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ここで私だけのメニューを堪能したい/17冊目 小川糸 『食堂かたつむり』 ポプラ社

始めに

見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。

クリスマスムードが高まっていますね。
クリスマスソングが流れていたり、街がイルミネーションに彩られていたり、とても楽しい雰囲気でワクワクします。

さて、今回は『食堂かたつむり』の紹介です。
この本を読み終えたら、きっとお腹が空いてきます。なので、夜に読むのはおすすめしません。

温かい飲み物をお供に、ほっこりと楽しんで読んでみてくださいね。

食堂かたつむり

それは、山あいにある実家の物置小屋で、主人公の倫子が開いた食堂です。

恋人に浮気されて住処と職を失った倫子は、地元で念願の自分のお店を開きます。


職を探すにしても、私には料理以外のことはできない。
けれど、料理なら作れる。その自信は確かだった。
034 からの引用

トルコ料理屋で働いていたこともあって、料理を仕事にしました。

その特徴は、1日1組限定で、その人達だけのためのメニューだということです。

お客様の情報を細かくヒアリングし、メニューを決めて、おもてなしをします。

コース料理の時もあれば、一品だけの時もある。

読んでいて、とても美味しそうです。

おかん

おかんとは、倫子のお母さんです。実家でスナック「アムール」を経営しています。おかんと倫子は性格が正反対ということもあってか、ギクシャクしています。

同じ敷地内でお店を経営しているので、顔を合わせることも多いので、関わることも増えます。

倫子とおかんの関係性はどうなっていくのか。
ぜひ、貴方の目で確かめてください。

生命を頂く

この本を読んでいると、料理とは生命を頂くことだと、強く実感します。

食堂かたつむりの食材は、山からとってきたものも多いのです。身近にあるのです。

加工されていたり、パックに詰められていたり、そんな風になっている食材を見ていると忘れがちですよね。

生命を頂くというのは、必ずしも消極的な意味を持つわけではありません。

生命の活力を分けてもらっている

私は、そう感じます。

終わりに

どうでしたでしょうか。
少しでも、魅力が伝われば幸いです。

あなたにとって、この本がお気に入りの1冊に仲間入りしていただけるなら、こんなに嬉しいことはありません。

あなたのおすすめの本、次に紹介する本の予想、この記事の感想などありましたら、ぜひコメントをください。待っています!

見てくださって、ありがとうございました。
また、木曜日にお会いしましょう。
えだまめでした。


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次に紹介する本のヒントは、

題名にフルネームが入った、住野よるさんの作品

です。


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