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「虎に翼」からみる女性活躍の現代の不具合について

朝ドラが良いんです。日本で初めての女性裁判官の実話をベースにした戦争で旦那さんを亡くしたキャリアシングルマザーがモデルです。女性がキャリアをもつことが周りから「はて?」と思われていた時代のこと。弁護士や女医さん、教師などの資格のある仕事以外の普通の働く女性が活躍できないのも問題です。

33年前に57で亡くなった母は北関東の自営業の家に生まれ父とお見合い結婚をするまで、花嫁修業のお茶・お花・お料理・編み物の習い事だけで一度も働いたことがなく結婚したあとも専業主婦でした。死ぬまで一度も自分で稼げなかったこと。自分の稼いだお金で子どもに何かを買ってあげられないことが心残りだったよう。働きたい。一度でもいいので外に出たいと思った母のような生き方をした女性は昭和にはたくさんいました。

私は30歳くらいで広告代理店時代に中間管理職になりました。年上男性部下からの陰口的なものもたくさんありました。彼らは、女が偉くなるのが面白くないのではなくて覚悟も実力がない私が上なのが嫌だったんだと思います。それも今なら理解できます。

そして現代も男性社会だと思います。それは差別じゃなく女性ご自身の生き方に起因しています。女性が偉くなれないのではなく望んでいない方もいます。現場が好きという方がいてもいいのにと思います。給料は上がるのは嬉しいけれど会社の管理職というタイトルはいらない。まして経営陣になんて入りたくないという方もいます

世の中の流れというふわっとしたもので、そうなりたくない女性を管理職や経営陣に上げてしまうとチグハグな人事になり段々モチベーションが下がります。管理職に向いていない方を無理に管理職にしちゃうと部下も不孝です。下は上がりたいことが多いからです。女性活躍や女性管理職は個人に押し付けちゃいけないんです。長く働くためには選べる自由が必要。偉くなった方を羨ましいと思わない心理がわかっていないから起こることです。

広告業界では、男性社会をサバイバルした女性管理職のなかには、若い女性に厳しい方がたまにいます。そうゆう方は若いときに男性と互角に、また男性以上に踏ん張ってきたり、闘ってきた自負があるからだと思います。そうゆう方は「仕事は好きだし、会社の役にたちたいけれど、会議などにでるのは嫌い。だかラ管理職になりたくない」という女性の気持ちを理解していないことがあります。

そしていつの時代も一番の問題は子育てと仕事の両立。子育てはオンリーワンの最高に難しい素晴らしい仕事。退職をされて子育てをされる全ての方を応援したいし産休後に復帰されるのも大賛成。

しかし産休復帰後は無理しないで欲しいです。限られた24時間。足りない時間を欲しがってしまうよりご両親、ご兄妹、プロにガンガン手伝ってもらって良いんだと思います。頼っていいと思います。働くお母さんは家事は完璧は無理。特に2人目が生まれたら絶対に無理しちゃダメです。2人いる子育ては1人の数倍大変とママは証言されています。

保育園に預けた途端に、自宅での24時間の子育てから少しだけ開放されて会社に行ってる時間は自分の時間が戻ってきたとイキイキされる方もいます。会社が気分転換になるなら最高です。

活躍は強要されるもんじゃなくて周りに役に立つようにそれぞれが決めていくこと。優秀な女性を育て応援するは社会がやる以前に人として当たり前のこと。自分がしてもらったように私は男女関係なく周りを応援したいです。

あとは体力。身体を鍛えないとメンタルは強くなれません。疲れていたら幸せでないです。幸せとは誰かに必要とされること。まずは隣の席のヒトと協力して幸せになってください。


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