姿勢と日本語の関係性
言葉の威力はすごい
昔から日本には姿勢にまつわる言葉でよく言われてきたことってありますよね。
猫背
背中が丸い
腰が曲がる
あごが出てる
背すじを伸ばして
胸をはって
などなど
私は日本人って姿勢を気にする民族だと思うのですが、そのせいか今でも雑誌や書籍などでも盛んに姿勢に関するものが溢れています。その中では、姿勢の比喩的な表現が多く使われています。
姿勢に限らず、言葉が定着することによってある事柄も定着していきます。
最近では、「草食男子、肉食女子」とか「プロ彼女」、「ゆるキャラ」や健康関連では「メタボ」などもそうでしょうか。
言葉が定着することによって、浸透していきますよね。
でも、昔から使っていて浸透している言葉でも、間違っていることもあります。
肩こりは間違っている?
「肩こり」ってよく言いますし、なりますよね。国民総肩こり時代と言ってもいいくらい、あっちもこっちも肩こりです。
実は「肩こり」という言葉は英語では上手く当てはまるものがないそうです。
言葉がないということは肩がこらないということでしょうか?
いや、欧米人だってずっとデスクワークしてれば肩もこるでしょう!!
実際に日本にいる外国人の方に聞いてみると、「しょっちゅう、肩こってるわよ!」って言ってました(笑)
では、なぜ「肩こり」という英語がないのかと考えると、デスクワークなどをしていて、同じ現象は起きていても「肩こり」とは言わないのだと思います。
私が声を大にして皆さんに伝えたいのは、「肩こりの人のほとんどは肩がこっていない」ということです。
どういうことかというと、肩はこってるわけではなく、「はっている」のです。
実際に、筋肉を触ってみるとわかるのですが、こっていると言うよりはっているの方がしっくりきます。
そうです。「肩はり」と表現するのが正解なのです。
だから、英語に合う表現がないのかなと考察します。「張ってて痛い」とかそういう表現なんだと思います。
肩こりの起源は夏目漱石?
「肩こり」という表現が初めて使ったのは夏目漱石だと言われています。それ以前はなかった表現なんですね。
きっと「草食男子」のように、卓越した文章表現力を持つ夏目漱石が新たに作った言葉なのでしょう。
言葉ができるとその現象は、一気に世の中に浸透します。
「肩こり」という言葉ができたことによって日本人は外国人より過剰に、その現象を気にするようになったのかもしれませんね。
あごを引く、腰が曲がるもおかしい
その他にも姿勢を正すために「あごを引く」ことは間違いで、「頭を引く」が正解です。
これもよく間違われます。「あごを引く」という言葉の影響で、本当にあごを引いてしまってどれだけの人がストレートネックになり、首こりや肩こりに悩むことになったか!
さらには「あごを引く」ことで二重あごにもなってしまいます。これは女性にとって大問題だと思うのですが、あごを引く癖があるのは女性が多いです。
もうひとつ、加えると「腰が曲がる」とよく言いますよね。お年寄りが腰が曲がっているイメージありますよね。
これもほぼ間違いで、「股関節が曲がっている」という表現の方が正解です。お年寄りの姿勢をよく見てみましょう。
決して腰は曲がっていませんよ!(ほとんどの人は)
むしろ「腰が曲がる」ことを恐れて腰が反りすぎて腰痛になる人が多いのですから、これも誤解によって導かれている体の痛みだといえます。
昔から言われている姿勢の表現って正解には間違っているものが多いので、そのまま鵜呑みにしてしまうと、かえって悪い姿勢になってしまうので気をつけましょうね。
そして、多くのお医者さんや施術者も昔からの表現を鵜呑みにしているので注意です。
お医者さんはレントゲンを診るばかりで、あんまり深く姿勢については考えないのでしょうね。
姿勢の間違った常識、誤解を正す活動をしています!
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