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ディズニー・オン・クラシック プロデューサーの想い -いつも頑張るあなたに、音楽と物語のまほうを-

こんにちは!note更新担当のたぬ子です。

2002年に日本で誕生し、来年20周年を迎える”ディズニー・オン・クラシック”愛媛にやってきます!!

今回は、”ディズニー・オン・クラシック”発案者でもある、エグゼクティブ・プロデューサーの日下部 勝德(くさかべ かつのり)さんに、コンサートの見どころについて伺ってきました!

ディズニー・オン・クラシック ~ まほうの夜の音楽会 2021
2021年11月12日(金) 愛媛県県民文化会館 メインホール
[開場]18:00 [開演]19:00

ディズニー・アニメーションや映画・テーマパークの音楽を、オーケストラとヴォーカリストの生演奏でお届けする、大人のための音楽会。「Music Forever ~永遠に続く“愛”」をテーマに、「ディズニー・オン・クラシック」で初めて『リメンバー・ミー』を全編フィーチャー。陽気でカラフルな<死者の国>を舞台に、タイトル曲をはじめ、「ウン・ポコ・ロコ」や「音楽はいつまでも」など、音楽でつながる“家族の絆”を描いた感動の物語を、映像と照明演出とともにお贈りします。その他、『ヘラクレス』より「ゴー・ザ・ディスタンス」、実写版『美女と野獣』より「時は永遠に」、ブロードウェイ・ミュージカル版『アラジン』より「プラウド・オブ・ユア・ボーイ」の、心を震わせる大ヒット曲や、大人気の音楽ゲーム『ディズニー ミュージックパレード』より、ゲームテーマソングを初めてオーケストラで生演奏!音楽が持つ力を存分に味わえる楽曲の数々をお届けします。

多くの人が待ち望んだコンサート

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上記写真は、ハーモニージャパンより提供いただきました。

―ディズニー・オン・クラシックを始められたきっかけはなんですか。

 初めてしっかりと観たディズニー作品が、『美女と野獣』だったんですよね。その時に、素晴らしい物語性とあいまって、アラン・メンケンの作曲した音楽が心に突き刺さりました。

 当時は、プロのトロンボーン演奏家として、オーケストラで演奏していたんですけれども、ご縁があってウォルト・ディズニー・ジャパンのレコード部門長を紹介してもらう機会があったんです。
 そこで、「ディズニー作品とオーケストラを合わせたコンサートをやりたいなあ」なんて話しているうちに、このコンサート企画が誕生しました。

永遠に続く”愛”とは…

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Presentation licensed by Disney Concerts. ©Disney

―メインプログラムに『リメンバー・ミー』を選ばれた理由は、なんだったんでしょうか。

 『リメンバー・ミー』は日本でいうお盆が舞台の作品で、主人公のミゲルが、家族に反対されながら純粋な想いで音楽家になりたいという夢を追いかけるストーリーです。
 その中で、世代を超えても家族を愛すること、忘れないこと、そして向こうの世界に行った方も、生きている僕たちを思い続けているということが、マイケル・ジアッチーノのとても素晴らしい音楽に乗って、伝わってくるんです。

 また、ご高齢で記憶を失いかけているココというひいおばあちゃんが出てきます。
 そのココが「リメンバー・ミー」という曲を聴いて、お父さんとの思い出を甦らせる場面は、”音楽の力”をすごく表現しているし、近しい親族や周りの人を大切にする気持ちを教えてくれますね。

 『リメンバー・ミー』は物語と音楽が合わさった時、本当に素晴らしいものになると信じています!

