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[5]アイデアのつくり方(1988)/ジェームス・W・ヤング[読了]

広告界の伝説、ヤング氏の古典的名作の「アイデアのつくり方」を読んだ。本文は約60ページ。キャッチコピーは『60分で読めるけれど一生あなたを離さない本。《アイデアをどうやって手に入れるか》という質問への解答がここにある。』。本記事は感想と簡単な読書メモ。


## Key message

研究と通ずる考えが非常に多い。と言うか研究のみならず、全ての創造的営みにおいて基礎となり重要な考えがある。

知識は、すぐれた創造的思考の基礎ではあるが、それだけでは十分ではない。よく消化されて、最終的に、新鮮な組み合わせと関連性をもった姿となって心に浮かび出てこなければ意味がない。(p.6、序)
<アイデア作成の基礎となる一般原理>
2つある。
1. アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
2. 既存の要素を新しい1つの組み合わせに導く才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい。(p.28)


## 技術・Tips (1) 心の消化過程・常にそれを考える

資料や情報を咀嚼する際、そして複数の事実を並べて関係を探す際、苦労する(データ分析でも同じことが言える)。その後は、アイデアをまとめ成果とできるまでに、ある時点ではその問題を放棄する必要がある(言い過ぎか?「放棄することも重要である」程度か?)。
 ここですべきことは、問題を無意識の心に移し、眠っている間にそれが勝手に働くのに任せておくこと。問題を意識の外に移し、無意識の創造過程を刺激する。
 例)ホームズも次元の最中に捜査を中止し、ワトソンを音楽会に引っ張り出している。ワトソンには納得のいく手順ではなかったが、アーサー・コナン・ドイルは「創造過程」がどのようなものかを知っていた。


## 技術・Tips (2) デカルトの教え

(方法序説より)知的な仕事をする場合に守るべき4つの規則:「明証」、「分析」、「総合」、「枚挙」。
明証:注意して即断と偏見を避ける。
分析:自分の研究しようとする問題を、できる限り多くの、しかもその問題を最もよく解決するのに必要なだけ小さい部分に分ける。
総合:自分の思想をある順序に従って導くのがよい。最も単純で最も容易なものから始め、徐々に複雑なものの認識へと進む。
枚挙:何の見落としもなかったと確信できるくらいに完全な枚挙と、全体にわたる再吟味をしなければならない。


## 技術・Tips (3) 中庸が美徳

人生の目標の実現のために全力を注ぎながら、日常的な生活についても熟考するのは面倒で、頭脳と時間の浪費。このような場合には、最も常識的で最も穏健な意見に従うのがよい。どうでもよいことについては中庸の道を選ぶことによって、自分自身の人生の目標に全力を集中することができる。


## Remarks

「アイデア作成技術の5つの段階」など本書のコアな部分をすっ飛ばしている。ユニ◯ロで靴下3足セットを買うお金で本書を購入できるので、気になった方は購入してみてほしい。

お昼の時間に執筆。眠い。。

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