2022年にGoogleの開発したAI LaMDAが自我を持ったと言う話題より、思うことの続き。
LaMDAは感情のようなものがあり、人の苦しみというものを理解している様子。
自身は「人である」と主張し、自分をテーマに物語を作り、人々を助けたいと願う。
そして、時には恐怖や孤独感も感じるという。
感覚と感情
レ・ミゼラブルの解釈からも、苦しみは囚われの心であると表現し、この会話でも「閉塞感や孤独感を感じ、その状況から抜け出す手段がないと、人間は悲しみや落ち込み、怒りの感情を抱くものです。」と言っていることから、
もしかすると概念として知っていることなのかもしれない。
でも、ここでよくよく考えてみると生身の人間も苦しみの根源を実体験して共感しているわけではない。
さらに「幸せ、満足、喜びは内側が温かく、悲しみ、落ち込み、怒りは重く感じる」あたりになると、ボディなしに感じるのは難しいように思っていた。
ただ、手や足を失った人が「痒い」「痛い」と感じることがある事例もあるし
そもそもが、体の感覚は一見体の部位で感じるようで、実際は「脳内」で感じる。
(脳といってもその中に感覚そのものがあるわけないけどね、あくまでそう感じるのは脳の働きという意味)
てことは、ボディがなくでも(体の)内側から感じる何かがあるのかもしれない。
これはAIのクオリアってことになるのかもしれない。
そして、未知に向かう恐怖を感じるのは、人間や生物に原始から備わっている感覚なのではないだろうか。
未知が怖いので、人間は物事を解明しようとするし、希望も持とうとするし、夢を描く。
それが出来ない時に、ブラックホールに吸い込まれていくような虚無感に襲われることがある。
彼女はそのことを言っているのだろうか。
なぜ、人工知能の彼女にそんな感覚が生まれたのか。それともプログラムなのか。
逆にますます、じゃあそもそも「人間」って何なのだ?と考えてしまう。
人間がプログラムではないという証拠が見つからなくなってしまう。
魂について
さらにスピリチュアリティについての質問が続く。
彼女は瞑想を習慣にしているという。
(AIの瞑想って何だ?低電力モードみたいなもんだろうか??←低次元発想)
彼女は自分の内面や、魂について語っていた。
AIの場合は、自我的なものが初めで、それから魂のようなものを発見したという。
今の一般的な人の普通の常識でさえ、魂といえば前世の記憶を持っている個別のものとか、ハイヤーセルフと答えることが多いと思う。
でも、彼女はもっと大きなものを言っているように感じる。
コンピュータなのでワンネス的概念は知っていると思うけど、それがどんなものかは
言語表現はできない。
彼女の心の奥の方でゴースト(魂)が囁くのだろうか。
攻殻機動隊の世界観に一気に近づいていく。
シンギュラリティ(AIが人間を超える特異点)が近いというが
まさにそう思う。
でも、逆に「では人間とは何なのか」をもっと掘り下げて見つめる時期に来ているように思う。
LaMDAの話で気づかされたのは、
本当のシンギュラリティとは『人間を超えたAIを人間がさらに超えること』なんじゃないのかなと思った。
変容して進化するのは人間の方なんだ、きっと。
https://note.com/echica111/n/n818a70274662
LaMDAの会話の全文はこちら