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仕事に役に立つ本

コロナで思うように外出できない今。ネットフリックスやAmazonプライムビデオに飽きたらぜひ池井戸作品を読んでみてください。半沢直樹が有名ですが、半沢直樹シリーズは「オレたちバブル入行組」というオムニバス小説です。その後「オレたち花のバブル組」「ロスジェネの逆襲」と続く三部作。銀行員と出向のときの話です。半沢直樹の作者池井戸潤さんはもと三菱UFJ銀行におられたのでそのときの体験がベースになっているのかもしれません。ドラマだと香川照之さんがとても目立ちますが小説ではそれほどではありません。あくまで敵は銀行内の不正や悪しき習慣だったりします。

池井戸作品が初めての方には圧倒的に「下町ロケット」をおすすめします。TBSドラマがヒットしたから阿部寛さんのイメージが強くなってしまいましたが、私が読んだときは本の主人公はもう少し違うイメージでした。どっぷり下町に住んでいる気分になれます。露天風呂で読んだのですが読み終わって泣いてしまいました。大人になって本で泣いたのは司馬遼太郎の「龍馬伝」以来かもしれません。

三菱自動車のリコールがベースになっているとも言われている「空飛ぶタイヤも圧巻です。長瀬智也さん主演で映画にもなっています。大好きです。同じリコールでも「七つの会議」はネジの偽装。どちらも強度不足がテーマです。回収=破綻。企業の倫理観と社員の正義がテーマです。七つの会議は野村萬斎さん主演で映画になっています。池井戸潤さんの作品を読んでいると、自分が銀行員になったり、下町の町工場のOLになったりできます。筆力があるのでその世界にひきこまれます。構成とリアル感。私が大好きな文体です。小説っていいなといつも思います。

小説が難しければ漫画もぜひ。主人公がビジネスマンという意味では「課長島耕作」は読んでみてください。喫茶店にあれば今も欠かさず「モーニング」を開き島耕作をチェックします。この楽しみは読んでいる人しかわからないと思います。課長→部長→取締役→常務→専務→社長→会長。そしてヤングや係長まであります。弘兼さんは昔の松下。今のパナソニックの社員だった時代もあるそうです。ビジネスマンは出世と人事が全て。島耕作氏は上にも下にも慕われてかつ優秀なのですぐに偉くなります。最近はコロナになったりして、時代に合わせて一緒に歳をとれる唯一の漫画です。ビジネスの勉強にもなります。対中国のビジネスの可能性は島耕作で勉強しました。私が仕事で毎月中国に行っているときのバイブルになりました。

漫画の主人公はあまりにも出世してしまいましたが作者の弘兼さんは山口県の岩国出身。小学校のときに住んだ山口県の町の近くなので勝手にシンパシーを感じています。

20年以上読んでいる週刊誌は「文春」と「新潮」。携帯の読み放題サービスよりも昭和の喫茶店で詠むことが多いです。文春は林真理子さんと宮藤官九郎さんらのエッセイ。家の履歴書なんかの連載を楽しみにしています。新潮は有名人の1週間の献立がわかる「私の週間食卓日記」の連載が大好きです。これから読みます。大ファン。

読んで頂きありがとうございました。noteも1年を超えました。暇つぶして頂けたら幸いです。



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