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新卒でベンチャー営業。30代からの仕事人生は?

あるベンチャー企業は春の新卒の定期採用が毎年1000人。寮もあり部活の延長みたいな働き方が当たり前。夜は連夜体育会系飲み会。時に合コン。昼間は新卒全員がテレアポと新規開拓。リスト作りに架電。チーム平均年齢は24くらいらしいです。数字がいかないといずらくなって退社。1年で半分離職。新卒3年目では約9割が離職するそうです。3年在籍してサバイバルした25歳は社内で後輩に威張ってしまいエリート気取りになってしまうらしいです。こうして25歳前後でお山の大将的な生意気過ぎる世間知らずの管理職が形成されていくと言われています。

ある営業会社はリアルタイムで全国数百人の受注数字が社内ネットで発表されます。訪問件数、架電数、リストカバー率も全部晒されます。しかも報告は1日3回。ここの営業マンはなぜか同じような雰囲気。高すぎるインセンティブは社内格差が拡大していくそう。

新卒から働いて数字を上げることは大切なトレーニング。貴重な体験です。20代前半でしかできないかもしれません。但し若手もベテランもずっとずっと同じ仕事だとなかなか成長できません。考えて考えて提案したのではなくメールと電話だけ。支給されたリストだけだとなかなかスキルが上がっていかないこともあります。自社に30代以上のこうなりたいとか、ああなりたいというロールモデルが少ないとなかなかモチベーションが上がらずに、朝起きられず月末には会社に行きたくない気持ちになり不安になると思います。営業会社の大量離職前提の大量採用には疑問しか残りません。

私の知り合いの若い経営者の方は、新卒で入られた大手デジタル広告会社の営業コンテストで数百人の中で新卒から3年連続トップになり25で早々に独立されました。IPOを目標に最初は知り合いに出資を募りイケイケでした。

しかし営業しか経験していない若い彼は労務や財務、システム開発やサイト運営。わからないことが多くスタッフも維持できずに独立3年目にビジネスがたちゆかずにサイズダウン。企業経営には経験という時間が必要なこともあります。彼は今は年齢を重ねて当時みたいなギラギラ感は全くなくなり今も仕事をコツコツと続けています。

勢いやノリ。カリスマトップの毎朝の朝礼の檄(げき)で熱にうなされるように盛り上がって動けるのは社会に出た最初の一年だけ。月末に上から詰められたイヤイヤ架電ではなかなか成長できません。顔の見えないメールや電話だけの営業は自分らしさがなかなか出せません。

仕事は持久走。息をするように長く楽しく走り続けられる技を身につけてください。学生の延長で数字ばかりの表彰式が多いワーワーするサークルみたいな会社はなんだか落ち着けないこともあります。

仕事は40代からが俄然楽しくなります。40代がイキイキ活躍する会社で幸せに働いてください、若いチカラを大切に育ててくれる素敵な場所で働いてください


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