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20代からイマジネーション力を上げる

若い人から仕事ができるようになるには、普段何をしたら良いですかとよく聞かれます。仕事はコトバで交わされます。最近はスマホのコンテンツが充実しているから動画や映画など画像が目にダイレクトに入ってくるものに触れてしまうことが多すぎます。故にコトバに対するイメージ力や語彙量が劇的に低下しています。

本を読んだりラジオを聞くと、話すチカラや聞くチカラが断然変わりますよ。仕事はニュアンスが大切。コトバからのイメージ力を上げて、コトバ先にある気持ちや情緒を感じてください。他人の気持ちに敏感になれるチカラを若いうちから身につけてくださいね

本は主人公の顔、声、家の間取り、空気感、風や味も自分の脳で感じるんです。目から入れたコトバで画像を脳でイメージするのは良いこと。共感力もつきます

私は転校生だから友達もいなくて子供のときからいつも本ばかり読んでいたんですが、50歳からかなりひどい老眼になり小説から遠ざかっていました。雨の週末久しぶりに本を読みました。原田マハの風のマジムを読み感動しました。Kindleで無料で読めるから是非。実在の沖縄の女性起業家をモデルにした小説です。那覇の派遣OLが社内ベンチャーに応募。離島で沖縄のさとうきびを原料にしたラム酒で起業するまでのはストーリーです。私は速読系なんで2時間で読み切りましたが、後半はほとんど泣いてました。喫茶店の方は不思議だったかもしれません。読み終わり作家の方に感想コメントも送り、ラムも買いました

一番読むのは池井戸潤さん。下町ロケットと空飛ぶタイヤは泣きました。小説初心者でもドラマを見てからだとかなり読みやすくなります。女流では昨年亡くなった山本文緒さんが大好きです。小説のファンなんですが亡くなるまでの120日を書いたエッセイは泣きました。

今までで最も感動した小説は池澤直樹さんの素晴らしき新世界。ハワイのホテルのプールサイドがヒマラヤ山脈になりました。地球の果てに電気を送るため旅する小説。時間があるときは、圧倒敵に司馬遼太郎さんをおすすめします。まずは龍馬が行くから司馬遼太郎ワールドに入ってください。読み始めると幕末の志士になった気分になれます。人を通して日本が出来上がっていく様子が小説からイキイキと学べます。戦国時代と幕末は全部司馬遼太郎から教わりました。自分の国を作った人の生き様や生い立ちが理解できます

女性なら林真理子さん、よしもとばななさん、門田光代さんは読み易いです。男性ならば東野圭吾さんなどのミステリーからでも。本が難しいなら島耕作を。壮大なビジネスマンの出世物語。漫画だけど経済や人間関係の作り方にヒントがあります。

ラジオも良いです。知り合いの医師はいつもラジオを聴いてます。ラジオならコトバから海外のことをイメージしたり音楽から時代を思い出せます。ある経営者は時間なある時には落語のテープを聴いていると伺っています。どちらも自分でコトバから時代をイメージできると証言されています。

私が一番好きな作家、景山民夫さんの遠い国から来たクーは私が小説家になりたいと思わせてくれた一冊。残念ながら夢は実現していませんが、本はいろいろな国のいろいろな時代に連れて行ってくれます。

イマジネーション力をつけてコトバに敏感になれると人に優しくなれます。優しくなってください。

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