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And the livin' is easy

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他のクリエイターさんの記事で感銘を受けた記事。ブルース調。
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2022年4月の記事一覧

「1人も救えない文章」

自分の心に元気がないと思うとき、 どんな偉人の名言も、あの大好きな曲も歌詞も、 どこか刺さらない。 元気をもらいきれない。 アニメや映画を見ていたって泣けない。 今自分は泣きたいのか、 元気が欲しいのか、 勇気づけられる一言が欲しいのか。 それすらもはや曖昧なのだ。 読みたかったはずの本はもう何日も手をつけられていない。 お酒をいくら飲んでも酔いきれない。 ため息を吐くための煙草はもう何本目だろう。 友達と話してもどこか上の空で、 気を遣うために目を使い周りを見る

ふるさと

“やさしさ”と聞いて、脳内メモリーの中から顔をのぞかせたのは、スピッツの『田舎の生活』という曲。 20年程前の曲だけど、初めて私が聴いたのは、11年前の東日本大震災の年だった。 歌詞がとても情景豊かな曲で、メロディはゆったりしていて、短いので、30分もあれば音楽好きな人は覚えて歌える。 (スピッツの曲は歌詞が堅実で爽やかだ。深読みしてみるのかな?と頭をよぎることもあるけど、そんな読み取り方をするのは逆立ちしすぎかなあと思うし、でもそんなふうに読めなくもないな、というから

希少価値たれ

「冷やし中華はじめました」 終わりの時を誰も知らないが、始まりの時を知っている。 冷やし中華は、はじまるから良い。 期間限定。地域限定。数量限定。 これらは、希少価値を構成する要素の一つといえる。 SAPPORO CLASSICという北海道限定ビール。 北海道旅行した時は、サッポロビール園で思う存分堪能させていただく。 北海道のコンビニやお土産屋さんでは、サッポロクラシックの缶ビールが販売されているので、旅行カバンに入る範囲で買い、旅の思い出と共に関西まで輸送して

ボクらの時代 ~ 最強!! 属人的営業

最近の noteで会社時代のことに少し触れた。全身全霊を傾けて業務報告書を書いていたことだったり、"至極真っ当な要求をするお客様" と "それに応えられない我が社" の狭間でもがく暗黒の日々のこと。note の本題をしたためる道すがら、少し脇道に入ってそんなことを書いた。 これまで私は note で会社時代のことはほとんど書いていない。前に勧められて書いてみた時は、細君の検閲で「投稿不可!」と判断が下された。ボツ原稿のタイトルは「やられたら少しだけやり返す」。私が経験した

射幸心が倒せない

 常日頃から絶対に近寄らないようにしている施設がある。  サムネをみればバレバレだがパチンコ屋だ。  別に「パチンコ業界のグレーなやり口を批判したい」だとか「ギャ(ゲフンゲフン)は依存性があるから良くないよね」とかそういうことが言いたいわけではない。今回の記事は完全なる自分語りだ。「いつもそうだろ」とかツッコんではいけない。その通りだから。  私は昔から”射幸心煽り”にめちゃくちゃ弱い。普通のUFOキャッチャーにも弱いし、GEOとかTSUTAYAの店舗入口に置いてあ

理想が勝てない

 理想としている生き方はある。「こうありたいな」って思う振る舞い方がある。だけど、それはなかなか叶わない。というか叶っていないから「こうありたいな」と思うわけだ。  この一節は、小沢健二の楽曲『ローラースケート・パーク』からの引用だが、重たい。軽快なリズムと多幸感あふれるコーラスワークで歌われる楽しい曲だが、大人になればなるほど、この歌詞通りに生きられない自分にもどかしさを覚える。20代でこんなんなっちゃってるんだから、さらに歳を進めば重みはより増していくのだろう。あるいは