見出し画像

28歳で脱サラ!カンボジア発アパレルブランドSuiJohのオーナー浅野さんにインタビューをしました!(前編)

こんにちは。インターン生の千夏です!

梅雨はもう明けたはずなのに、最近またどんよりとした天気が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?🐸☔

さて先日、エコロギーと同じくカンボジアでアパレルブランドを立ち上げ、もう10年以上も事業を行っている浅野佑介さんにインタビューをさせていただきました。

浅野さんは、エコロギーCEOである葦苅がカンボジアに移住して初めて出会った起業家で、当時大変お世話になったそう。また、最近ではセミオーダーでエコロギーシャツをなんかも作っていただいて!👕✨そんなカンボジア事業の大先輩であり、エコロギーとしても非常に恩のある浅野さんに、さまざまなお話をお伺いしました!

今回はその前編として
「なぜ起業?」「なぜカンボジアで?」「なぜアパレルブランド?」
浅野さんが脱サラし、SuiJohを立ち上げるまでの多くの「なぜ」に迫っていきます!!

浅野佑介(あさの ゆうすけ)
日常にHAPPYと彩りをお届けするカンボジア発のファッションブランド、Sui-Johの創設者。1981年愛知県生まれ。4人兄弟の長男。会社員を経て、2010年秋よりプノンペン市内のNorton大学 大学院へ入学。その中で、ファッションと文化の融合を目指しシャツ作りを始め、現在はトートバッグやポーチなど幅広く制作をしている。

平凡な学生時代、サラリーマン時代「将来について考えたことなんてなかった」

名古屋で自動車部品を作る町工場の4代目として育ち、自分もこのまま家業を継ぐのだろうと「自分の将来について考える機会なんてなかった」と言う浅野さん。しかし、あることがきっかけで人生について考えるようになったと言います。

2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロの影響もあり、実家の会社が倒産してしまったんです。当時僕は20歳だったのですが、人生について考えるようになったのはそれからですね。バイト三昧だった大学生活から一転し、自分の過去を振り返った時に何も誇れるモノややり遂げた、のめり込んだものがないことにやっと気がつきました。そこから自分の人生に向き合い始め、勉強や就職活動もちゃんとして、大学卒業後は1年のワーキングホリデーを経て、IT系の技術職に就きました。

僕は夢や希望や何かはわからないけれど"大志"をもって社会に出たつもりだったんですが、その意志が社会という存在に飲み込まれたり溶け、摩耗しているような、そんな違和感がなんとなくありました。それでも与えられた仕事をこなしていればお給料はもらえるし、不自由はなかったから、一生懸命働きましたね。今思えば、お金でそういった違和感やさみしさをごまかしていたんじゃないかななんて(笑)

安定した生活から・・・なぜ脱サラ?

タイトルにもあるように、浅野さんは28歳で脱サラし、カンボジアに渡っています。なぜ、突如安定した生活から離れ、リスキーな道に進んだのでしょうか。

実は26歳の時、何の前触れもなく駅で倒れました。脳動静脈奇形という病が発覚し、出血するリスク減らす為に手術を受けました。が、その後脳内出血をお越し倒れてしまったんです。幸い命はとりとめたものの、一時は記憶ができない状態になってしまっていました。その後、なんとかリハビリを続け、数ヶ月後には回復したんですが、ここで大きく僕の人生観は変わりました。「運が悪かったら死んでいたかもしれない」って思ったとき、この人生で僕は何も生み出していないことに気がついたんです。「せっかく頂いた命、一度きりの人生。自分ができることを見つけて、何か社会に生み出したい。」そんな思いから、脱サラを決意し、ついにはカンボジアに旅立っていました(笑)

「何かしないと!」と向かった先、カンボジア

はじめは、大学院生としてカンボジア生活を始めたそうですが、そもそもなぜカンボジアという国を選んだのでしょうか。

カンボジアにはもともと頻繁に行っていたのですが、初めて訪れたのは、大学時代に沢木耕太郎さんの『深夜特急』に憧れて行った東南アジア旅の時でした。当時、会社が倒産して家族や親戚の間がすごくぎくしゃくしていた頃で、まわりの大人たちのいざこざに怖くなっていました。そんな中カンボジアを訪れて目にしたのは、子どもたちに交じって、シャボン玉を楽しむ大人の姿や笑顔。「大人だから・・・なんて気にせず、自分のWantを優先していいんだな」と感銘を受けました。カンボジアと聞くとどこか貧しい国というイメージを持っていましたが、日本よりシンプルでとても幸せそうで。ここ(カンボジア)でなら自分にも何かできるんじゃないか、そう勘違いしてしまったのが全ての始まりかもしれませんね(笑)

プノンペンで一人暮らしを始めて、初めて住んだローカルアパートメント
カンボジア プノンペンのノートン大学 大学院 卒業式

カンボジア発アパレルブランド「SuiJoh」の立ち上げ

プノンペンの大学院在学中にアパレルブランド「SuiJoh」を設立。大学院では開発学を専攻していた浅野さん。事業を行うといってもいろいろ分野がある中でなぜ「アパレル」を選んだのでしょうか。

本当に最初のとっかかりは、もともとシャツやカバンが好きで、アパレルに一番興味・関心があったから!そしでご縁がつながり、あとは何かゼロをイチにしなければ!その想いだけ!(笑)どの分野というより、社会起業家に憧れてた時期ですね。ただ実際に事業を進める中で、「縫製自体はしっかりしているが、ポルポト時代に型紙から服を作るパターンメーキングの技術が途絶えたために、品質が劣ってしまう」といった課題を知って、ここにビジネスチャンスを見出しました。そして好奇心が掻き立てられました。メイドインカンボジア=品質が悪いというイメージを払拭し、自分の大好きな国の人たちが、自分たちの国で作られた製品に誇りを持ってほしい、そんな思いでアパレルブランドを立ち上げました。

2015年 店舗オープン間もない頃のSuiJoh

以上、「28歳で脱サラ!カンボジア発アパレルブランドSuiJohのCEO浅野さんにインタビューをしました!(前編)」でした!
いかがだったでしょうか?人生の中でぶち当たってきた困難一つ一つを前向きなマインドに転換し、行動を起こす浅野さんのお話を聞いていて、私自身もすごく活力がわきました🔥

この記事を読んで、雨で少し憂鬱になりがちな皆さんの気分もぱぁっと晴れたなら幸いです😊

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます!次回後編もお楽しみに⭐

インターン生・ちなつ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?