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扶養控除と女性のお金と子育ての問題

インターネットの無い時代。今から30年以上前。今でいうDV、お金を家に入れない、仕事をしない、借金を繰り返す、女クセが悪い。こんな配偶者と離婚したくてもできない女性たちがたくさんいました。相談する場所がなくて、困っている方が多かったのでボランティアで支援する会を一時期主宰していました。最大で50人くらいの女性が子ども連れで月1回渋谷のレストランに集まっていました。

そこで離婚専門の女性の弁護士さんと初めて話しました。離婚の相談というのは結局「お金」の問題であり「仕事」の問題でした。当時はお子さんの居る方は親権は女性が持つことが多かったのです。但し男性側の不倫的なものが発覚してからの離婚の場合、自分都合の癖に男性側が慰謝料や養育費的なものを払わない事例が多発していました。家を出て早く違う女のヒトと一緒になりたいからです。

当時の女性の働く環境はまだまだ男性優位。産休明けになかなかいいポジションに戻れるとは限らず、時短なども認められていなかったのです。なので経済的に自立できずに子育て費用が困窮してしまうから、離婚に踏み切れないというケースがたくさんありました。私はそれを見て、日本の未来を支える子育ても十分立派な仕事なのでなんとか子育てと仕事の両立ができないのかを考えていました。

さらに専業主婦の方の場合はもっと深刻。実家には頼れずに悩みが深い方もいました。そうゆう方には私は必ず、子どもがいてもいなくても「パートからまず仕事をスタートして1万円稼いでから考えてみてください」といつもアドバイスをしていました。働き始めてみると皆さん毎日かイキイキしたと証言しています。自分の可能性が拡がった実感があるそうです。

特に自分の子どものミルク代やおむつ代を自分の稼いだお金を遣うと自信がついて、夫婦の関係も好転するそうです。自分の足で動き、自分の手で稼ぎ、自分の頭で工夫をするというの人生を変えるほどの自信につながることをたくさんの方に教えて頂きました。

専業主婦が女性の仕事のほとんどだった時代と違って今は皆さん働く時代です。扶養の限度額が議論されていますが、私は女性がどんどん働いてほしいと思っているのでそれを手助けしたいと今も昔も変わらず思っています。誰もが未来を信じて働けるようになるのが理想です。

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