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あじさいのある日々

 私は全体的に花が好きです。ラベンダー、山吹、ネモフィラ、藤の花…なんというか言語化が難しいけど、1輪で立派に咲いている花(チューリップとかひまわりとか)よりは小さい花がいっぱい集まってる、そんな花が好き。まあ花(又はそれに準ずるもの)なら大概好きです。正確に「この花のこの部分は花じゃありませんー」みたいなのは一旦無視したい。とにかく、綺麗なもの自分の心が癒されるならそれでいい。

 その中でもあじさいは群を抜いている。大好き。6月とかいう憂鬱なこの時期に舞い降りる神様みたいな花。さすがにそれは言い過ぎか。でも、他の花にない魅力がある。

 それは晴れていても、雨が降っていても美しいこと。他の花はどうしても散ってしまったりするので見頃の雨は「花散らし」とよばれて忌避される。けどあじさいはそんなことはない。台風でも来なければ散らない。というか来ても散っているイメージが無い。おまけに雨が似合ってしまう。他にここまで雨が似合う花ってあるのかな。

 ところで日本を代表する花って何でしょう。A.多分桜でしょう。もちろん桜も大好き。春が来たぞって感じで。でも外国から日本に来てくれた人には、ぜひ雨の日に何もすることが無いなら梅雨のあじさいを見てほしいと桜を見る以上に思ってしまう。日本が誇るハイドレンジアをみてほしい。

 散りにくいおかげで6月なら大体そこら中で輝いています。なんなら道を歩いていればそのあたりに咲いていませんか? …ん、それ田舎だけ?よく考えたら東京都心の街中であじさい見つけるの難しそう…

 まあ、自分の周りにはある程度あじさいが咲いているので別にいいです。東京に住んでる他人や外国のお客さんのことを気にするのはそれなりでいいでしょう。とにかく私はあじさいが好き。それだけです。赤に振り切るも、青に振り切るも、どっちつかずな紫色の奴も、同じ色の花を探す方が難しい。そんな多様性に富んだ、そんなあじさいが好きです。

 今年もあじさいの時期がやってきました。私の今年の小さな目標はいろんなあじさいの名所に行ってみること。この雨ばっかりで祝日のない、憂鬱な1か月をできるだけ満喫しようと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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