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2022年5月の記事一覧

【短編】ふたりの映画監督 

映画について  子どもの頃から飽きるほど映画を観ている。それでも、飽きないのは何故だろうか。実はもうウンザリしているのに、本人が気づいていないということなどあり得るだろうか。気づいてないのではなく、そのつどすでに忘れているだけなのかもしれない。  別に映画だけの話ではなくて、ある外国文学のアンソロジーにキャリア何十年の翻訳者が後書きを寄せて、小説に心をかき乱され、目眩や動悸を感じることにいつまでも経っても慣れることはないと書いているのは、どうにも胡散臭いと思った。いや、自

優しいガンダム

 こどもの日の前日。  その事件は起こった。  三月末に三年に及ぶ単身赴任から戻り、やっと家族と過ごすぞ、しかもGWは珍しくしっかり休みをもらったぞ、という夫と、このご時世に中学生になって、すっかり思春期の反抗と甘えが板についた息子との間に、ついに亀裂が入った。  遠くに旅行はできないから、せめて家族で食事に行こう、と、予約までしていた外食をめぐって、ちょっとした諍いから揉め事に発展した。   今回ばかりは全面的に息子の態度に問題があり、普段温厚な夫もさすがに堪忍袋の緒

「母の日」の白い花

「母の日」が過ぎ、 花屋の店頭からカーネーションが消えた。 一週間前は、赤や黄色のリボンに飾られた鉢植えが、 ところ狭しと並べられていたのに。 私は、14歳の春に母を失くした。 家は父と兄と私の三人暮らしになり、 私は仕事を持つ父を助けて家事を分担するようになった。 母を失った悲しみは例えようもなかったけれど、 毎日、下校後に買い物をし、夕飯の下準備をする、 その役割を全うすることが、涙を忘れる手助けになっていた。 一周忌が近づいてきた頃、 仏前に供える花を買いに

命の大切さ

こんにちは【hidechi】です。 急に書きたくなったので書かせていただきます。 最近は生きているという事に関してすごく感謝しています。 私がnoteをはじめた理由の1つもそうである。 心配をしていただける方もいるので先に書かせていただくが今は何もなく以前より元気であり強くなっているので気楽に読んでいただきたい。 誰かよりもスゴクなりないわけでもなく、 誰かよりも褒められないわけでもなく、 何か求めているわけでもない。 普通に妻と楽しく生活が出来れば良い。 ただそれだけで

ダチョウ倶楽部の上島さんの死が悲しい。「訴えてやる!」というギャグをパクった「維新・松井一郎」こそ万死に値する。

上島さん、ひいては、ダチョウ倶楽部のギャグで一番好きだったのが、「訴えてやる!」 「そんな、くだらねえことで訴える奴はいねえよ。わははは」と笑いながらテレビを観ていたが。 くだらないことでも「マジになって」訴えてくる「維新・松井一郎」「橋下徹」のような狂人が、現実に出てきてしまうと・・・上島さんも「やりにくい世の中になっちまったよなぁ」と悩んでしまったのではなかろうか。 これからは、「維新」の松井一郎を「スラップ師匠」と呼びます。◆◇◆ ちなみに、上島竜兵さんが卒業さ