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上司へのすごい伝え方

一言でまとめると、上司と自分のソーシャルスタイルを理解して、本音はどうであれ、「ビジネス上」でうまく付き合うスタイル確立の必要性について書いてある。

第1章 会社でのコミュニケーションが大切な本当の理由

■上司の役割
・チームを率いる存在
・上司の言動の目的はチームでの業績を上げること
・部下の成果を上げること
・部下を輝いて見えるようにする(プロデューサー)

■自身の役割
・仕事を前に進めること

■上司が期待していること
・仕事を進める力

■コミュニケーション能力
・何かを成し遂げたり、業務を前に進めるためには、周りで支えてくれる人や一緒に動いてくれる人は不可欠なため、「他人に合わせる」必要がある。
・仕事を前に進め、自分を正当に評価してもらうためのテクニックとして、「合わせる力」を身に付ける。

■コミュニケーション能力とは?
以下の3要素が必要。

①聞く力
・傾聴だけでなく、質問・問いかけをすることも含む
・質問により、さらに情報を細かく入手したり、情報が持つ意味を理解したりすること
②伝える力
・誤解なくわかりやすくロジカルに伝えること
・小学生にも分かりやすく説明できるか
③認知する力
・相手そのものを認めること
・相手の変化や相手の行動による結果を認めること

■感情によるコミュニケーションミス
・相手が発する情報を「事実」と「感情」に分ける
「事実情報」をしっかり拾って問題解決や目的の遂行などに使う
・同時に、別物として「感情」を聞き分けて共感し、相手との関係性を良好なものに保つ

■自己主張
・重要だが個が強すぎると軋轢が生まれる
・組織で行う仕事をスムーズに動かすため、よりよい業績を出すためといった、全体を見た上で目的をきちんと持った自己主張ができる人は、組織でも重宝されていく

■上司に合わせる
・チームを率いる立場の上司が『何を求めているか』を理解し、それに合わせて動くことで、仕事も順調に進めることができ、上司からの評価も上がる

■タイミング
・上司をよく見て、今言うべきか、明日にするべきか、をうまく判断する

■行動
・受け身のコミュニケーションはNG
・実際に行動に移して結果を出すことでしか評価はもらえない
・依頼された1に対して10を返せるようにする

■ソーシャルスタイル
・合わない人がいるのは当然。
・だが、人間性を否定して仕事に支障をきたすのはナンセンス
・「スタイルが合わないだけ」と割り切って、ビジネスのために相手に合わせていくほうが精神的負担が軽くなり、成果にもつながる。
・思い切って「演じる」くらいでよい。

ソーシャルスタイル
・ドライバー(行動派)…ハッキリした主張を持ち、統率的
・アナリティカル(思考派)…細部にこだわり、整合性を大切にする
・エクスプレッシブ(感覚派)…前向きでみんなのムードを盛り上げる
・エミアブル(協調派)…自分より人を優先し、主役より脇役を好む

私は圧倒的にドライバーだった…
日本人はエミアブルが多い。また、若年層に多い。

第2章 上司のタイプが分かれば仕事は9割うまくいく

■ドライバー上司のトリセツ

即断即決、行動派のリーダータイプ
・指示や命令など一方的なコミュニケーションを好む
・他人と衝突しても自分の意見をハッキリと伝える
・仕事は仕事と割り切っている
・仕事を確実に前に進める頼れる人

結論、要点のみでズバッと会話しよう
・質問は最初に「何が知りたいのか」から切り出す
・相手の意見を聞きたいときはイエスかノーかで聞く
・おだては不要だけどシンプルな感謝は効果的
・提案するときは2~3パターン用意する

口癖
「それで?」
「手短によろしく」
「結論は?」
「まだ?」
ドライバーは長々とした説明や結論のない話は苦手。ビジネスライクに、必要最低限の発言をしたり、相手にもそれを求めたりします。

■アナリティカル上司のトリセツ

情報重視、石橋を叩いて渡る慎重派
・仕事は時間をかけて慎重に進める
・会議では聞き役に徹して情報収集
・空気を読まないマイペースな人
・自己主張は控えめでミステリアス

提案もホメ言葉も根拠と具体性がポイント
・分析ができる材料をしっかり伝える
・話を聞くときは急かさない
・質問には事実をそのまま細かく答える
・お願いするときは必要性を伝える
・論理や方法など教えを請うと効果的

口癖
「理論的には」
「根拠は?」
「データによると」
「大きく分けて3つです」
根拠や理屈を突き詰めるタイプのため、論理的な言葉使いが多くなります。何かを説明するときに、数字を出してくることも多い傾向です。

