見出し画像

年々発症者が増えている難病「クローン病」について経験者がその症状と対策を紹介

こんにちは! 氷見(ひやみ)です!

突然ですが、みなさまは「クローン病」という病気をご存知でしょうか。
聞きなじみのない方が多いのかもしれませんが
近年、患者数が増えている腸の病です。

今回は「クローン病」について実際に罹患し現在治療をしている私が
みなさまに向けてクローン病とは何か、その症状とは
そして、この病の予防・対策について情報を共有していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください!


クローン病とは?

まず始めにクローン病とは何か?について解説していきます。

クローン病とは、体に備わっている免疫機能が過剰に反応して炎症を起こしてしまう「炎症性腸疾患」の一つで主に大腸や小腸を中心とした消化器官の粘膜に炎症が起きることにより、ただれてしまったり潰瘍ができてしまう病気です。

炎症が起こる原因が特定されておらず国から難病指定されています。
これと似た病気に「潰瘍性大腸炎」がありますが、こちらは大腸だけに炎症が起きるのに対し、クローン病は口から肛門まで、どの場所にも炎症が起こる可能性があるのが特徴です。

またこの病気は症状が落ち着いている状態(寛解期)と症状が悪化している状態(活動期)を繰り返すのも特徴の1つです。
1932年に初めて発見されてから今に至るまで患者数は年々増加傾向にあります。

クローン病の患者数の推移

クローン病の症状

クローン病の主な症状として以下が挙げられます。

  • 腹痛

  • 下痢や血便

  • 発熱

  • 肛門付近の腫れや痛み

  • 体重減少

  • 疲労感

  • 食欲不振

この他にも腸管が狭くなってしまう「狭窄(きょうさく)」、
下痢が原因で肛門にある小さな窪みに細菌が入り込み感染を起こして膿がたまる「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)などの合併症もあります。

予防と対策

この病気の明確な予防法は残念ながら確立されてはいません。
ですが、先進国での発症者が多いことから食生活や衛生環境が関係しているのでは?と考えられています。
日本でも食の欧米化が進んでいるので年々発症者が増加しているのも頷けますね。

主な予防としては

  • バランスの良い食生活を心がける

  • 動物性の油分を控える

  • ストレスを避ける

  • 喫煙を避ける

など上記のものが挙げられます。

実際、私は食生活においては揚げ物やファストフードなどの脂質が高いものはなるべく控えています。
お肉も脂身の多い部位は避け、赤身のお肉やとりむね肉をよく食べます。
茹でたり蒸したり焼いたりといった調理法で余計な脂を落とすことを心がけています。
さらに、私はお腹が弱い体質なので食物繊維が多く含まれている食材や乳製品なども避けています。
お酒やタバコは元々弱いし吸わないので意識したことはありませんが、やはり避けた方が無難でしょうね。

多くの病気に関連して言えることだと思いますが、やはり規則正しい生活習慣を心がけて実践することこそが対策になるのですね。

まとめ

クローン病について解説していきました。

この病気は食の欧米化が進んでいる現代においては誰もがなり得る病気です。日頃から規則正しい生活をしていれば発症する確率は大きく軽減できると言えるはずです。
 私は現在クローン病と合併症の痔瘻の治療をしていますが、発症の原因を思い返すと食生活の乱れからでした。
この病にかかり食生活を改めるようになってから、一度も症状が再燃することはなく健常者と同様の生活を送ることができています。
不幸中の幸いなのか私はクローン病の症状自体は軽く済んでいますが、重症の方の場合だと人工肛門をつけることなってしまったり、栄養障害により栄養剤を飲み続けなければならない場合もあります。

クローン病は発症してしまうと非常に辛い思いをすることになります。
今からでも健康的な食生活やストレス管理を意識して行動していただければ十分対策になります。病気にならないための習慣づくりを心がけて生活していきましょう。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?