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慣用句超現実

ちょっと考えてみて欲しい。
目を奪われて
肩を落として
尻に火がついて
足が棒になった男がいたとしよう。
コトバ通りの意味だったとしたら
異常な様子の変死体である。
シカティ日本語の慣用句の意味で捉えたら
この男は存命であり
おそらく人生を全身全霊で
生きている男である。
性別を超越した男ミスター人間であることは
言うても言うまでもない。
コトバというものは面白い。
上の慣用句の4つの内
1つでも慣用句でなく
ガチのコトバの意味であったとしたら
それは超現実世界である。
超現実的イメージがそこにはある。
つまり比喩は超現実の始まりなのである。
おそらく最初にこの慣用句を
言った人間には
超現実的な感覚があったに違いない。
美しいものを見て
目を奪われた錯覚に陥ったのだ。
がっかりして
肩が落ちたような錯覚に陥ったのだ。
切羽詰まって尻に
火がついた錯覚に陥ったのだ。
歩き疲れて足が棒になったような
錯覚に陥ったのである!
超現実は現実であり
現実は超現実なのだ。
難しいことを言っているわけでなく
人類全員が元々持っている
感覚だと言うことだ。
人類よ!
超現実世界を加速させよ!
今その時が来たのだ!
そんなことをワイノチッルドレンの
慣用句の国語のお勉強の
授業参観で思ったのだった。

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