■エクスプレッシブ上司のトリセツ

ノリのよいムードメーカー、親分肌なところも
・話し好きなムードメーカー
・後先を考えずに話を盛りがち
・面倒見はよい・飲み会にはノリノリで参加

一緒に働きながらサポート、否定はNG
・一緒に働きながら裏方で支える
・質問は自由回答形式で
・指摘は他人を介して遠回しに
・褒めるときは大勢の前で名前を呼んで
・否定するのではなく提案する

口癖
「どーんと、がばっと、ばーんと」
「頑張ろう!」
「面白いですね!」
「そういえば私も」
早いテンポで、擬音語を多用したノリのいい言葉がポンポン飛び出してきます。ポジティブな言葉が多かったり、すぐに自分の話をしようとしたりする傾向も。

第3章 自分のタイプが分かれば人間関係がもっと楽になる

■トライバー×上司4パターン

■「ドライバー上司」とは、第2のポジションを狙う関係に
 ドライバーは自分で即断即決、他人に物事を決められるのが嫌いなタイプ。そこでお互いに自分の意見を譲らないと衝突してしまうこともあります。
 上司であろうと物怖じせずに自分の意見を伝えられるのはドライバーであるあなたのいいところでもありますが、しばしば意見が衝突すれば「生意気なヤツ」「頑固者」とマイナスイメージがついてしまうことも……。
 そこで、ドライバーのあなたがドライバー上司とうまくコミュニケーションをとるには、相手の意見を尊重する姿勢を見せることが大切です。仕事を前に進めるために、相手を立てていくことを覚えれば、「デキる部下」として評価が上がっていく可能性は大。
もともとドライバーの上司はドライバーの性質を高く評価しますから、衝突を減らして認められれば、ナンバー2のポジションに就けたり、大きなプロジェクトに抜擢されたりと、活躍の場を広げてもらえるでしょう。

■「アナリティカル上司」とは、丁寧なメールが関係構築のカギ
 情報をしっかり分析し、物事は背景から理解した上で進めていきたいのがアナリティカル。ドライバーのあなたにとって、アナリティカル上司が相手だと、「結論から伝えてほしい」ともどかしく感じることもあるでしょう。
ただ、相手は「なぜそうするのかを理解する」ことを抜きにして物事を進めるのは苦手です。性急にことを進めようとすると、「勢いだけで物事を進める人」と判断されてしまうかもしれません。
 そんなアナリティカル上司とドライバーのあなたが上手に付き合っていくには、メールや書類など文章を使ったコミュニケーションを利用していくことです。相手はじゅうぶんに伝えたいことを伝えられますし、あなたは結論から読めばOK。お互いにストレスが少ない状態でコミュニケーションがとれるはずです。
 また、ときには膝をつき合わせてじっくり話をする機会があると、より理解してもらえるでしょう。

■「エクスプレッシブ上司」には、たまにのホメ言葉が効く!
 ドライバーのあなたはムダ話が苦手なゆえに、人をホメるのはちょっと苦手。ですが、エクスプレッシブはホメられて前進するタイプです。ここで、普段は他人をホメないあなたがホメ言葉をかければ、その効果はテキメン。行動力のあるエクスプレッシブをさらに前に動かしていくには、積極的にポジティブな言葉をかけていくのが一番です。
 ホメ言葉は具体的でなくてもかまいません。「いいですね!」「最高です!」など、短くても前向きな言葉をかけていきましょう。うまくのせれば、仕事はどんどん前に進んでいきます。

■「エミアブル上司」とは、言葉より表情で語ろう!
 周囲の意見に耳を傾け、穏やかに物事を進めたいエミアブルは、ドライバーのあなたから見たら即断のできないもどかしい上司に感じることもあるでしょう。
 逆にエミアブル上司から見ると、意見を主張したりスピーディーに物事を進めようとしたりといったドライバーのあなたは、「キツい」「怖そう」と敬遠したい相手になっているかも。表立って衝突することはなくても、敬遠されてしまえば仕事を前に進めたり、活躍の場をつくってもらったりすることができなくなっていくので、注意が必要です。
 エミアブル上司に対しては笑顔や穏やかな表情、口調を心がけるように気をつけましょう。また、こまめに「○○さん大変ですよね」「いつもお疲れ様です」といったねぎらいの言葉をかけることをおすすめします。

■背中を追える人
・同じスタイルの先輩などに相談する

■協働
・自分にないものを持っている人の力を借りる
・あらゆるソーシャルスタイルの人と上手に付き合う

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