウトソースをやめよう。全部自分で丁寧にやろう』という意味ではない。」
「どんな生き方を選ぶにせよ、自分の時間の使い方には自覚的でいたいということだ。」
『自分は何をしたいのか、どうありたいのか?』に答え続けられる自分であることや、『いつでも、見えないたくさんの人の支えと仕組みがあって生活が成り立っていることを忘れないで』いるということ。」

その上でedamameメンバーとして一番気になっている「女性の幸せ」というテーマにつなげて考えてみると、人生に自覚的であるということは、私たちが「自分の体の声、心の声やそのはたらき、そしてアップダウン」にも日常から自覚的であることかな、という話にもなり。そもそもライフステージに応じて揺らぎまくる女性にとっての幸せ、ウェルビーイングな状態って、この体や心のことを抜きにしては絶対に語れないものでもあり、女性にとっては特に大事、という話になりました。

3. 「自分で人生の選択をすること」

三女まりが共有してくれた日本の研究調査の結果も面白い内容がありました。健康、人間関係に次ぐ要因としては、所得、学歴よりも自己決定が強い影響を与えている、という話。

自分で人生の選択をすることが、選んだ行動の動機付けと満足度を高める、それが幸福感を高めることにつながるのであろう。- 幸福感に影響する要因の分析より(西村・八木(2018)

また、自己決定の中にも「何をするか」という意思決定もあるし、「何をしない」という意思決定もあるし、という話も次女ともこからありました。どちらにせよ、自分の時間やエネルギーをどう使っているかに自覚的でいることから始まるものだね、という話になりました。

長女さおりからは「選択」というのは実は強い言葉で、選びたいけれど選べない時期もたくさんあるのが女性。なので、幅広い意味での「選択」という捉え方もしたいね、というコメントも。

4. 「選択」と一緒に考えたい3つのこと
「自分の哲学」、「光と影」、そして「隙間・余白時間」

次女ともこからは海外生活が長くなりつつある環境において感じている、という3つの点についての共有がありました。

1つ目は「自分の哲学・大切にしている価値観は何か」と向き合うことの大切さ。前述のCHOの文脈ででてきたPurposeに近いものもありつつも、その前に何が自分に大事なんだろうというValueの話。

それを表している概念として、次女ともこの友人lobsterr magazineというメルマガ上で紹介していた「選択的身の丈主義」という概念の共有もありました。

この「選択的身の丈主義」とは、「もっと」を仕事や生活全般において求めることが可能なスキルや経験を備える人たちが、あえて「選択的」にその「もっと」を求める心を自制し、いまに満足するためのライフスタイルへと心を切り替えることを言う、と思っている。言ってしまえば、「未来に訪れるかもしれない幻想的な大きな幸せ」のためにいまを犠牲にするライフスタイルから、「いまのちょうど良い幸せ」を着実に獲得するために日々の行動全般をリデザインする、勇気あるマインド・行為転換のことなのだ。- Lobsterr Letter vol. 31より抜粋(https://www.lobsterr.co/)

もう一つは選択肢の多さがもたらす光と影という話。

「数ある選択肢からたった一つ、自分の人生に最もふさわしいものを選び抜くには思考力と体力とが必要で、相当なエネルギーを使う」

というフレーズをみながら「選択肢が少ないっていう環境も窮屈だけれど選択肢が無限にあると責任が伴うしエネルギーも使う。選ぶもの、選び方も誰も教えてくれないから(実際に色々試してみる)時間やその時に自分はどういうことを感じたか考えたかを振り返るための頭も使う。で、かつ自分で選んでいるからその結果も自分の責任。ある意味シビアだと思う時もある」と、ニューヨークに住んでいる次女ともこ。

最後は隙間・空白時間の大切さ。自覚的に生活をするという文脈でも、自分で人生の選択をするという文脈でも、ここは忘れないでいたいポイントかな、という話になりました。

次女ともこが見聞きした某イベントでの質疑応答であったやりとりの話や、長女さおりが今現在ある状態についての話を踏まえ、しかるべき時に起きるべくして何か起きるはず、今じゃなくてもいいんだ、と時間軸を長めに、世界観を大きめに捉える、という意識も現代社会では忘れないようにしたいよね、という話になりました(詳細はエピソード聞いてみてください ^^ )。

5. Thank you

今回のテーマは本当話したいことが皆盛り沢山で、まとめるのもやや大変なエピソードになりましたが、皆さん、何かsomething new/interestingはありましたでしょうか?「幸せ」である状態って?というのは、現代女性として我々も日々動きながら、立ち止まりながら、試行錯誤しながら向き合い続けているトピックです。

edamame talkでは引き続き、揺らぎの時期を自ら駆け抜けている3人がそれぞれ思っていることや発見したことをリアルタイムにざっくばらんに共有する場として継続していければと思います。

ご興味があれば過去のエピソードもぜひぜひ聴いてください。また私たちの発信内容に興味を持ちそうなご友人がいれば、ぜひリンクをシェアしていただけると嬉しいです。

それではまた次回!

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