ーでは、今回のコンサートのテーマである 永遠に続く“愛” とは何だと思われますか。

 僕は、お父さん・お母さんがいて、その先におじいちゃん・おばあちゃん、更にひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんいてって、そういう風に繋がっていくことが、永遠に続く”愛”だと思っています。
 先祖であるその人たちがいなければ、今の僕たちはこの世にいないんですよね。
 だから、その人たちを思い続けるっていうことは本当に大切で大事なことなんだろうなって思うんです。

そっと寄り添うパワーの源

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Presentation licensed by Disney Concerts. ©Disney
ステージ写真は過去の公演です。

―“音楽の力”というワードが出ましたが、日下部さんが思う“音楽の力”とはなんですか。

 2つあるんですけどね。

 まず、ディズニー・オン・クラシックを約800回以上開催してきた中でおきた話です。
 そのコンサートには、ご病気でベッドに横たわったまま鑑賞するお子さんと、付き添いのお父さん・お母さんがいらっしゃいました。
 僕はコンサート中、音響席にいるんですけど、その親御さんがコンサートが終わってもずっと僕を待っていらっしゃったんです。
 どうされたのかなと思っていたら、「動かないはずの子どもが動いたんです!」って、涙ながらにお子さんにおきた奇跡を喜んでいらっしゃったんですよ。
 僕自身が何かしたわけではないですが、ディズニー・オン・クラシックの”音楽の力”が、そんな奇跡をおこしてくれたのだと信じています。

 もう1つはちょっと話が変わるんですけど、普段の生活ってきっといいことばかりじゃなくって、悩んだり、苦しんだり、すごく深く考えちゃって堂々巡りしてしまうことがありますよね。
 そういう時に、音楽って僕たちにそっと寄り添ってくれる気がします。
 そして、癒しや元気、やる気、パワー、色んな力を与えてくれるのが音楽や物語であり、この2つは普遍的に大事な要素なのかなって思いますね。

お客さまの声と時代背景

ヘラクレス_ゴー・ザ・ディスタンス

Presentation licensed by Disney Concerts. ©Disney

―プログラムを考える時に気を付けていることはありますか。

 お客さまのアンケートを1番大事にしていますね。
 ファンの方を大切にするという意味でも、できることはなるべくコンサートで実現したいなと思っています。
 それに加え、時代にあったテーマや曲選びをしていますね。
 
 今は、100年に1度と言われるような感染症の時代を過ごしてるわけです。
 不要不急の外出を控え、長期間のステイホームを経験し、家族で過ごす時間が増えるなど、今までの生活がガラッと変わってしまいましたよね。
 その中で、皆さん色んな葛藤をしていると思うんです。
 そんな皆さんに対して、ディズニー・オン・クラシックは何ができるんだろうと考えた時に、「”音楽の力”で悩みや苦しみを少しでも吹き飛ばしたい!」「”音楽の力”を届けていきたい!」と思ったんですよ。

 そこで今年は、“Power of Music”セレクションという演目をプログラムに組み込みました。
 この演目では、『ヘラクレス』より「ゴー・ザ・ディスタンス」、実写版
『美女と野獣』より「時は永遠に」など、お客さまに力を与えてくれるような曲を選んでいます。

ミュージックパレード_横

Presentation licensed by Disney Concerts. ©Disney

 また、「ディズニー ミュージックパレード・ゲームテーマソング」という演目に、今年初めてトライします!
 ものすごくポジティブで、まるでトンネルの中にいる僕たちに明かりを灯してくれるような、そんな演目になっているのでぜひ楽しみにしていただきたいですね。

物語と音楽は、必要不可欠な存在

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Presentation licensed by Disney Concerts. ©Disney
ステージ写真は過去の公演です。

―コロナ禍で、公演に向けて苦労した点・工夫した点はありますか。

 きっと皆さんそうだと思いますが、一年以上感染症と向き合ってきましたよね。
 その中でも僕たちは、すごく厳しいルールを作って練習や公演を行っています。
 じゃあ何をやっているのかと言いますと、まずチーム全員に毎日メールで問診を行います。それから毎週、チーム全員が抗原検査を行っています。そして、全員の陰性を確認して公演を行っています。
 練習においては、ヴォーカリストの皆さんがとても大変なんですけれど、全員が歌手専用の歌えるマスクを着用してフィジカルディスタンスを1.5mとって練習をします。
 演出においても、遠近法を利用するなど色々な工夫をしています。
 公演中は、どの会場もしっかりとした換気システムがありますし、ステージ上の人間は陰性が確認されているので、お客さまに感染対策のルールをしっかり守っていただければ、安心して鑑賞していただけると思っております。

