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投資の行方

「投資」がブームになっている。国民性からも日本人には余り不向きな錬金術かも知れない。しかしながら、投資詐欺が横行しているようだ。日経平均株価の高騰、新NISAやIDECOなどの登場で、国が後押しするように年金に変わる錬金術であるように追い風となって若者達にもムーブメントを起こしている。むしろ、資本主義の国なのだから、株式へ投資することは当たり前であり悪いことでもなく、むしろ企業の支援をおこなっているのだから、良いことである。しかしながら、国民性というのはDNAなんだろうか、農耕民族のDNAからは、汗水流して働いて得る利益しか、誰かの役に立つ、貢献している「証」があるお金しか信頼(お金の質)できないという国民性と、国家の経済主義との歪があると思われる。それでも経済成長時代は、銀行預金の利子は今の株価の配当よりも安定した利率であり、銀行は信用性を得たものであった。

しかしながら、銀行もビジネスで利益を得ている以上、経済低迷期では預金率が悪くなり銀行同士での統廃合なども、頻繁に生じるようになった。さらに追い風として、少子高齢化社会や年功序列制度の廃止など、経済が低迷時代に入り本格的なデフレ時代へ突入した。そこで台頭を表したのがIT産業である。時代の象徴というよりは、日進月歩の進化論で当たれば億万長者だが、一歩でも遅れれば淘汰の一途をのむ。IT業界はあらゆる革命をもたらし、社会・経済構造が一転してしまうほどの成長ぶりである。その心臓部となっている半導体開発が追いつかず、世界企業が産出することで株価の成長も著しく、現在にいたっている。

でも、よくよく考えて見れば、確率論で言えば、米国株の方が安定しているので、こぞって米国株を購入している風潮?現実がある。米国株を購入すればするほど、円安になるのもしょうがない。ここまで見抜いてはいないだろう。恐らく自分個人が儲かれば良いだけで、その分円安になって物価高騰や円安になって儲かる企業しか恩恵を受けていない。海外の投資家は円安になっている日本の優良企業の株を安価で購入できるのである。このスパイラルが続いているだけで、株価の高騰で私生活が豊かになっていない、景気が回復していると実感していない国民は80%を超えているのである。

そんなムーブメントの隙間に入って来る、特にSNSなど著名人など芸能人や公人などを、まるで本人が登場して運営しているかのように見せつけ、一瞬で数千万円の利益を上げているとか。。。いわゆる有名著名人が語る「投資詐欺」だ。

詐欺を仕掛けて来るのは、大半が中国系アジア諸国の人種らしい。口座を転々とするので最終的には外貨口座になってしまい、取り戻すのが困難というか、不能らしい。明らかにターゲットを決め、入り口から出口まで功名に組まれた組織犯罪である。では、ターゲットになっている日本人と言えば、お金を持っていない庶民ではなく、高学歴、高収入、社会的地位の高い人、つまり富裕層、又は富裕層の予備軍である中間層が圧倒的である。高齢者とか年代別ではなく、自尊心が高くプライドまみれの人生を渡って来た人達である。高級腕時計の詐欺事件なども、恐らくそうであろう。

巧妙な手口と言えば最近話題になっている「ダークパターン」がある。ネット購入で、一回ポッキリの割引率で、購入を促すパターンだ。「残りわずか・・・」とか、時間の「カウントダウン」、いつの間にか一回ポッキリの購入のはずが、2回限定購入(通常価格)だったり、「定期コース」(これは割引率はあるが」だったりと、合法ではあるものの「解約」をしようものなら「電話」か「メール」なのだが、解約メールの問い合わせ先というのが、階層ダンジョンの宝箱を探すように、なかなか見つからない。電話だと愛想のよいコールセンターの人に説得・納得させられて逆効果になってしまう。私も一度騙された事があったが、必ず録音されているので「詐欺」だとか「悪意」とか「騙す」とか、電話担当であっても「あなたも詐欺商法の一員なんですね」と、犯罪めいた言葉を呼称することで上手く切り抜けたが、消費者センターに問い合わせた方が良いと思います。笑 (188コール)

日本では「消費者契約法」があり「クーリング・オフ制度」となるものがあるが、これは訪問販売に限定。訪問だけでなく「嘘」や「不利益」など、相手がいる(提案されたなど)商談に限られる。ネットというのは、購入対象者自らが比較検討を行い、自らが調べ上げての意思で購入に踏み切ったことなので、相手側の違法・罰則の対象にはならないのである。アメリカではアマゾンが訴えられるなど、ネット犯罪や購入者に不信・不利益が生じると思われる手法や手口を対象にしている。いずれ日本でも対象になってくると思われるが、何もかも疑えとは言わないが、信じるだけでなく疑う(信ぴょう性)ことも大切ですよ。

実は、この高収入、高学歴、社会的地位の高い人ほど、カスハラが多いのも事実だ。〇〇〇ハラスメントを起こす人と言えばわかりやすいだろうか。昭和とか時代にも関係なく、高齢者などの年齢にも関係なく、男女の差別もない。関西弁などで言えば「高慢ちき」の人種なのである。詐欺や詐欺まがい、合法と言えども食い物にされるのは、デジタルが苦手な年配者だろう。資産整理などの言葉巧みで信用神話のある銀行から提案されれば、間違い無くカモになるのは必至である。

「リボ払い」(合法ではあるものの)の餌になっている若者も、結局はプライドや自尊心の高い輩だ。それでも最近の犯罪などを聞いていると、かなり若年化しているとか未成年の兄弟だったりもする。親はどこにいるのだろうか。親の関心はどこにあるのだろうか。親がわが子を見捨てる、放棄する時代だ。子を持つ親としては、身を引き裂かれる思いの事件で、理解できないと思われるが現実に起きているから始末が悪い。

お金が無いことは、貧困は、不幸の始まりかも知れない。では、お金があればこれらの問題はすべて解決するのだろうか。公平・不公平差をなくせば、すべて解決するのだろうか。投資も万全ではない。リスクも大きくある。投資にしても簡単に汗をかかないで、一生懸命勉強しないで、安易に運命を開くことはできない。運をつかむのも自分の気持ち次第であり、一生懸命の延長線上にある。

それでも仕事の原動力となっているのは、「やりがい」なのだろうか。自分への投資を怠ってはいけないと思う。人には感情がある。感情の赴くままではなく、現代では多様化という言葉がねじれ曲がって流行っている感覚がある。

商売は差別化であり個性を研ぎ澄ますことであると思われる。では、個性を研ぎ澄ますとはどういう事か、それは「哲学」であり「理念」であり「信条」だと思う。そして、その想いを言い切る「覚悟」が必要である。その投資のために、人は生きているのである。

だからこそ、変節してはいけない。節義を変えてはいけないのである。そういう意味でのプライドを持っていたいものだ。。。