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【用語】K字回復とは。格差拡大、二極化。勝ち組だけがV字回復。コロナ禍でもIT大手とECは圧勝。アフターデジタルのパラダイムシフト=逆平方根型、逆ルート字回復

コロナ禍で巣篭り消費が拡大、ネット通販を始めとするIT系ビジネスは前年比150%や300%などかつてない売り上げ急拡大。いっぽうで、アパレルやインバウンド関連、観光、飲食系は全滅。コロナ後もV字回復どころか、大手ITだけが利益を独占するK字回復状態へ・・・これは最悪の二極化、格差拡大、弱者がより厳しい局面に追いつめられる恐慌状態ではないのか。
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V字回復ならぬK字回復とは一体何か

コロナで打撃を受けたアメリカ経済が「V字回復」する、というのは当初の見立て。いったん2番底を経験してから回復する「W字回復」か、いや「U字」かと言われる中で、最近聞くのは「K字回復」…。

つまり、多くの企業はなかなか回復できず右肩下がりの一方、大手IT企業だけが反転を続けるというシナリオです。危機にあっても拡大し続ける圧倒的な存在、それが”GAFA”なのです。

コロナ禍パラダイムシフト。ITとECだけが回復する「K字回復」状態加速。

世界経済は新たな拡大サイクルに入っており、総生産は10-12月(第4四半期)までに新型コロナウイルス流行前の水準に戻る-。モルガン・スタンレーのエコノミストらがこのように予想した。

「withコロナの経済は"K字回復"。コロナの影響を受けにくい層、富裕層は順調に回復するが、それ以外は下がっていく」

今後株価はV字回復じゃなくてK字回復になる可能性が高い 要するに先端IT系は株価が上昇する一方、非IT系は株価は上がらないかむしろ下げて二極化すると思われる

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よぎる大恐慌、食料求め列

新型コロナウイルスの感染拡大で、米国は約90年前の世界恐慌以来となる不況に見舞われた。経済活動の再開を急いだ米南部や西部などでは、6月以降、感染の再拡大とともに消費が冷え込んでおり、夏以降の「V字回復」のシナリオは遠のいている

卸売り在庫も2008年の金融危機以来で最大の減少となっており強い回復の兆候は見られない。6月の時点で小規模ビジネスの閉鎖は全体の19%。現時点では最大24.5%まで拡大している。必然的に雇用も削減されることになる。

「私たちはまだパンデミックと景気後退の真っただ中にいる。
市場にはV字回復すると考えている人がいるのは知っている。
しかし、刺激策が終わっていく前にもっと強い証拠が必要だ。」

「逆平方根型」コロナ恐慌の経済統計

ウォール街では、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることでV字回復期待が後退している。たとえば雇用統計については、当初はナイキのロゴマークに見立てた「スウッシュ型」の回復を見込む声も聞かれていたが、5月から6月にかけての急回復を受けて「V字型」回復への期待が広がった。ところが、その後の展開は元の水準に回復することなく、途中で頭打ちとなっている。ウォール街の市場関係者や一部メディアからは平方根の左右が逆になった形状になぞられて「逆平方根型」と揶揄する声も聞かれる。

「逆ルート字回復」

コロナ後、政府はV字回復を目論んでいたが、コロナの長期化もあり、あまり期待できない。現状は、4~6月期以降に少し回復するが、その後は横ばいの経済が続き、なかなか回復できないというシナリオが有力だ。

 この回復過程は、平方根を表すルート記号(√)を逆にしたような形なので、「逆ルート字回復」ともいわれている。

U字型回復、W字型回復、L字型回復

「●字型回復」には「U」「W」「L」もある
 ・U字型回復(U-shaped recover)…弱々しいけれど、緩やかに回復する
 ・W字型回復(W-shaped recovery)…いったん成長軌道に乗るものの、先細りになり、再び底を打ち、また回復していく
 ・L字型回復(L-shaped recovery)…急下降し、底入れしたけれど、上昇せずに横這い状態が続く

V字ではなくルート記号を反対にした逆ルートの懸念がアメリカで出ているが、日本も感染拡大を抑え込まないと、そういう恐れが出てくるので、大事な分かれ目に来ていると思うなどと述べた。

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