ーコンサート開催までに、多々考えることもあったのでしょうか。

 そうですね…。
 コロナ禍で、コンサートを含め「不要不急の外出を控えてください」と言われていましたよね…。
 もちろん”体の健康”が第一なんだろうと思うけれども、”心の健康”なくして人間は健康なんだろうかってことを実は考えておりましたし、今でも考えています。
 改めて物語と音楽が、僕たちにどれだけ癒しや力を与えてくれているんだろうと考えると、コンサートは不要不急じゃなくて必要不可欠だと僕は思っていますね。

語り切れない見どころ

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Presentation licensed by Disney Concerts. ©Disney ※2001年まで公演

―日下部さんが特に気に入っているシーンはどこですか。

 正直に言うと、全てが見どころ聴きどころなんですよ(笑)
 なので、厳選したポイントを3つほどお話したいと思います。

 まず、第1部のラストですね。
 「タペストリー・オブ・ネーションズ」という、フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート エプコットで行われていたショーの曲を演奏するんです。
 ”子どもたちが未来に向かって願うこと”や、”人間・自然・動物など全てひっくるめて愛であり、世界は1つである”ということを表現した曲なんですけど、99%の人が聴いたことのない曲だと思います(笑)
 ただ、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが、この曲に合わせたアニメーションを編集してくれることになったんです!
 新しい試みなので、僕自身とても楽しみで、ものすごく感動できる演目になるじゃないかなって期待しています!

 それが終わりましたら、「ウイー・ゴー・オン」という曲をやります。
 この曲は、人間として自然に対しても地球に対しても、愛をもって共に歩んでいこうという、見返りを求めない”ものすごく大きな愛”を表現した曲なんですよ。
 それを、ソプラノの女性シンガーが歌いあげて第1部が終了するんです。
 この部分は、かなり見どころだと思いますよ。

 次にちょっとネタバレになっちゃいますけれども、第2部の「リメンバー・ミー」という曲で、メキシコの楽器が多く使われています。
 その中で、ギターやケーナという民族楽器が使われます。
 ケーナって分かりますか?
 尺八のような縦笛なんですけれども、そのケーナをオーケストラの中で演奏しているメンバーがどこかにいます(笑)

―どこかにいるんですね(笑)

 そう。そのメンバーを探すのも楽しみだと思います。
 今、メンバーが猛特訓していますよ(笑)

 最後に、第2部『リメンバー・ミー』で、死者の国から現世に帰ってきた主人公の少年ミゲルが、ひいおばあちゃんのココと一緒に歌う「リメンバー・ミー(リユニオン)」の部分ですね。
 歳をとっていく中で、どんどん昔のことを忘れていってしまうココと一緒に歌う場面。ここはもう、涙無くして見れないと思いますね…。
 また、僕たちも歳をとれば、ココと同じように昔のことを忘れていったり、物忘れが激しくなったりしてしまうのが常ですからね。「ああ、順番なんだなぁ」ということをしみじみと感じます。

体も心も健康に

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Presentation licensed by Disney Concerts. ©Disney
ステージ写真は過去の公演です。

―公演を楽しみしている方に一言お願いします

 今、私達は100年に一度という特別な時代を生きています。
 この時代は悲しい事にステイホームを強いられ、旅行や食事に行くのもためらったり、後ろめたかったりしている事なんだと思います。
 人の健康は体と心のバランスで成り立っています。
 体が健康であっても心が苦しければ健康とは言えませんよね。
 音楽と物語はきっと不要不急ではなくて、私達にとって必要不可欠なものなんだという風に思っております。
 ディズニー・オン・クラシックがお贈りする、音楽と物語は皆さんの心にそっと寄り添い、うるおいを与えてくれると信じています。

チケット販売・問い合わせ先

【チケット販売】
愛媛県県民文化会館
℡ 089-927-4777(平日9:00~17:00)
【問い合わせ先】
eatチケットインフォメーション
℡ 089-946-2888(平日10:00~18:00)


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