新規ECサイトを立ち上げる際に考えること
カンナートの営業担当小川です!
今回は
・ECサイトを始めたいけど何からやったらいいのか分からない…
・会社からEC事業やるように言われたけど何から始めたら…
といった方を対象に「ECサイトをつくる前に考えること」をまとめました!
ちなみに次回は考えがまとまった後の「準備すること」に焦点を当てます!
1:何のための誰のためのECサイトか
貴方が作りたい/作らないといけないECサイトで商品を買うことで
・どんな人の
・どんな問題を
・どのように解決出来る
のでしょうか。
弊社にご相談いただく方々の多くはこの視点が抜けています。
※特に会社方針でECサイトを立ち上げるというケースはほぼ抜けています。
とは言え会社指示でとにかく見積もりとって予算取りしなきゃ…という背景があるので仕方ないですけどね。
よくよく言われているように、自社ECサイトは砂漠や平原にショップを立ち上げるようなものです。今店頭やお客さんに売っている商品をECサイトに載せたからといってすぐ売れるわけではありません。
「じゃあ広告を…」ではなく、広告を仕掛ける前にそもそもそのECがターゲットとしているユーザー像がはっきりしないことには仕掛けようもありません。
なので、まずは今売ろうとしている商品で
・どんな人の
・どんな問題を
・どのように解決出来る
のかを考えてみましょう。
※ほんとはもっと細かく考えることもできるのですが、一旦この粒度で考えてみましょう。
分からなくてもいいです。とにかく考えて「仮説」を立てていきましょう
この「仮説」は間違うことがありますが、それは随時修正すればいいんです。
この辺のお話は最後のまとめに書いてますので、気になる方は読んでみてください。
また、
なぜユーザーはamazonや楽天じゃなくて独自のECサイトで買うのか。
も考えてみてください。
よっぽどオリジナル性の高い商品でなければ、よっぽどのことがない限り、大抵の似た商品は大手モールで販売しています。
なぜユーザーがポイントもついて配送も早いモールじゃなくて、貴方のECサイトで商品を買うのか/買わないといけないのか。
この辺がクリアになるとより戦いやすくなりますよ。
2:数字を計算してみる
「月商はとりあえず100万円を目指しています!」
というお話もよくいただきますし、拝見します。
しかしこの100万円、気持ちはわかるんですが特に根拠がない数字です。
商材やマネタイズの仕方次第ではそもそも難しいのでは…ということも少なくないです。
そこで、この100万円をざっくり逆算してみましょう。
1:1カ月30日とすると、目標日販は約3.4万円。
2:次に商材の平均購入単価(客単)を考えてみましょう。
今販売しようとしている商材の特性を考えると一度のオーダーで最低でもいくらぐらい買ってくれそうですか?
すべての単価が1万円以上なら客単価は最低でも1万円以上になりますよね。
あくまでも仮の話なので客単5,000円にしましょう。
そうすると少なくとも7件/日の受注は必要ですね。
日によって購入数や客単価も異なるので、目標は少し高めの10件/日の受注を目標としましょう。
これで
・目標日販 :3.4万円/日
・目標客単価:5,000円
・目標販売数:10件/日
という数字が出ます。
これが出るだけで今のビジネスと商材を照らし合わせるだけで
・ウチは商材の単価高いからもう少し受注数は少なくなるな…
・1日10件受注なら発送作業考えると人でがもう少し必要だな…
などある程度想定がついて、グッとECビジネスの現実性が増すのではないでしょうか。
また、実際に運用が始まった際にこの数字と乖離することは当然あるかと思います。
当然ですが同様の考え方で、改めて100万円/月に必要な数字を出してみましょう。
改めて考えてみると当然ですが、いざ聞かれると答えられない方が多いので、一旦ここで整理してみましょう!
3:ECサイトの機能/費用について
制作会社にECの相談をして「欲しい機能は何ですか?」と聞かれてしどろもどろに「ポイント機能とお気に入り機能と…」って答えたことないですか?
もしくは「いや、機能と言われても、そもそも何があるのか…」という感じでしょうか。
ご安心ください。このページを読んでいる段階であれば、煩雑な機能は不要ですし、作りたいと思っている機能は予算的に難しいと思います。
単純な販売のみでちょっと機能追加しても100万円前後ぐらいでしょう。
最初は極力安くしてシンプルなサイトにしましょう。
あれもこれもと考えても初期費用が高くなるだけで運用費用が残りません。
一番重要なのは拡張性です。
1と2で考えたモデルで今後必要になる機能/付けたい機能があればそれを伝え適切なカートを選びましょう。
4:最後に ~なぜECは失敗するのか~
少々毛色が変わりますが、ECサイト構築/事業の開始にあたり、鉄板の失敗ケースがあります。
それは「圧倒的な準備不足」です。
もちろん1,2の内容は簡易的なものであり、考えたからと言って成功するわけではありません。
なんせ、ECサイトの立ち上げは事業の立ち上げなので。
なので、重要なのは考え(仮説)が間違ってたから終わりではなく、次の考え(仮説)を作りトライ&エラーを継続的に続け金脈を当てることです。
しかし、失敗する理由のほとんどのはその考え(仮説)の策定すら出来ていないのです。
失敗は当然あります。それを現場に任せて終わる会社も多いのですが、カンナートでは、定期的に会社の意思決定者を交えた打ち合わせを行いながら、立ち上げから走り出しのサポートもやってますので、これから新規でECサイトを立ち上げるけど不安がある方、ぜひお問い合わせください!